2017年02月19日

保育園落ちた人こそが移住にベストのタイミングな説

2月の恒例行事になりつつある「認可保育園落ちた!」というSNS上への投稿。「保育園落ちた日本死ね!」というブログがバズってからもう1年が経ちました。小池都知事もこの問題への優先度を上げたいはずなんですが、豊洲市場の移転問題や、オリンピックの競技場問題がマスメディアを賑わし、なかなか進捗状況が見えません。そもそも、なぜ保育園を増やす!という問題がマスメディアで取り上げられにくいかと言うと、多くの視聴者にとっては当事者意識が薄いからです。テレビの視聴者は子育てが一段落した年配世代がメインです。さらに上の世代に行けば行くほど「子供は母親が育てるべきだ!子供に寂しい思いをさせるなんてけしからん!」などと悪気なく信じ込んでいます。

そして、その世代こそが政治家を選ぶ「票」を持っているため、視聴者の興味の薄い保育園問題は政策としてり取り上げにくく、優先度が落ちていくわけです。自分とは関係ない保育園問題よりも自分の食卓に影響する築地市場問題や、日本の栄光を思い出せる東京オリンピックの話題のほうが視聴率をとれるため、マスメディアはそれらを優先して放送し、政治家はメイン視聴者であり有権者のボリュームゾーンの年配者を意識した政策を行います。その結果、保育園問題は後手後手に回されてしまいます。

これは誰か特定の人が悪いのではなく、マスメディア、政治家、有権者、広告主(代理店)などの関係者のインセンティブ設計が崩れていることで引き起こされており、認可保育園を落ちたからといって、デモをやっても裁判をやっても全く問題の解決にはつながりません。関係者のインセンティブをどのように再設計するかが課題であって、相当複雑な問題になっています。


東京はdinks世帯(共働きで子供がいない世帯)にとって最高に優しい街だと思います。二人暮らしだと家賃が押さえられる上に、ふたりとも働いていると収入は2倍です。お金で調達できる商品・サービスが多い多い東京であればdinks世帯は最も住みやすい街だと思います。しかし、子供がうまれ、子供の数が増えれば増えるほど東京は住みにくくなります。

東京の物価は高くて地方は安い、と言われることがありますが、コンビニ価格は東京も地方も同じですし、スマホ代も同じです。では、何が東京より地方のほうが安いかというと「不動産」と「子育て費用」の2つです。子供が増えれば増えるほど子育て費用(保育園に入れるための活動「保活」の労力も含めて)がかかり、子供のための広いスペースを求めればそれだけコストがかかってくるわけです。



それを踏まえると、認可保育園を落ちて困惑してる方々がとるべく対策は3つあります。

① 彼女の両親を東京に呼んで、子供の世話をお願いする。
② 世帯年収を2,000万円以上にする。
③ 待機児童の発生していない地方都市に移住する。

一つ一つ解説していくと
① 彼女の両親を東京に呼んで、子供の世話をお願いする。
→ おじいちゃん、おばあちゃんにとって、孫の世話をすることはとっても楽しい時間です。保育料を払わなくても進んで世話をしてくれますし、勝手におもちゃやお小遣いまで買ってくれる可能性まであります。

② 世帯年収を少なくとも2,000万円以上にする。
→ 無認可保育園であれば入れるとこもあります。ただ保育料が高かったり、その他様々な制約があることがネックになっているわけです。であれば、収入を上げてサービスをお金で買って解決するという手法です。(ちなみに、2,000万円と言うのはざっくりなので、問題をお金で解決できるレベルにするということです。)

③ 待機児童の発生していない地方都市に移住する。
→ 日南市マーケティング専門官というポジショントークは2割くらいありますが(笑)、最も筋が良い解決策はこれだと思います。





例外はありますが、基本的には地方都市では待機児童の問題はありません。全員が認可保育園に入ることができる可能性が格段に高まります。しかし問題は「どうやって地方都市を選ぶか?」ですよね。これに関してはベストな回答がありまして、「奥様の実家がある地方都市」です。(奥様が東京出身の方々はすみません!) 奥様の同級生などのコミュニティーが残っていたりすると、居場所があるので夫婦生活に負担がかかりませんし、縁故採用などが残っている地域であれば再就職も楽になります。さらに奥様のご両親が近くに住んでいると、ちょっとした時に子供の面倒を見てもらえたりするので、育児の負担も軽減できます。(心理的なものも含めて)
 
 じゃあ、男の方はどうするんだ、ということですが、東京で5年以上働いてきた30歳前後の男性の就職先はめちゃくちゃあります。地方都市では利益は出ているものの人手が足りずに事業が拡大できないとか、最悪のケースだと後継者がおらず、事業が引き継がれずに廃業するケースもあるくらいです。(実際、こっちのケースほうが多いんですが。) 地方は東京に比べて20-30年先に高齢化社会を迎えており、現役世代が続々と引退しており、たくさんの仕事(ポジション)に空きがでいるにもかかわらず、若者が少ないために、仕事・ポジション自体が無くなっていく、というケースが多いのです。ですので、そういう地場会社の新規事業部長とか、中には社長の右腕(次期後継者)として採用されるケースも出てきており、地場企業からするとぜひとも入社してほしい人材だったりするわけです。
 さらに通勤時間も短縮されるので、家族と過ごす時間が増えますし、家事も夫婦協力して行うことができるでしょう。結果として、一人の年収は減るものの、共働きが可能になるため世帯収入は上がる一方、子育てコスト、家賃も下がる。しかも緑豊かな環境の中で子育てができるわけです。


ということで、子育てフェーズに入ったタイミングを期に移住を検討することが、家計的にも最もお得です。インターネットで買い物もできますし、車で走れば大型ショッピングセンターもだいたいあります。東京の人口のボリュームゾーンは40代後半から50代です。つまりその下の世代にとっては上の世代がつっかえてしまって、若い世代にチャンスが回ってきにくい構図になっていますし、地方でさえ子供が少ないので、今後東京に流入する若者はどんどん減っていきます。昔のように地方で子供がたくさん生まれて、長男以外は上京する、というモデルは成り立たなくなってるわけです。 それであれば、現役世代の引退が増え、仕事・ポジションが増え続ける地方にさっさと移動して東京で得た知見を活かして仕事をしたほうが、精神的にも身体的にもそして経済的にも圧倒的に楽だと思います。


でも「夫婦ともに東京出身で移住先どうやって決めればいいか分からない」という方向けにマトリクスを作成しました。移住先はやっぱり、開放的な地域がいい! ということでご参考にしてくださいませ♬ 閉鎖的かどうかはヤフー知恵袋で調べたもので、僕の主観ではありません。関係都道府県の方々ご了承くださいませ(笑)




もし、「移住したいけど候補先を決めきれない。。。」ということがあれば、いつでも日南市に御連絡ください。(最後は宣伝で終わりー♬)

  

Posted by たじぃ at 17:52Comments(1)

2016年12月18日

権威の正体と権威の交代 ~DeNAのウェルク炎上事件を見て思うこと~

世の中にはさまざまな権威が存在しています。権威を辞書で調べると「他の者を服従させる力」とあり、これら様々な権威に共通していることは「誰かを評価し選ぶ立場」であることです。例えば、東京大学は非常に大きな権威ですが、その東京大学には毎年多くの高校生が受験をします。またノーベル賞も世界最高峰の権威ですが、ノーベル賞の検討委員会は全世界から研究者なり、政治家なり、小説家なり、アーティストを評価し選びます。そして、選ばれた人はめちゃくちゃ喜び、国をあげて祝福するわけです。


また、IOC(国際オリンピック委員会)も世界的な権威の一つです。IOCは開催都市を「評価し選ぶ立場」にある機関だからです。開催都市に選ばれれば大きな利益がある(と少なくとも昔は思われていた)からこそ、立候補した都市だけでなくその国までも招致活動を行うわけで、IOCに選ばれるために各都市は様々な努力が必要です。


東京オリンピックにおいてはIOCの委員に多額の賄賂が渡されてたり、エンブレムのデザインがパクリだったり、会場の建設費が膨大になっているなどの問題でもうグダグダになっています。そんな中でもIOCは東京をあの手この手で支援してくれています。それは世界の各都市が「お金ばっかりかかってオリンピックやってもいいこと無いよね。」と思われると、立候補する都市がなくなってしまいます。そうすると、都市を選ぶ立場から、逆にオリンピック開催を選んでもらう立場に変わるわけです。そうなるとIOCの権威は失墜し、利権も発生しない。もちろんIOCの委員も美味しい思いができなくなる。今回、IOCが東京大会が無事に開催されるように頑張って支援しているのは、別に東京のためでも、善意でも無く、自分たちの権威を保ち、立場を守るためなのです。(念のためですがIOC委員全員が賄賂を受け取っているとか、そういうことを言いたいわけではありません)


そして、この評価し選ぶ立場と、評価され選ばれる立場というのは時代の流れや、テクノロジーの進化により、変化することが度々おこります。例えば、高度成長期の前あたりまでは、石炭会社は大学生の人気就職先ランキングでもトップ10に入るほどの人気業界でしたし、業界の権威もそれなりにありました。しかし今はその陰はもはやありません。それは、主力のエネルギーが石炭から石油に変わり、多くの石炭会社が苦境に追い込まれ、就職先としても取引先としても選ばなくなってしまったからです。新聞の権威が落ちてきているのは、情報をインターネットで得る人が増え、新聞が選ばれなくなってきたからです。


このように、時代の変化やテクノロジーの進歩により、評価し選ぶ側だったのが、評価され選ばれる側に変り、権威が失われることが度々起こります。



グーグルは世界的にも権威をもつ組織になりました。少なくともインターネット業界で最も権威を持つ組織と言っても過言ではありません。それはグーグルが世界中のWEBサイトを「評価し選ぶ立場」であるからです。検索したときに自分のサイトがどこに表示されるかは大きな問題です。ましてWEBサービスを展開している企業にとって、グーグルにどう評価されるか(=どこに表示されるか)は死活問題となります。だからこそ、DeNAが運営する「ウェルク」はグーグルに評価され選ばれるために、様々な対策を講じ、その中で行き過ぎた施策が問題となったわけです。昔は多くの人に情報を届けようと思うとマスメディアに評価をされ取材先に選ばれる必要がありました。しかし、インターネットが発達し簡単に検索ができる時代は、WEBサービスを展開する企業にとってはマスメディアではなくグーグルに評価される必要があります。今回のウェルクの問題はテクノロジーの進化により、権威の構造が変わりつつあり、その過程で起こった問題なのです。これは何もインターネットだから起こった問題という単純な話ではなく、権威に評価され選ばれるための努力が間違った方向でなされたことが問題なのです。実際、まだテレビの影響力があった時代、発掘あるある大事典で納豆を題材にしたテーマでヤラセがあり、番組が打ち切りになったことがありました。そのように考えると、ウェルクはPV(ページビュー)欲しさにグーグルに評価され選ばれるために努力し、業界・企業は広告宣伝のためマスメディアに評価され選ばれるために努力をしているわけで、それらの努力が間違った方向に行くことが問題ということは共通しています。


今回のウェルクの問題はインターネットの問題ではなく、社会の権威構造の変化が生み出したことが要因で起こった新しい問題です。権威の交代が起きるとき、権威側にいた人たちは必死に守ろうとします。マスメディアにとってインターネット界の権威であるグーグルは非常に脅威であり、情報収集の手段がインターネットの検索に置き換わると、マスメディアは選ばれにくくなり、自分たちの権威は低下します。WEBのニュースサイトでは様々な確度から問題が掘り下げられていたのに、テレビ・新聞は「インターネットは情報が曖昧で信用できない」という方針一辺倒を貫いていたのは、マスメディアの権威を守るためには仕方ないスタンスだったのでしょう。
  

Posted by たじぃ at 12:48Comments(1)

2016年11月08日

生涯正社員が不利になる時代

政府もようやく「働き方改革」を大きく掲げて日本人の働き方を変えようと動きだしました。このままの働き方をしていけば日本の経済力に限界が見えていて、そこにメスをいれなければ、歪が大きくなってくるからです。産業能率大学が実施している「新入社員の会社生活調査」では新入社員の約70%以上が終身雇用制度を望むと回答しています。意外なことに個々数年は増加傾向なのですが、正社員ということは会社にフルコミットする働き方であり、異動を命じられれば望まない仕事であろうと違う部署に移り、転勤を命じられれば家族がいようと日本全国に転勤し(全世界に?)なければなりません。 ただその代わりに対価として一定の給与と昇進を得られるわけです。

しかし、この正社員の終身雇用制度は、これからの「企業」にとっても「従業員」にとっても「日本の国」にとても大きな足枷になってきます。


旅先で働くスタイルも増えている!?  出典:ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード

企業にとって足枷になるとはどういうことか。今後、国内マーケットは人口減少の煽りを受けて徐々に縮小する可能性がありますが、実はそれ以上のスピードで生産年齢人口が減少していくため慢性的な労働力不足の状態が続きます。引退して消費する側の人口が急増するにもかかわらず、商品・サービスを提供する側の人口が減少していくからです。マーケットが拡大していく戦後から2000年くらいまでの局面では先に正社員として社員を終身雇用して、会社で育てながら(飼いながら!?)未成熟なマーケットに対して画一的な商品・サービスを提供することは合理的な戦略でした。しかし、これからの成熟かつ多様化した縮小マーケットと対峙する会社にとって終身雇用し画一的な教育をした正社員から商品・サービスを提供することが大きなリスクとなってきます。合理的な選択をする企業から順に早かれ遅かれ、そして新入社員が望むも望まざるも、この終身雇用という雇用形態は下火になっていくでしょう。マーケット拡大局面と縮小局面では経済活動のルールは大きく変わるため、以前の局面の場合に最適化されていた働き方はどんどん見直されることになります。


従業員にとっても生涯に渡って正社員で雇用されることが最適とは限りません。その一番の理由が介護問題と家事・子育てです。まず介護に関して言うと、今後10年で75歳以上の人口が急激に増えていきます。50歳前後の人たちが親の介護に関わることになります。現在はまだまだ本格的な介護時代の入り口ですが、、これから物凄い勢いで75歳以上の絶対数が増えていきます。事実、大手企業の複数社が介護休暇を導入し、その他介護に対応するための勤務形態などを設計しています。資金的、人的に体力のある企業はなんとか社員の介護支援をできるかもしれませんが、今後10年の人口動態を見ると流石に抜本的な改革が無いと社会として追いつかないでしょう。そうなると企業に所属する正社員の終身雇用は従業員のライフステージの変化に対応できず、働く側にとって非常に不便な雇用形態となってしまいます。

 家事・子育てに関しても同じことが言えます。工業や建設業を中心とした体力が必要な産業で経済成長している時代であれば、力のある男性が必死に働くことで付加価値を最大化できます。筋肉のある男性が掃除、選択などの家事をやることはもったいなかったわけです。なので、役割分担をして女性が家事を担当し、男性は体力が必要な仕事に従事するというスタイルが夫婦のリソース配分が最適になるのはもちろん、それは企業としても日本国としても最適配分になるわけです。しかし、内需マーケットは人口減少に比例して縮小する可能性が高く、マーケットニーズも多様化しています。企業は体力のある男性だけを雇用して画一的な商品・サービスを大量に作ってマーケットに供給するというモデルから、企業の中に多様性を担保して柔軟にマーケットの変化に対応できる組織に変わっていくでしょう。そうなると、女性の社会進出が進み、結果として男性も育児・家事に参加「せざるを得ず」家族の役割分担が変わっていくでしょう。


そして、日本の国(政府)にとっても正社員の終身雇用が主流の社会を変えざるを得なくなってきました。日本は経済大国と言われていますが、確かにGDPは世界第三位ですので、経済大国かもしれません。(ちなみに、2013年に中国にGDPを抜かれて、現在はすでに2倍以上の差がついています!)しかし、一人あたりのGDPをみると32,000米ドルで実は世界第26位。時間あたりの生産性に関してみるとOECD加盟34カ国の中では22位、主要先進7カ国の中では最下位です。この分母に当たる労働時間の中にはいわゆるブラック企業のサービス残業などは含まれてなさそうなので、実際の順位はもう少し落ちる可能性もあります。ですので、確かに国全体のGDPでみると経済大国かもしれませんが、一人あたりのGDPや生産性を見ると下位から数えたほうが圧倒的に早く、単に人口が多いのでGDPが大きく見える、というのが実情なのです。 さて、そんな中、政府も日本が国際社会の中で一定のポジションを保つためにも(その必要があるかどうかはさておき)国の経済力はとても重要です。今後本格的な生産年齢人口が減少することが確定している日本にとって、一人ひとりの生産性をいかに上げるが肝になります。そのためには現在働いている人の生産性を上げると同時に、これまで(GDP観点から)働いてなかった人たちを労働市場に参入してきてもらわなければなりません。 世界的にも前例のない勢いで人手不足問題が顕在化するなか、すでに働いている人は生産性をあげて働く。まだ働いてないけれど働ける人は新規でドンドン働いてもらう、という流れを作っていかなければなりません。


さて、そうした中、個人としてはどのような働き方を目指していけばいいのか。それは自分のライフステージとマーケット環境から、最適な業界と雇用形態を選択できる仕組みとスキル得ることです。各ライフステージにあわせて雇用形態を変えながら、マーケットの変化に合わせて働く業界や企業もチェンジしていくというスタイルです。例えば新卒でまだビジネスのスキルや経験が低いうちは正社員として会社に所属し業務の中で経験を積んでスキルを磨きます。ただ正社員なので会社から毎月の給与を保証される代わりに異動や転勤など会社からの要望にも答える必要があります。まだ単身者で若く伸びしろも、体力もある人が多いので、このような働き方が従業員、会社の利害が一致します。(言わずもがなですが、若くて体力があるので長時間労働すべきだ、と言っているわけではありませんし、それは全く別の問題です) そして数年後、結婚し子どもが生まれたら、業務委託などの雇用形態に切り替えて子育てと仕事を行う。この頃には一定のスキルと経験があるので、会社も個人も成果物で握る業務委託での契約が可能になります。複数社と契約してもいいでしょう。 そして、子育てが落ち着いたらまた正社員や契約社員として復帰するという選択肢もありですし、起業という選択肢もありでしょう。子どもも独立し余裕が出てきたタイミングで親の介護が始まったらパートタイマーで働くのもありかもしれません。 この雇用形態の切り替え方はあくまで一例ですので、個人の能力や環境によって変わっていくと思いますが、リンダ グラットンさんの言う人生100年の時代、20~80歳まで60年間働らき、それぞれライフステージも変化します。その変化に合わせて雇用形態をスイッチできることが人生の幅を広げるでしょう。

 そしてこの考え方の対極にあるのが、まさに高度経済成長時代に「大成功」した正社員として終身雇用で働くモデルです。しかし人口構成が変化しマーケットの環境が一変した中、所属する一社に言いなりになって(家族や地域社会を顧みず)働き続けるのは人生全体でみると非常にハイリスクローリターンです。たしかに、スキル、経験は無くとも単身である程度自由が効く若い頃は正社員の雇用形態がローリスク・ハイリターンですが、スキルも経験も溜まり、結婚・子育てや介護のなどライフステージが変化してくると正社員の雇用形態から得られるリターンが少なくなってきます。企業側からしても、従業員のライフステージによってリスクとリターンのバランスも変化します。その変化に対応できるような柔軟な雇用形態を作れることが、これから迎える圧倒的な高齢化と労働力不足への対策なのだと思います。
  

Posted by たじぃ at 10:48Comments(0)

2016年10月12日

なぜ地方の人は残業しないのか。

IT企業を中心にコールセンター業務や、WEBの管理・運用などを東京でなくてもできる業務を地方都市に移管していく流れが起こっています。それはコスト削減を目的として行われるわけですが、その対象となる一つが人件費です。厚労省が発表している2015年のデータをみると、最も年収が高いのは東京都で平均623万円。最も年収が低いのは沖縄県は平均355万円となっており、280万円ほどの開きがあります。 IT企業はWEBでのコミュニケーションに慣れているため、東京の高い人件費を払ってやる必要のない仕事を、沖縄などの人件費の安い地域に移行させ人件費を削減するわけです。しかし実際に地方にサテライトオフィスを出して地方の人を雇用して運用してみると、人件費は想定していたほど削減が出来ないケースが多々起こっています。



(▲画像 建築設計:水上哲也建築設計事務所  写真:鈴木研一)
 
IT企業の進出先として有名なのは沖縄県で、日本で最も人件費が安いためサイバーエージェントを代表として多くのIT企業がサテライトオフィスを開設しています。他にも宮崎県や島根県、高知県にも多くのIT企業のサテライトオフィスが開設されており、最近は全国の地方都市に広がっています。 
しかし、地方にサテライトオフィスを開設した企業に話を聞くと、人件費の削減効果は思ったほどではなかったと言う話がよく上がります。それは地方で雇用した人は基本的に残業をしないため社員数が増え、想定していた人件費の削減が出来なかった、と言うものです。東京では仕事が終わらなければ当たり前のように残業するのに、地方では定時で帰ってしまうため、結局は社員を増やさなければ回らなかった、という内容です。実際、宮崎県に進出したIT企業に勤める社員も定時で帰宅するのが主流ですし、稲刈りの時期などは有休を普通に取得することも全く珍しくありません。沖縄県では聞いた話だと、残業はおろか、そもそも始業時間に社員が出社をせず、無断遅刻や欠勤が多発し、結局、東京の社員を沖縄に派遣して業務をしているという笑えない事例も出てきます。しばしば「地方の人は仕事に対してルーズだ」という言い方をする東京の人がいますが、話はそんな単純ではありません。なにも東京の人が勤勉で地方の人が勤勉じゃないという話ではないのです。(そもそも論として残業してまでノルマをこなすことが勤勉という価値観がおかしいのですが。)

なぜ、同じ日本でこのように仕事に対するスタンスが違ってくるのか。これは詰まるところ経済活動のパターンが東京と地方で違うからです。 

これは僕が勝手に分類して命名したものですが、日本国内に存在する経済活動のパターンは「貨幣経済」「物々交換経済」「貸し借り経済」「自給経済」の4つです。


・ 貨幣経済・・・・・貨幣を介して商品やサービスが提供される一般的にイメージされる経済。
・ 物々交換経済・・・農家と漁師が野菜と魚を交換するといった物々交換から生まれる経済。
・ 貸し借り経済・・・誰か大事な人を紹介してくれたとか、トラブルに遭遇したときに助けてくれたとか、「恩」に紐づく貸しと借りで成り立つ経済。世代を超えて家系で引き継がれていくこともあり、「彼のおじいさんには大変お世話になったから、彼にはなんでも協力しろ」みたいに100年単位で続くこともある。
・ 自給経済・・・自分の家で畑を持っていて作物ができるとか、家で味噌や醤油を作っているとか、物を購入しなくても自給でまかなえる経済、というものです。

この4つの経済活動パターンのバランスにより貨幣を得るための労働にどれだけリソースを投下するかが変わってきます。東京はもちろん貨幣経済の比重が最も重いエリアです。ほぼすべてのサービス、商品は貨幣を通じてやり取りされます。逆に言うと貨幣を持っていなければ商品・サービスを得ることは出来ない社会といえます。物々交換経済はおろか、自給経済もほぼゼロなので、圧倒的な貨幣経済と少しの貸し借り経済で成り立っている地域といえます。その真逆で最も貨幣経済の割合が低いのが沖縄です。沖縄は地元人同士のつながりがとても強く、沖縄出身者コミュニティはウチナンチュー(沖縄の人)とナイチャー(いわゆる本土の人)という言葉があるくらいめちゃくちゃ強い。なのでその固定したコミュニティに基づいた貸し借り経済や物々交換経済もしっかり根付いているわけです。僕が住む宮崎県日南市も東京に比べると圧倒的に貨幣経済の割合が低いです。みかん、焼酎、お米はよく物々交換されていますし、本業とは別に農業をやっていてお米と果物は自給しているという人もたくさんいます。(僕もオーナー制ではありますが、田んぼを2箇所で持っています)

東京は人と人とのつながりがなくても貨幣があれば商品・サービスを受けられます。また人もたくさんいて入れ替わりも激しいし、コミュニティも自分の意志で自由に行き来ができます。そもそもお金があればコミュニティに属さなくても生活はできます。しかし地方都市に行けば行くほどコミュニティは固定化しており、貨幣で得られる商品・サービスの幅も少ない。そして例え貨幣があってもコミュニティの中で同じ地区の人たちや関係性を築けなければ、いわゆる村社会の中で孤立してしまい社会的な死を意味します。極端なケースでは、お金を持っていても地元住民と関係が破綻していれば、いざという時に誰も助けてくれない可能性すらあるのです。逆に言うと、コミュニティの中で人間関係が築けていると物々交換経済の幅は広がり、貸し借り経済もうまく活用でき、ピンチのときにお金が無くても過去の個人の信用や関係性から地域コミュニティに助けてもらえる可能性がある。つまり生活していくためのリスク分散ができるわけです。

「なんのために働くか」という壮大な問いがあります。自己実現のため、とか好きなものを買うため、とか答えはそれぞれだと思いますが、最低限の目的は「生きるため」でしょう。その最低限の目的を達成するために、貨幣経済に依存している東京では働かなければお給料が得られず、商品・サービスが受けられません。それは死に直結します。しかし地方では貨幣経済以外にも物々交換経済や貸し借り経済、自給経済もそれなりに機能しているので、たとえ貨幣の収入が低くても東京のように死に直結することはありません。貨幣経済ももちろん大事ですが、物々交換経済や貸し借り経済もあり、それらの経済を成立させるためには地域社会との関係を築いていることが大切です。なので地区や消防団の飲み会とか、PTAの会合、お祭りの神輿担ぎ、運動会の場所取り、稲刈りシーズンの手伝いなどに出席して、地域コミュニティとの関係性を作っておくことが重要になるのです。

仕事が残っているのであれば、残業してでも終わらせるべきだ、というのは貨幣経済中心の東京では当たり前の論理ですが、物々交換経済、貸し借り経済、自給経済も並列している地方の経済であれば、例え貨幣を得るための仕事が終わっていなくても、その他3つの経済にも対応するために、残業せずに同級生との飲み会や地区の会合を優先するという選択肢も妥当になるのです。東京にいると貨幣経済が大部分を占める経済モデルのため、貨幣を得ることが得意でない人は非常に苦しい生活を強いられますが、物々交換、貸し借り、自給のそれぞれの経済パターンもある地方であれば、その他の経済パターンが補完してくれるのでリスクヘッジが効き精神的にも楽になるでしょう。 物々交換や貸し借り経済を成立させるための活動がめんどくさいという人は東京の貨幣経済に集中すればいいし、貨幣を得るのが得意ではないな、、、という人は地方で生活し他の経済パターンも取り入れた生活をする、という選択も合理的かもしれません。


 経済パターンが構築されるためには、何に信用が置かれているか、ということが肝になります。貨幣経済はお金に信用が置かれています。しかし、地方の経済はお金以外にも信用の拠り所はたくさんあって、物々交換経済であればモノそのものに信用があり、貸し借り経済は◯◯家だったり、個人に信用があり、自給経済は肥沃な大地や良質な漁場に信用があるわけです。地方に行けば行くほど経済のパターンが複数化し、安定したポートフォリオが組めるようになります。地方では確かに平均所得は東京よりも低くなりますが、その低くなっている金額部分を数値化出来ないその他の経済パターンで穴埋めしているわけです。これが平均所得や地域経済の数字からでは見えてこない地方の経済の実情なのです。
  

Posted by たじぃ at 14:18Comments(7)

2016年10月07日

ヤフーの新卒一括採用廃止は地方にどんな影響をあたえるか。

ヤフーが新卒一括採用を廃止したニュースを見て、この流れの先に地方都市はどうするのかということをぼーっと考えておりまして、まだまだ結論はでていないのですが、途中経過的に書き留めておきたいと思います。


ヤフーのようなネームバリューがあり、待遇も良い企業であれば、新卒に特化した採用を行わないのは非常に合理的だと思います。そもそも有能な人も転職してきてくれるでしょうし、何より強力なメディアとデータが蓄積されているわけで、入社してほしいような人にリーチすることも出来るはずです。活躍するかどうか分からない社会人経験の無い学生を正社員として採用するメリットはほとんど無いわけです。よく「新卒は会社の文化に染まってくれる」というメリットをあげる人もいますが、ヤフーのように常に新しいサービスを時代に合わせて展開して行かなければいけない会社であれば、様々バックグラウンドを持った人が働く多様性を担保したほうが、結果的には会社のためになるでしょう。

この「新卒一括採用廃止」の流れは、採用力のある会社(ネームバリューがあったり待遇がいい会社)から順々に進んでいくと思います。新卒一括採用は採用力のある会社にとっては非合理的な制度だからです。でもそもそも、なぜこの新卒一括採用という世界的にも非常に珍しい制度が維持できていたのでしょうか。それは日本の終身雇用の企業文化とリクルートのビジネスモデルの存在が非常に大きかったわけです。

今回のヤフーの発表で一番打撃を受ける企業はリクルートでしょう。なぜなら彼らは新卒一括採用の文化(というか制度)を守り続けることで、自社のビジネスモデルが成立していたからです。リクナビにはほぼ100%の就職活動している大学生が会員登録しており、その人たちに対してリーチをすることで求人企業からお金をもらうというビジネスモデルです。これはリクルート(と新卒生)が持っている既得権益であって、もし新卒一括採用が無くなれば、大学3年生でインターンに行って、4年生になったらエントリーシートを書いて、SPIを受けて、というリクルートが頑張って普及させてきた就職活動の流れが変わり、新卒リクナビのビジネスモデルが崩壊しかねないわけです。(もちろんリクルートは中途採用の領域にも入っているので、あくまでもいわゆる新卒向けのリクナビが打撃を受け、そのかわり中途採用の方が伸びる可能性があるわけですが)

ちなみに、リクルートはこの新卒一括採用のモデルを社会に根付かせた上で、自社が勝てるビジネスモデルを展開してきました。 入社半年の1年目と入社10年目のベテランのパフォーマンスが変わらない(ときには新卒の方が高い)ように教育制度&ビジネスモデルを中心に事業化してきました。(ホットペッパーとかホットペッパービューティーとかは好例)なので、学習能力の高い偏差値の高い学生を採用し教育し短期間でパフォーマンスを上げさせる。人件費が高くなる40歳までには転職や起業してリクルートをやめてもらうことで販管費の上昇を防ぎ、高い利益率を維持する事業モデルを確立してきました。本当によく考えられた素晴らしい経営戦略だなーとつくづく思います。


さて今後、ヤフーのように新卒一括採用を廃止する企業が増えてくると何が起こるのか。
まずは失業率の上昇です。日本は諸外国に比べて非常に低い失業率を維持してきました。これは新卒一括採用の制度が果たした役割は非常に大きいわけで、事実諸外国では若年層の失業率が非常に高いわけです。終身雇用制度が無い国であれば例えポテンシャルがあっても、なんのスキルもない若者を雇用し、教育コストを自社で負担する合理的な理由はありません。それよりもすぐにでも会社に貢献してくれるスキル・経験を持った人を採用したいわけです。僕も昔バックパッカーでアジアをフラフラしていたとき、アメリカ・ヨーロッパの大学を卒業したあと就職せずに旅をしている若者にたくさん出会いました。彼らは口をそろえて「今はいろんなものを見て体験して経験を積むときなんだ」と言ってました。要は、大学卒業してすぐにはスキルも経験も足りず就職できないのです。

日本の新卒採用は同じ大学生がライバルでした。しかし同じ大学生であるためそこまで差がつく事はありませんでした。ボクシングで言うと同じ階級の相手と試合ができていたわけです。しかし、これからは「大学時代はテニスサークルの代表と、バイト先の居酒屋ではバイトリーダーをやってました!」という22歳の新卒と「前職では◯◯銀行や◯◯省のシステムの構築をやってました。JAVA、PHP、C言語は扱えます!」という28歳のバリバリのエンジニアが同じ土俵で戦うわけで、もうこれは圧倒的に新卒が不利なわけです。ボクシング歴3ヶ月の50kgとボクシング歴10年の無差別級が本気で試合をするわけです。もう完全に勝ち目はありません。


日本は新卒の教育コストを主に企業が負担していました。しかし、今後そのコストを企業が負担しないとなると誰が負担をするのか。一番の候補としては大学です。しかしいまだに多くの大学が「大学はアカデミックな場で、勉強や研究するところだ」とか言いながら、就職のための技能習得は後回しにしています。となると、結局はその教育コストを払うのは学生自身(もしくは親)になります。


大学の間にいかにして企業の採用水準まで成長できるかが非常に大事なポイントになります。となるとできるだけ早いうちから就業経験を積み、スキルを上げていく必要で、それは大学の座学だけでは得られません。それは「時間をお金と交換するアルバイト」ではなく、もっと踏み込んで「時間をスキル・知見と交換する濃い職業体験」であることが求められ、それはまさにインターンシップに行き着きます。(もちろんアルバイトでも視点と好奇心の持ちようではスキル・知見が身につきます)


そして、今回のヤフーの発表でほとんどの人が気にしていないが不思議なのですが、18歳~29歳を対象にしたポテンシャル採用を新設しています。これってつまり「大学在学中でもいい人がいれば採用します!」というわけです。少なくとも大学を卒業することが仕事で高いパフォーマンスを発揮することにおいて重要な要素では無い、というヤフーからの意思表示であって、今後は大学在学中ですがヤフーに内定がでたので退学します。という学生が出て来る可能性が高い。無名大学を卒業することより、大学を中退してでもファーストキャリアがヤフーの方が今後のキャリアの幅が広がりそうですよね。しかも高い学費を払う必要も無い。となると、もし本当にヤフーのような採用形態が広がっていくと、高校卒業からすでに就職活動(もっと大きなキャリア設計の活動)が始まるわけです。

さて、それを前提に考えたときに、地方はどういうポジショニングがあるのか。
学生は大学時代に職業経験を積まなくては行けないので、地方はその舞台を用意する。これまでも新卒採用をしいという地場企業はごまんとありました。しかし学生にとってリクナビに載ってない企業は採用してないと(意図的に)思い込まされており、その結果、高いリクナビに掲載しなければなりませんでした。しかしリクルートが作った採用活動のルール上では採用予算を桁違いに持っている東京の企業が圧倒的に有利で、結果として新卒採用はできず、ハローワーク経由か縁故による採用しかできませんでした。

しかし、これから採用活動のルールは大きく変わってきています。大学生のうちからちゃんと職業体験を経てスキルなり、経験なりを持ち合わせていないと、卒業してから就職が出来ない。そうなると、より就職に直結する高い経験値を求めます。大学を卒業して採用予算のある会社に人材を取られ続けていった地方都市は慢性的な人手不足です。しかし、これからは大学生も積極的にインターンシップに参加する。そうなると宮崎のような地方都市の企業も早くから大学生の接点が持てるわけで、これは人材の地元定着に追い風になります。少なくとも大学時代はパチンコ屋でバイト&サークルして、リクナビで就職活動して東京の企業に内定して宮崎を離れていた大学生が少しは減る可能性がある。今後は大学生が地場の企業でインターンをすることで、学生は就職活動のための経験値アップ。企業は人材確保の手段獲得として両者の利害が一致するため、インターンシップが普及していくことになると思います。

大学も望むも望まざるもその波に飲まれていくことになるでしょう。人生の中で深く研究することは大事だ!というアカデミックな思想も大切だとは思いますが、世の中の力学は常に変わっていきます。変われないものは、とって替えられる。今回のヤフーの新卒一括採用廃止の発表は、リクルートの新卒向けリクナビだけでなく、大学の役割に大きな変化がもたらされるんだと思います。

その意味で、宮崎大学の地域資源創生学部の役割は非常に大きいし、インターンシップの専門のスタッフや、キャリア支援の専門のスタッフが着任したことは素晴らしく追い風です。「変わらないものは、とって替えられる。」これからの変化にワクワクしています!

追伸
こんなコトを言ってますが、全く何も出来ない新卒だった僕の教育コストを負担してくれたリクルートにはとっても感謝しています。

  

Posted by たじぃ at 13:55Comments(1)

2016年06月04日

シェアリングエコノミーが「市場の失敗」を再び市場化する

地方は人口が減り、マーケットが縮小していくので、パイの取り合いになって競争が激化するといわれることがしばしばあります。確かに人口が減れば地域のマーケット規模が縮小していくのですが、競争が激化する、というのは、すこし違ったりします。なぜなら、地域のマーケットは縮小していくのですが、定年での引退や進学・就職での転出などで、地域マーケットの縮小以上の割合で生産年齢人口が減少していっています。なので結果的に一人の労働者が消費者に提供しなければいけない商品・サービスは増えていくことになります。例えば、昔は1日100個売れていたパン屋さんの場合、地域の人口は減ってマーケットは縮小していますが、競合のパン屋さんが高齢化、跡継ぎ不足等々で閉店していき、今では1日120個売れたりします。

それと同時に、圧倒的な人手不足が発生しています。一人が提供しなければいけない商品・サービスは増えていくのですが、定年で引退したり若者が都市部に流出したりして、働く人が少なく、採用ができません。その結果、仕事はたくさんあるのですが、働く人がおらず事業拡大はおろか、事業の継続すら危ぶまれている企業が多く存在しています。事実、廃業している企業の多くは利益が上がらずに廃業しているのではなく、人手不足、後継者不足によって廃業しています。

ということで、地域が本当に取り組まなければならない問題は「生産性の向上」です。提供できる商品・サービスをいかに効率的に増やしていくかに真剣に取り組まないと、ただでさえ人手不足で採用がままならないなか、事業が拡大することが無いのはもちろん、従業員の定年・引退により事業縮小、最悪の場合廃業に追い込まれていきます。

そこで最近、よく取り上げられるのが「シェアリングエコノミー」です。シェアリングエコノミーとは、わかりやすく言うと、リソース(労働力やお金、機会)の無駄を無くし、最適配分を行うというもの。おもにITインターネットの発達により、生まれてきた概念です。例えば、クラウドソーシングは、人々の空き時間をネットワーク化して、仕事の受給マッチングを行う場所としてつかわれていますし、AirBnBは空いている部屋を宿泊施設として活用できるサービスです。(日本では法整備がまだなので、グレーゾーンですが)

このシェアリングエコノミーは労働力不足の地方にとってうまく活用することで、生産性の向上が期待できます。例えばクロネコヤマトとバス会社の宮崎交通が提携して、「貨客混載」したバスの運行を始めています。宮崎交通にとっては過疎地域でも路線維持を行うことができ、ヤマト運輸にとっては人がわざわざ山奥まで届ける必要がなくなるので(=コスト削減)、お互いにとって利害が一致したモデルです。また先日、宮崎県日南市にオフィスを持つIT企業のポート株式会社と日南市が協力して、遠隔医療の実証に取り組むことが発表されました。これは日南市の無医村地域を対象として、簡単な診療であればタブレットなどを使って病院で対面しなくても診療を受けられる、というものでこれも山間地域での公共交通網の減少とICTの発達により実施にいたりました。住民の住み慣れた場所に住みたい、というニーズに税金をかけずに応えていく素晴らしい取り組みだと思います。

民間サービスが介入できない部分(=市場の失敗)を行政サービスとして補完する、という社会システムを長らく敷いてきましたが、「労働力不足の深刻化」と「ICTの発展」によりこの仕組が大きく変わる可能性があります。例えば、地方のバス・タクシーを運営する交通会社は乗務員が確保できずサービスエリアを拡大できなかったりします。民のサービスで対応出来ない場合、これまでは行政がコミュニティバスを運営したりして対応してきましたが、毎年多くの費用が税金で賄われていました。しかしこれからはUBERのような自動車配車サービスが部分的に解禁される可能性も期待できます。ほかには、急増する外国人観光客の宿泊需要に対応するためにホテルを作りたくても従業員の確保が難しく断念するケースが地方で発生しています。そんな時はAirBnBのような空き部屋、空き家を宿泊客に貸せるサービスが有効になるかもしれません。

このように、これまでは「市場の失敗」部分は行政が税金でサービスを維持してきましたが、シェアリングエコノミーが普及していくことで、再び「市場化」することができるようになります。再び市場化されることで、民間サービスが参入する余地が生まれるので、財政に負担をかけずに地域サービスを継続することができます。「市場の失敗」とされる部分をITと規制緩和で「再市場化」することで地域運営を行っていく手法が、官民連携の事例として増えてくるといいなー、と思ったりしています。
  

Posted by たじぃ at 16:28Comments(0)

2016年03月10日

民間企業と行政機関の「官民連携事業」はなぜあんなにもうまくいかないのか。

地方創生がバズワードになり、全国各地で叫ばれています。そんな中、地方創生の名のもとに民間の力を活用した「官民連携事業」というのが増えてきています。しかし、その多くは決してうまくいってるとは言えず、民間も行政も互いに不幸な状況に陥っています。

民間企業と行政機関と両方で働いている経験を持ってる人ってそんなに多くないせいか、「行政と民間で一番違うところはどこですか?」とか「民間から行政に入ってびっくりしたことは何ですか?」みたいな質問をたびたびされます。個人的には官民で転職しあったりするキャリアが一般的になればいいのになー、とか思ってるんですが、(すこしづつ増えてきているとはいえども)実際はまだまだ少ないようです。

民間と行政の違いってどういうところですか? という質問に対しては、「料理の手順の違いみたいなものですよ」って答えるようにしています。 どういうことかと言うと、食材を見て何を作るかを決めるのが民間企業の仕事の進め方。作る料理を決めて、それからスーパーに食材を買いに行くのが行政の仕事の進め方です。現代風に例えると、クックパッドでいきなり料理名で検索するか、冷蔵庫にある食材を入力して料理を探すかの違いですね。

民間企業はじゃがいも、人参、カレールウがあるのを見て、じゃあ、あとは玉ねぎと牛肉を買ってきて、ビーフカレーを作ろう!という意思決定がされます。行政機関の場合、まず「ビーフカレーを作る!」と決めてからスーパーに人参、玉ねぎ、じゃがいも、牛肉、カレールウを買いに行きます。民間企業の場合は冷蔵庫にある食材をベースに料理をするので、コストは安くなります。しかし、もし鶏肉が特売日で安く販売されていれば、急遽、チキンカレーに変更になることもあります。結果的に安く美味しいものができればいいという考え方です。逆に行政機関の場合は「ビーフカレーを作ろう!」と決め、スーパーに行きレシピにとおりの食材をきちっと買ってきます。もし、牛肉よりも鶏肉の方が安く新鮮であってもチキンカレーに変更せず、牛肉を買います。もし牛肉が売り切れていたとしても、牛肉が入荷されるのを待ちます。その結果、必ずビーフカレーは完成するのですが、すべての食材をイチから買い集めるためコストは高く、すべての食材が揃うのを待つため食材が古くなりがちで、鮮度は落ちてしまいます。 

民間企業は臨機応変にその時その時の状況の変化に対応しながら料理をします。ビーフカレーを作ると言うのは大まかな方向性であり、あくまで最終目的は美味しい料理を安く作ることです。ですので料理の過程で臨機応変に対応し、最終的には美味しい料理を作ることにこだわります。その一方で行政機関の場合はあくまでビーフカレーを作ることは方針ではなく目的なので、必ずビーフカレーを作ることにこだわります。途中で(たとえそちらのほうが美味しく、安くできるとしても)チキンカレーに変更することは許されません。なので食材が全部揃うのに時間がかかっても少々コストが高くついても必ずビーフカレーを完成させます。

このように料理の進め方の違いがある民間企業と行政機関が一緒に仕事をする場合は、お互いの料理の進め方の違いを理解しておかないと必ず揉めることになります。官民連携して「ビーフカレーを作ろう!」とスタートしても、行政機関は料理の食材が完璧に揃える準備からはじめます。予めスーパーに何がおいてあるのかをちゃんと確認して、すべての食材がちゃんと揃うことを確認してから買い物に行きます。対して民間企業は「いやいや、冷蔵庫にじゃがいもと玉ねぎあるから、これ使おうよ」と言っても、行政機関は「いやお金はすでに準備してしまったのでスーパーに行って買う。」と譲りません。途中で新鮮な鶏肉が安く手に入ったり、牛肉が売り切れていたとしても、行政機関にとっては「ビーフカーレー」を作ることが目的なので、チキンカレーに変更してはいけないのです。行政機関からすると民間企業から途中でチキンカレーに変更しよう!という提案をされること自体が驚きなのです。民間企業からすると少しでも美味しいものが作れるので提案したのに、行政機関からすると「ビーフカレーを作ろう」と約束したのに、途中で変えるなんていい加減なやつだ!となります(笑)

民間企業は常に自社のリソース(ヒト、モノ、カネ、ノウハウ、情報など)を最小限に、マーケットに評価される価値の高いモノ、サービスを作ろうとします。しかし、行政の場合は政策があって、それに対して予算なり担当部署なりが決まっていきます。 空き地を活用する場合で言うと、民間企業が主体でやると、土地の状況を見て、その条件下においてどのように開発をすれば利益が最大になるかを考えます。その結果、ショッピングモールや、マンションや、オフィスビルなどが建設されたりします。しかし、行政が主体でやると、子育て施設なり、福祉施設なり、スポーツ公園なり、まず何を作るのかが決まって、それからそれを作るために材料を集め出します。そして必ず計画した通りのものが建設されることになります。

 特に地方創生が叫ばれる昨今、官民連携の大切さが全国で言われているにもかかわらず、ほとんどがうまくいってません。それは両者が相手の仕事の進め方に違いがあることを想定せず、違いがあると気がついてもその進め方を理解しようとせずに、自分たちのやり方を押し通してしまうから、だと思っています。従来の公共事業のような行政が発注者、民間企業が受注者といういわゆる「縦の関係(※あくまでわかりやすい表現として)」であれば、民間企業が行政の仕事の進め方に合わせてあげていました。(その代わり、結構な手間賃が上乗せされてますが) しかしながら、受発注者の関係ではなく、お互いが地域のために仕事をしていこうと水平の関係で官民連携という体制をとった瞬間、この料理の手順の違い問題が表面化します。「ビーフカレーを作る」というのはあくまで、「ビーフカレーのような美味しい料理を安く作る!」という民間企業の認識と、「ビーフカレーと言ったらなんとしてでもビーフカレーを作る!」という行政機関の認識がずれたまま、官民連携の綺麗なお題目のもと仕事をすると必ず、お互いが自分の主張を繰り返し、最終的に喧嘩別れになってしまうのです。そして、行政は遅い、縦割り、コスト意識がないと民間企業が文句を言い、民間は利益ばかり重視し、朝令暮改的でコロコロ変わる、と行政が文句を言うのです。

 というわけで、僕が言いたいのは民間のやり方がいい悪いとか、そういうことでなくて、お互い目的も、意思決定の過程も、ステークホルダーも違う組織ということを前提として、それでもお互いに官民連携事業の目的、趣旨を常にすり合わせをし、相手を尊重して理解しようとする姿勢を互いに持つことが官民連携事業を成功に導くために最も大切なことなんじゃないかな、ということでした。

あー、おなか減った。ビーフカレーでも食べよ。
  

Posted by たじぃ at 17:50Comments(2)

2015年09月10日

地域で必要な人材は価値を生み出す人ではなく、「だれにとって価値があるのか」が分かる人

先日、朝日新聞さんが出してるAERAという雑誌に取材をいただきました。内容はソーシャル採用サービスを展開しているWANTEDLYさんと一緒にUIターンの人材募集をしたのですが、それがすっごく上手くいった、という内容です。


 募集した仕事は日南に根付いた体験型観光のプログラムを作る、というもので、WANTEDLYを見たホテルマンで日南出身の谷口和樹くんが応募してくれました。彼はたくさんの体験プログラムを作っているのですが、その中でも秀逸だったのが「カブトムシ取り名人と行く、カブトムシ取りツアー」というプログラム。カブトムシ取り名人と言っても、地元でちょっと虫取りが上手なおじちゃんという具合です。その地元のおじちゃんと一緒に山にカブトムシを取りに行くなんて、そもそもツアーと呼べるものなのかも怪しいのですが(笑)、これが大盛況で、結局キャンセル待ちが出るほどで、日南市外からの参加者が目立ちました。


 なぜ、虫取りが上手な地元のおじちゃんとカブトムシを取りに行く、というツアーが大盛況だったのか。これこそ、谷口くんの卓越したマーケットを読む力が発揮されたツアーでした。例えば戦後間もない頃であれば、男の子であれば山でカブトムシを採れて当たり前、という時代だったと思います。これが高度経済成長期になると彼らは大人になり都市に引っ越していきます。もちろん山でカブトムシを採るという機会は激減します。しかし彼らは幼少期に山でカブトムシを採る、という経験があるので、カブトムシはどんなところにいるのか、(昆虫の餌用のゼリーではなく)自然界では何を食べているのか。どうやったら採れるのかを子どもに説明してあげることができます。里帰りした時などに子どもに教えてあげることもできます。


 しかし、世代が入れ替わって、都会で生まれて都会で育った子どもが親になる時代になりました。いざ自分が親になって、子どもとカブトムシ採りに山に行こうと思っても、自分の経験として山の中でカブトムシを採った経験がほとんどないので、どうやれば採れるかが分かりません。そうなると、地元にいるカブトムシ採り名人と一緒に山に行って、教えてもらいながらカブトムシを採ることで自然の仕組みを学ぶという機会に価値を感じる人が生まれてくるわけです。昔は「カブトムシ」に価値があったので、子どもはこぞって山でカブトムシを捕まえていましたし、ホームセンターでは200円で売っていました。しかし、カブトムシを採る経験を持つ人が少なくなると、今度はカブトムシ単体よりも「山でカブトムシを採ることで自然を学ぶ」という経験に価値が生まれてくるようになります。


 これまで、地方は何もないから何かを作ることに重きが置かれていました。例えば国の補助金なんかを見ていても「商品開発」に関するメニューがずらっと並んでいます。なので、これまで地方は補助金が出る「商品開発」ばかりに注力して、目の前にあるものの価値を見つめてきませんでした。しかし、これから地方に必要なのは「今あるものは誰にとってどんな価値がどれくらいあるのかが分かる」という力(センス)を持った人。谷口くんの手がけた「カブトムシ採り名人と行く、カブトムシ採りツアー」は、都市で生まれ育った親にとって、子どもに自然体験させるという価値が、1日かけて数千円払う、くらいの価値があったわけです。カブトムシに価値があるのではなく、カブトムシを採りに行くことに価値があると見抜いたセンスは素晴らしいと思います。昔のように経済が右肩上がりの時はガンガン補助金使って「カブトムシの館」みたいなレジャー施設を作っても良かったのかもしれません。しかし、社会保障費が毎年1兆円ずつ増え、国債の返済も増え、みたいな財政状況のなかでは現実的ではありません。こういったマーケットが求めている価値に気が付き、その価値を流通させる能力はまさに巨大マーケットを相手に第一線で仕事をしてきた人こそ持っている能力です。ぜひ、このブログを読まれている都市圏でバリバリ仕事をしているあなた!以前のブログで書いたように地方には仕事がたくさんあります。ありすぎて人手が足りません。ぜひ、日南で豊かな生活を送ってみませんか?(笑)

そんな方は日南市役所までお問い合わせください♬
マーケティング推進室 : 0987-31-1169


  

Posted by たじぃ at 13:54Comments(0)

2015年04月26日

なぜ地方選挙は盛り上がらないのか。

 今日は統一地方選挙の投票日。12時時点での投票率速報が各自治体から出てきていますが、ほとんどは前回を下回っていますね。おそらく、このまま行って投票率は前回より下がったり、過去最低の水準の投票率を記録したりするところも多いかと思います。今回の統一地方選挙で目立ったのが、無投票選挙区が多いこと。特に市町村議会議員選挙は多くの所で無投票となり、選挙が行われないまま再選をする議員さんも多いですね。調べてみると、今回は全国の3.6%の議員さんが無投票で再選されており、これは年々上昇傾向にあり過去最高の数値とのこと。ちなみに、首長(市長とか長長)選挙も過去最高水準で無投票当選になっています。でもそもそもなぜ投票率も下がり、無投票選挙区が多くなってきているのでしょうか。

 今の若者は政治に無関心だ!とか、政治家という職業に魅力が無い!とか言われていますが、もう少し掘り下げてみると、無投票区の増加の理由は大きく分けると二つになっています。


 一つ目は、地域コミュニティが希薄化していること。これはどういうことかというと、そもそも地方議員が獲得する票のうち「地元票」と言うのはとっても大切になります。自分の地域の声を行政に届けてもらう代表者という位置づけが近いですね。実際、県議会選挙と国会議員選挙は地域ごとに選挙区が分かれていて、各地域の代表として都道府県や国の政策に反映させうる仕組みができています。市町村の場合もどこの地域の候補者か、というのは誰に投票するかにおいて重要です。しかしながら、そもそも地域コミュニティに参加する人が減れば、地域の声を行政に届ける必要性も少なくなるわけですから、地元に議員がいる必要性も少なくなる訳ですね。昔は「地元から何とかして議員を出さなければ、地元の要望が通らない!」という時期があったかと思うのですが、時代が進むに連れそういう風潮も無くなってきました。ただ、これは見方を変えると、道路とか下水とか学校とかのインフラが整備されて地元の声を行政に届けなくても良くなってきた、ということもあるかもしれません。いずれにせよ地域コミュニティの希薄化が、地元の議員を議会に送る必要性の低下に繋がり、結果として地元から候補者を立てる、ということが少なくなってきたんだと思います。


 二つ目は、相対的に官より民が強くなったこと。どういうことかと言うと、以前は各業界を代表する議員が多くいらっしゃいました。建設業組合や、医師会、農協などの業界、組合を支持母体とする議員です。戦後以降暫くの間、(地方では今でも!?)民よりも官の方が強い時代が続きました。土木建設業にとっては公共事業がどれだけ行われるかが、業界にとってメチャクチャ重要でしたし、農業も強固な規制を敷くことで、国内の農業・農家を守ってきた側面もあります。そんな業界にとっては予算の配分を決める行政機関のチェックや、ルール・法律作りまで行える議員を業界から出すことはとっても大事だったわけです。民より官が強い場合では、業界の声を行政に届けることができる業界を代表する議員がいるのといないのでは、本業に大きく影響します。なので、業界から議員を立てその議員を業界全体で応援する。それが結果として業界の利益に繋がるため、必死に候補者探しをしていたわけです。しかし、今や地方でさえも第三次産業の比率が高まり、一次産業の農林水産業や、第二次産業の建設業、工業の比率は低下しています。さらに公共事業だけでなく、民間投資も行われるようになり、昔に比べると相対的に民の方が官よりも強くなっているわけです。その結果として行政(≒官)への依存度が低下し、業界の声を行政に届ける議員の立候補者を立てるインセンティブが低下しているわけです。


  実際、立候補者が減れば、その分だけ支持者も減るわけで、立候補者の減少が投票率の低下につながっていくわけです。とくに若者の投票率が下がっていることに対して、「今の若者は政治に無関心すぎる」と言っているテレビ番組もありますが、若者の投票率が低いのは地域コミュニティの結びつきや、業界自体の官への依存度が減っているからなのです。(昔は会社で「この候補者に投票しろよ!」みたいなことがあったとも聞きますし、、、。) 


 そうやって、一部の「地域」や「業界」の声を政策に反映しなくてもいい、と思って投票に行かない人が増えれば増えるほど、結果として従来型の「地域の代表」や「業界の代表」の議員の声が通りやすくなります。予算の使い方、政策方針などは投票者してくれる人に有利に流れていってしまいます。(悲しいかなこれが現時点での民主主義の仕組みです。)なので、投票に行かないという人は、どんな地域、国になっても受け入れるよ!という超包容力のある人(もしくはドMの人、笑)か、日本じゃなくても世界どこでも暮らせるスキルを持った能力の高い人だけなはずです。(僕はいずれでも無いので、ちゃんと投票に行きます。ちなみに少しMだと思います。)


 (特に若い方へのメッセージなるのですが)自分ひとりが選挙に行っても会は変わらないという想いも分かります。ただ、若いあなたが投票に行かないことで、社会のしわ寄せを若い世代が受けなければならない、ということにつながっています。「社会を変えるために」投票に行くという高い期待を持っていると疲れますが、「若い自分たちが割を食わないように」投票だけには行っておく、という少し軽い気持ちで投票に行くことも大事なんじゃないかなと思っています。

  

Posted by たじぃ at 16:37Comments(0)

2015年01月25日

「地方には働く場が無いから人が減る」は本当なのか。

地方にとって人口減少というのはとっても大きな問題です。それが語られる時によく使われる論理として、「地方は経済が衰退しているので、その結果として働く場所が無くなり、人が都会に流出している。」というものがあります。なので、解決方法としては「地方に雇用を作ればよくて、働く場所ができれば人は流出しないし、都会から人が戻ってくるんだ」と言われています。実際に政府も「地方創生だー!」ということで、まち・ひと・しごと創生本部なるものを立ち上げて地方に雇用をつくろうと頑張っているわけです。

 でも、その一方、実際に地方で仕事をしていると、全く逆の現象に遭遇するわけです。どういうことかというと、地方には仕事はたくさんあるんだけども、人が採用できない。明らかに人手不足という状況が続いています。じつは先週だけでも農業、林業、水産業すべてからと飲食店、IT企業、デザイン会社、システム会社などなどあわせて50人くらい人を紹介して欲しいと相談を受けました。もちろんハローワークには求人は出してるんですが、人が集まらないらしいんですね。 僕も何人もの人に「誰かいないですかー。」とお願いするんですが、全然人が見つからない。「働く場所が多すぎて追いつかないから、頼むから誰か日南市に来てくれ-!(泣)」という感じで本当に困惑しています。

 巷では「地方には仕事が無いから人口が減る」と言われているのに、実際に地方で起こっていることはその全く逆で、求人を出しても人が集まらない、という状況。僕が仕事をしている日南市も人口は減少しているので、経済の縮小は続いているのだけれど、求人情報はたくさんあるし、企業も求人しても問い合わせすら無いらしい。なんでこんなことが起こるんだろうかずっと疑問でした。

 でもこれって地方の経済構造を見れば当然のことなんですね。地方にある会社の顧客は地元の人たちです。日南市で言えば王子製紙さんやニチワさんのような工場を除けばほとんどの企業の顧客は日南市民や隣町の串間市民です。スーパーや病院、介護施設、飲食店などの顧客はほとんどが地元の人達が顧客なわけです。そして、その顧客である日南市の高齢化率は上がり、引退する人が増える一方で、労働人口は減っていく。。。日南市の人口は減少していくので経済規模も縮小していくのですが、それ以上のスピードで生産年齢人口が減っていくので、結果として人手不足に陥るんですね。

こうやって説明すると、「あーなるほど、たしかにそうだねー」と分かっていただけるんだけれど、なかなか気付いてもらえないんですね。これまでの日本経済って基本は右肩上がりだったわけです。戦争が終わって子どもがたくさん生まれて、労働人口はどんどん増えるけど日本国内のマーケットが大きくなかった。日本の場合は幸運にも海外に販路ができたのでまだ良かったのですが、それでもまだ働く場所が少なかった。なので政府が公共事業とかガンガンやって日本中に働き口を作っていったわけです。生産年齢人口はどんどん増えるけど、引退するお年寄りはそんなに増えない。もちろん一部の会社は人手が不足していたのですが、それはアメリカとかヨーロッパに車、家電を売りまくってたトヨタやソニーのようなメーカーや、エネルギー資源を取り扱っていた商社のような会社です。要するに海外の広大なマーケットで商売していた企業は人手不足だったかもしれないですが、国内マーケットで商売をしていたほとんどの企業にとっては常に労働力は余っていたんですね。なので、経済が縮小しているにもかかわらず、人手が不足するなんてことはありえない。と思い込んでいたわけです。

 僕は学者ではなく実務家ですので、細かいデータを引っ張ってきて分厚い論文を書いたりすることは仕事ではありません。地域の現状に対して、具体的な対策プランを作って実行することが仕事です。地方には働く場が無いから人口が減る。なので働く場を作れば少なくとも人口減少のスピードは鈍化するはずだ。という前提で対策プランを作るのと、地方には働き口はたくさんあるが、何らかの理由でマッチングが上手くいってなくて結果人口が減少している、という前提で考えるのでは、打つべき対策プランは全く違ってきます。
複数抱えるプロジェクト管理など目の前の仕事をしっかりと行うような虫の目だけでなく、統計データなどを元に全体を俯瞰する鳥の目。さらにそれを踏まえて、今後日南市にどんな流れが起こるのかを推測して対策を打つ「潮」をみる魚の目。複数の目を切り替えながら対策を作って実行していかないと行けないと思っています。
  

Posted by たじぃ at 17:01Comments(1)

2014年12月29日

ところで地方創生って何?と聞かれるので書いてみた。

衆議院選挙も終わり地方創生の話題が増えてきました。

地方創生の本丸である「まち・ひと・しごと創生本部」って結局は何なの??と聞かれるのですが、要は東京に集まりすぎた人口を地方に戻すための施策のことで、それにまつわる施策がいまボロボロと発表されてるわけです。本社を地方に移転させたら法人税を安くしますよー、とか地方で就職したら奨学金の返済は減免しますよー、とかすべて地方の人口を増やすための施策です。

じゃあ、なぜ東京に人が集まりすぎるとよくないのか?一箇所に集まったほうが都市機能とか経済活動とか効率的じゃん、と思われるのですが、その点に関してはまさにそのとおりです。一人あたりに必要な社会インフラの整備にかかるコストは明らかに東京の方が安いし、みんなが集積している方が情報や交通が効率的なので経済活動にとっては好都合です。なんだけれども、東京のような大都市が抱える大問題があるわけです。それがズバリ、出生率が低いという問題。東京のような大都市に人口が集中している方がもろもろ効率的なのですが、子どもが生まれない。東京の出生率が1.08なんですが、これってすごい数字で、東京に8人がいたとしても、彼等のひ孫世代には1人になってるわけです。ものすごい勢いで減っていく。僕も東京で働いていたことがありますが、同僚が子育てしながら働いているのを見て、「スーパーマン、スーパウーマンじゃないと、こんな環境で育児は到底できないな」と悟りました。東京の出生率が低いのは今に始まったことではなく昔も低かったのですが、昔は田舎では4人5人兄弟があたりまえという時代だったので、多くの若者が東京に流入していました。それにより、東京の人口は増えていたわけです。昔は東京の出生率が低くても地方からの流入が集中したらから良かったというだけの話で、東京でたくさん人が生まれたから人口が増えていたわけではないんですよね、あたりまえですが。


しかし、時代も変わり、田舎でも出生率が人口を維持するために必要な出生率である2.08を割ってきた。それにより、田舎から東京に無尽蔵に人を供給する仕組みが崩壊してきているんですね。昔は地方で人が生まれて、東京に流入して日本国の経済発展を支える、というモデルが成立していたんですが、今は人口を供給していた田舎でもそんなに子どもが生まれなくなってきた。このままでは東京への流入も減少し、流入した人たちは子どもを産まない。このままでは日本自体の存続すら危ぶまれる、ということを政府がいよいよ問題視し始めたわけです。


そこで、沸き上がってきたのが今回の地方創生論議なわけです。もちろん衆院選前だったので読みやすい地方の票を確保するという目的もあったでしょうが、根本的には今の日本の人口動態を考えたとき、このままの方向で行ったら日本という国が立ちゆかなくなる、というデータの元にスタートしています。


そしてもう一つが財政問題。よく報道されていますが国の財政状況は真っ赤っ赤です。大赤字。歳出を削減しようとしても、30兆円かかってしかも毎年1兆円ずつ増えていく社会保障費はなかなか手をつけられません。社会保障費とは年金、医療費、介護などに使われるものです。これらを受け取る多くは毎回ちゃんと投票しにくる年配者であり、いわば「大口取引先」なので、国としてもバッサリとメスを入れることができません。そんなことしたら大事な「取引先」を失いかねません。もちろん憲法の問題や医師会の問題とかもありますが。

そこで、今回メスを入れようとしているのが毎年16兆円ほどかかっている「地方交付税」なわけです。地方交付税は国が各自治体に配る「使用用途が自由な」お金です。これまでは「均衡ある国土の発展」の理念の元に産業が弱く財源の乏しい自治体を助けるために支出してきました。これを財政力調整機能と呼びます。これは一見公平な制度のようですが、逆に言うと頑張らなくてもその分の埋め合わせ交付金が国から降りてくるので、頑張る意欲がわきにくいというのも事実でした。そして今回これまでほとんど手付かずだったこの地方交付税に手を入れだしたわけです。

 十数年前くらいから、平成の大合併が行われてきました。これは全国の地方自治体の数を減らして、出来る限り効率化していこうという施策でした。全国で合併が進んだのはアメとムチをうまく使ったからで、合併したら自由に使えるお金をたくさんあげますけど、合併しなかったら自由に使えるお金を減らしますよ、という政策でした。合併すると10年は合併特例債というちょっと多めに交付金をあげますよと。そして今、全国でこの合併特例債が終わる自治体が出てきたこのタイミングで続編が始まったわけです。

 今回の地方創生の「まち・ひと・しごと創生本部」とはすごく端的に誤解を恐れず言うと「これからは自治体ごとに競争していただきます」という政策です。やる気のある自治体には国も支援をしますが、そうではない自治体には支援しませんという内容なわけです。これって、行政の感覚ではものすごい変革で、実際にこの話が発表された時、いくつかの市長からは「何を言ってるんだ、国は各自治体を公平に見るべきではないのか!各自治体の格差を国は容認するのか!」という意見も出たと聞いています。財政力が弱くてもぼちぼち交付金をもらいながらやってきたぬるま湯に浸かってた自治体にとっては、今回の動きは恐怖だと思います。しかし、これから国の財政を考えた時に全国一律に面倒を見ることはできません、頑張る自治体とそうでない自治体は区別しますからね、という事実上の宣言なわけです。

さらに、今回の施策がこれまでと違うなーと興味深いのが、各自治体に地域版総合戦略プランを作るように国からお達しが出ていることです。地域版総合戦略プランとは、東京から地方に人が動くために地域で雇用を生み出していく計画書のことで、それぞれの地域に根づいた産業育成、雇用創出のプランを作成しなければなりません。実はこれまでも各自治体は自分たちの総合計画を作っていました。「これから我が市はこんな街にしていきます!」とかを謳った計画書ですが、この総合計画はどっかの有名なコンサル企業に外注しています。コンサル企業もいくつもの自治体の総合計画を作っていて内容もそんなに細かくチェックされないので、内容はどこの自治体でも使いまわせるような内容になっていて、結果として、どこの自治体も絶対に反対意見が出ない「住みやすい街にします」という結論に落ちついてるわけです。(そして綺麗に製本された計画書は本棚にしまわれて、その後ほとんど使われることはありません。)

 しかし、今回は各自治体の産業の特色を活かした雇用が生まれる計画を作る、という条件がついています。しかも年明け早々にある程度まとめないければいけない。しかももう年末です。となると、コンサルに外注して半年かけて作ってる時間の余裕が無い。すでに地域の産業構造や各企業の状況を把握している各自治体の職員なり、企業なりが協力して作成しなければいけないわけです。それができる自治体は見込みがある、できない自治体はダメだよねー、危機感が無いよねーという判断を国はするんでしょう。


ダラダラと書いてきましたが、今回の地方創生の大きなポイントが日本の人口政策と、財政政策の二本柱からなっています。2060年台に人口1億人前後を維持、という(ちょっと曖昧ですが)具体的な数字も出てきました。1億人を維持ということは最低でも2,700万人は人口減少することを前提としたわけですが、これって、東京都と神奈川県と千葉県が無くなるくらいの人口が減るわけです。もしくは九州と北海道と東北が全部なくなるくらいの人口なんです。ものすごいインパクトじゃないですか? でもそういう時代がやってくる。もちろん単に人口を見るだけではなくて、生産年齢人口のバランスとかも大事で、そのためには出生率が高い地方に若者に住んでもらって子どもを産んで欲しいという想いも理解できる。(言わずもがなですが国が国民に子どもを産むことを強いるのではなく、子どもが欲しいと望む人の支援をする体制が大事です。)そのためには全国一律の政策を国が作って、各自治体が実施していくというトップダウン的な従来の手法ではなくて、各自治体でしっかりした地域版戦略プラン(=雇用創出プラン)を作り、それを国が応援するというボトムアップ的な手法が取り入れられました。その意味では過去の各自治体に1億円をばらまいたふるさと創生事業に比べると的を射た政策だと思っています。


冨田和彦さんが言うように、世界の経済活動、競争相手はグローバル型とローカル型に分かれて来ています。東京や大阪は世界の都市間競争に、福岡はアジアとの都市間競争に突入しています。その一方で国内でも地域間競争の時代が始まります。おそらくこれまで以上に自治体ごとの格差も生まれるでしょう。そんな環境の中で日南に継承されてきた文化がしっかりと次世代に繋がり、そして日南に縁のある多くの人の故郷が守れるように。そのために、これからも日南に住んでもらえる街にしていかなければいけません。そんな重責を感じながら来年も責務を果たせるように頑張って行きたいと思っています。
  

Posted by たじぃ at 13:12Comments(1)

2014年06月08日

宮崎県日南市に移住したら体験できる刺激的な10のコト

最近、アルファブロガーのイケダハヤトさんが、高知県に移住します、と発表しているのを見て、してやられた感が半端ないです。なぜなら彼がブログで書いていたイケダハヤトが高知に移住する10の理由が日南でもほとんど同じだからです。

そこで、悔し紛れと、日南市の雇用を作るプロジェクトで採用募集をしていることもあって、「日南市で働けばこんな刺激的な生活が待ってるよ10選」を作ってみました。もし、「地方で働くのは刺激が無さそう、、、、」とかいう理由で、応募を躊躇されてる方がいれば、是が非でも検討して欲しいのです 少々、炎上リスクが高い切り口で書いてあるところもあるけれど、炎上してでも拡散すれば、多くの人に興味を持ってもらえる、ということで、積極的に人材募集をしている証拠と前向きに捉えてくださいませ。


1. とにかく忙しい。多忙極まれり。
都会は忙しくて、地方はヒマ、みたいな風潮があると思うんですが、実際は逆です。地方での生活は超忙しい。大手企業で地方の支店に転勤、みたいな人は別かも知れないのですが、地方に根を張って生活している人達はみんな忙しいです。
 僕の社会人経験だと、東京、中国(上海&北京)、日南市の3箇所しか住んでないのですが、その中でも日南市が圧倒的に忙しいんです。
中国にいたときは、「仕事」「趣味」だけで、家事まわりはお手伝いさんにお任せしておりました。食事もすべて外食でした。
東京にいた時は「仕事」「趣味」「洗濯&掃除」だけです。東京でも食事はすべて外食でしたが、お手伝いさんは高くて雇えませんでした。
これが、日南市となると、「仕事」「趣味」「掃除&洗濯」に加えて、「料理」が入ってきます。知り合いの農家さんや漁師さんから食材をいただくことがあるので、それを料理しています。さらに「地域の自治会」なるものがあって、定期的に会合が開かれます。さらに消防団という組織も地域には残っていて、若者はそこで訓練されます。さらにお祭りが近くなったら踊りの練習もあります。田植え&収穫の時には応援で駆けつけることもあります。スポーツも盛んで、早朝野球という朝6時プレイボールというスパルタな大会もありますし、企業対抗のボーリング大会もあります。なんせ、都会みたい仕事と家庭だけやってればOK、みたいなシステムが無いんです。地域活動とかめちゃくちゃ多い。それ故、とても忙しい。
会議風景



2. 人がいい!優しすぎる。
日南市に来て、一番驚いたのがこれです。本当に人が優しい。道を歩いてたら小中学生は見ず知らずの僕に「こんちわー」って超元気に挨拶してくれるんです。これスゴイことだと思います。高校生も「ちわーっす!」って(ちょっと無愛想ながら)挨拶してくれます。思春期の高校生が知らないひとに挨拶するなんて、びっくりしました。はじめ手の時は「もしかして、からまれるのか!?」と焦ったほどです。宮崎市に住んでいた僕の祖母は家のカギに住所を書いたキーホルダー付けてました。祖母いわく、落とした時に届けてもらえるように、とのこと。宮崎はそんなところなのです。









3. 食事が旨い!安い!
東京は世界一のグルメ都市だ!みたいなこと言われるときありますよね?あれは半分正解で、半分間違ってます。 ラーメンとかコテコテの中華料理、みたいな食材の質よりも料理人の腕に左右される料理は美味しいところはあるのですが、お寿司やお刺身、鳥料理、野菜サラダ、みたいな食材の鮮度が命!みたいなものは圧倒的に日南の方が安くて美味しいです。東京で1万円くらいの料理であれば、日南で2,000円もあれば余裕で食べられます。いまでは東京に出張などで行った時は、コスパの合わない美味しくない料理は食べずに、吉野家でささっと済ませてしまってます。








4. 気候がいい!
温暖で暖かい。雪がふらないし、冬でも日によってはコートがいらない日もあります。なんといっても、プロ野球の1軍が2チームも日南市でキャンプをしています。それほど温暖な気候ということですね。台風も昔はよく来ていたのですが、最近は高知の方に上陸することが多く、あまり被害もありません。じつは、東京と違って少々の台風で都市機能がストップするような貧弱なインフラでもないので、そんなに大きな問題では無かったりもします。



5. 自然が豊かすぎる!
日南市は海も山も川もある本当に自然に恵まれた地域です。
海と言えばサーフィン!週末ともなれば東京からも来られるし、ウインドサービン、スキューバダイビング、海水浴、クルージング、釣り、パドルボード、シーカヤックと、なんでも揃っています。まさにマリンスポーツのメッカ!
山は森林セラピーという、医学的にストレスを軽減させると証明されている山歩きコースがあります。渓流沿いを歩くコースは本当に気持ちがいいです!
川といえば、バーベキュー!河原で新鮮な肉、野菜、魚を焼いて楽しむバーベキューは最高です!川で取れるノボリコという小魚も絶品で、夏になると小学生が川でノボリコ漁を楽しんでいます。これらの自然が車で20分圏内に集まっている、と言うのは本当に恵まれた環境です!



6. スポーツ施設がとっても充実している。
僕は野球チームに入っているのですが、会場はいつも球場です。日南市にはプロ野球のキャンプが2球団も来ていることもあって、プロが使う野球場が3つもあります。日南市の人達に聞いたら、野球を球場以外でする概念がないそうです。今では市の中心部から車で5分の野球場でやってます。ちなみに、車で20分くらい運転したら西武ライオンズの1軍が使う最新の球場があるのですが、「遠い」という理由だけで候補地から漏れてます。しかも球場使用料は1日借りて4,000円ほど。これだと東京の駅チカ物件の方が高い計算になります。ちなみに僕が東京にいた時も草野球はしていたのですが、車で片道1時間半かけて埼玉の河川敷まで行って野球してました。球場使用料はたしか「一試合」15,000円くらいでした。河川敷の「一試合」で。。。




7. 意外と空港が近くて便利。
福岡には勝てませんが、宮崎空港もとても便利な場所にあります。宮崎市内からは20分。日南市からも50分あれば到着します。そして何よりスゴイのは駐車料金。一番安いところでなんと1日200円という駐車場まであります。これだと、長期出張で車を空港に置いていても駐車料金で心配することはありません。1ヶ月停めても6,000円なので、東京の月極駐車場なんかより格段に安いです。空港なのに。
さらに、宮崎空港は便数が充実しています。乗降客数はなんと12位!日本の空港の乗降客数は、羽田、成田、福岡、新千歳、関空、那覇、伊丹、中部、鹿児島、仙台、熊本、と政令指定都市(とそのクラス)がならんでいて、次がなんと宮崎なんです!政令指定都市の広島、北九州、岡山、新潟、静岡を抜いて、堂々の12位なんです。それくらい便数が豊富なんです。ちなみに国際線もソウルと台北に飛んでます!




8. グローバル慣れしている人材が多い
日南市は敏腕外交官、小村寿太郎先生の出身地です。みんな小村寿太郎先生に対して敬意を持っていて、小村寿太郎塾という子どもたちの勉強会もあります。世界と対等に渡り合うマインドを持つことに慣れているような気がします。もちろん、東京のガンガン国際交流やってる子どもたちと比べると若干説得力が弱いかもしれないですが、他の地方の子供達なんかより、断然自信を持っています。実際、飫肥(おび)の城下町を旅行している外国人にたいして、物怖じせず英語でガイドをしている子どもがいました。これはスゴイことです。



9. 温泉が安くて良い!
宮崎県は九州の中でも温泉が少ない県なのですが、日南市には温泉があります。山の上から絶景を楽しみながら入る露天風呂や、源泉掛け流しの個室露天風呂もあります。そして、なにがスゴイかって、日南市民であれば立ち寄り湯であれば300円で入れるんですよ。これは本当に驚きです。僕も冬は毎日のように山の中にある静かな露天温泉に「ほぼ貸切状態」で行っていました。300円で露天の温泉を独り占めできる、なんて本当に至福の時間です。東京出張のときに大江戸温泉物語に行ったのですが、人ばっかりで普通の泉質にも関わらず、2000円も取られて、びっくりしました。




10.酒文化
 日南市には10の焼酎蔵があります。人口5万5千人の街に10も酒蔵があるなんて、おそらく日本一酒蔵が密集している市だと思ってます。(未確認ですが)
 宮崎といえば霧島酒造、雲海酒造が有名なのですが、日南人はほとんど黒霧島(霧島酒造)、日向木挽(雲海酒造)の焼酎を飲みません。飫肥杉(井上酒造)や、かね京かんろ(京屋酒造)、松の露(松の露酒造)など日南市の焼酎会社の焼酎しか飲みません。これ、本当にびっくりしました。万が一「黒霧(島)ください」と言おうもんなら、、、、。怖くて言ったことが無いので、分かりません。



他にも色々あるのですが、このへんで。ネタ元のイケダハヤトさんのブログと照らしあわせて読んでいただけると、より日南の良さが伝わると思います(笑)

まだ、東京で消耗してるの?(笑)

こんな日南市の生活に憧れて方、ぜひ一緒に働きませんか?エキサイティングな志事と充実した生活が待ってます。

↓興味がある方はコチラをご参照ください↓
地域資源を活かして雇用を作る、この使命に共感する人、ウォンテッド!!  

Posted by たじぃ at 21:14Comments(0)

2014年05月25日

神話の故郷宮崎で、歴史は繰り返す。

日南市に着任して10ヶ月目に入った。これまでやってきたことに対して、お褒めの言葉を頂いたり、逆にお叱りの言葉を頂いたりしながらも、日南市の外貨の獲得施策を行なってきたつもりだ。

初年度を終えて、これまで意識してきたことは、2つである。一つは話題の創出&発信。もう一つは、大きなうねりを起こすための下準備である。この二つはバランスが非常に重要で、話題の創出&発信ばかりをやっていても単発のイベントで終わってしまうし、うねりを起こすための下準備ばかりやっていても、仕事が見えてこないので「ちゃんと仕事しているのか!」と怒られてしまう。この2つの仕事を迅速かつ着実に行なっていくことが、直近で求められていることであり、今後の日南市の外貨獲得施策にもつながってくると思っている。

ある日、そんな話をカフェでしていたら、ある方が「まるで天照大御神(アマテラスオオミカミ)を地上に引っ張りだすみたいだね。」とおっしゃった。

それは古事記の中にでてくる一節。世の中に明かりを照らす神様である「天照大御神」が、天岩戸(あまのいわと)という洞窟の中にこもってしまって、入り口を大きな岩で塞いでしまった。世の中は暗闇に覆われてしまった。はじめは説得をしていたが返事もしてくれない。力づくで開けようとしても頑丈な岩は重く固く開く気配がない。どうやったら彼女が出てきてくれるのか、困った人々は会議を開いてもなかなか良い案が浮かばない。大勢の人が何度も集まり、会議を重ねるなか、ようやくやっと一案出てきた。それは、天照大御神がこもってしまっている天岩戸の前の広場で呑んで騒いでの宴会をし、天照大御神が気になって中から覗くために岩を少し開けたその時、力持ちの天手力雄命(タヂカラオノミコト)がその岩を一気に開けて、天岩戸に隠れていた天照大御神を引っ張りだそうという作戦である。結果はご存知の通り、その作戦は、見事に成功し、また世の中に光が戻ってきました。めでたしめでたし。という話である。

この一連の作戦を実行するにおいて、会議の中で「そんな作戦うまくいくのか?」と懐疑的だった人もいたと思うし、お手並み拝見と言わんばかりにちょっと離れて見てた人もいたはずである。また、いざ宴会をはじめてみても、時間が経つにつれ疲れてきた人は「こんな事やってて本当に世の中に明かりは戻ってくるのか?」と言い、踊りをやめてしまった人もいたと思う。あくまで、想像だけれども。

しかし、そんなときでも、誰かがバカになって、楽しく歌や踊りを続けていたはずである。ひょっとしたら効果が無いかもしれない、と本人も弱気になって辞めようと思ったこともあったかもしれない。それでも、天照大御神が岩を自ら開ける、と信じて踊り歌い続けていた。

そしてもう、天手力雄命(タヂカラオノミコト)がちゃんと、岩のすぐ横で、天照大御神が気になって中から覗くために岩を空けるのを待ち構えていた。まさに見事な連携プレーである。

歌って踊ってるだけでもダメだったと思うし、力技で岩をこじ開けようとしていてもダメだったともう。「まわりが気になってしまうくらい楽しい宴会できる人」と「岩をこじ開けられるくらいの力持ちの人」の見事な連携プレーである。

いま、日南市で起きていることは、まさにこの神話の再現である。人口が減り、産業が消え、地域が衰退していく中、まさに現代の天照大御神を引っ張り出さないといけない。しかしながら、これまでの政策はどちらか片一方だけだったことも多い。何億と言う巨額の予算が投じて手力男命を送り込んでも、歌って踊る人はいなかったし、市民活動が盛んになって盛り上がってきても、大きな力を出せる企業なり、行政がそこには無かった。そして、踊りに疲れて宴会が終わってしまい、ちょっと気になりだして隙間から見てた天照大御神もまた岩を元に戻して、奥に戻って行っていた。

いま、僕らがやらなければいけないことは、日南市の人たちと一緒に楽しそうに歌って踊って、外の人に「日南市と何かやってみたいな」と思ってもらい、実際に仲間を増やし続けること。途中で疲れて「もう帰りたい」という人には励まして、一緒に楽しむ。
そして、地域を大きく変えられる大きなパワーを持った人たちが出てきた「その時」に備えて、準備をしっかりと行うこと。これも地味だけどすっごく大事なことだと思う。

まわりを巻き込む「宴会」と、しかるべき時に一気に仕掛ける「準備」二つをしっかりと行うことで、社会に明かりが戻ってくる。

まさに、何千年、何万年の時を超えて、神話の舞台となった同じ宮崎県で、歴史が繰り返されようとしているんだ、と思うと、不思議な縁だなぁと、感慨深い。
  

Posted by たじぃ at 14:23Comments(0)

2014年02月02日

マーケティングのポジション(日南に着任して半年が経ちました)

昨年の8月に日南に来てから、ちょうど半年が経ちました。民間出身者が行政の中に入って日南市外からお金を稼ぐ仕組み作りをする。全国的にも珍しい取り組みなので、なにをどうやって取り組めばいいのか、毎日最善手を模索しています。そんな中で、いくつかのプロジェクトを通して、残りの任期の中で自分が日南に対してどのような役割を担うべきなのかが見えてきました。

前のブログで、「自分は行政と民間の通訳をする」と書きました。この役割は本当に大切です。しかし、それはあくまでも手段の一つです。域外貨を獲得するための手段として、企業とのコラボをするわけです。
 
 自分がやるべき仕事は、結局のところ、「日南市の資源を活かす仕組みを作ること」にあります。僕が定義付けている日南におけるマーケティングとは、「日南市の地域資源を、世の中の人達にできるだけたくさん、長い間、喜んでもらえる仕組みを作ること」です。
 ですので、僕がいつまでも「日南いいですよ!日南面白いですよ!」と叫んでいるわけにもいかない。企業でも商品のマーケティング担当者が「この商品はいいんです!」と語っているうちは、マーケットには支持されてないわけで、消費者に語ってもらえるたり、や商品自体がそれを語り出したときにはじめて、マーケットに支持される。
日南の地域資源の魅力を消費者が語ったり、地域資源自体が伝えることができて初めてマーケットに認められるわけです。
 
そんな仕組み作りが僕のやるべき仕事。

サッカーで言うと、僕はシュート打つファードではなく、的確なパスを前線にだすボランチの役割。これは某メディアの取材のときに、言われたことなんだけど、僕の役割を的確に表現した分かりやすい例えだと思う。ただ、サッカーと違うのは必ずしもゴールがあるとは限らないこと。実際、ゴールがどこに設置されてるのか分からない試合も多い。そんなときはできるだけ、決めやすいゴールを見つけ、シュートを打ちやすいフォーメーションを組んで前線にパスをだす。残りの3年間で得点が高いゴールをたくさん設置し、シュートを打ちやすいパスを生産者・事業者に出し続けることが僕の使命だと思う。
  

Posted by たじぃ at 23:50Comments(1)

2013年11月30日

民間人登用の意義(4ヶ月が経ちました)

今日で日南市のマーケティング専門官として、日南市に着任してから4ヶ月。早かったような気もするし、まだ4ヶ月か、という気もする。民間人登用ということで、行政に民間のやり方を導入するんだろう、という見られ方をすることもある。実際。僕もはじめはそれが仕事の一つだと思っていたこともあった。

しかし、4ヶ月働いてみて思ったことは、なんでもかんでも民間の手法を導入すればいい、というわけではないということ。当然、民間企業の手法はいい部分もあるが、行政には向かない民間の手法もたくさんある。では、僕の仕事はなんなのか。4ヶ月たった現在で行き着いた答えは、民間企業が使う言語と行政が使う言葉の翻訳をすること。翻訳と言っても、もちろん両者ともに同じ日本語を使っているのだけれども、互いのバックグラウンドと、意思決定の論理が違うので話が通じているように思っていても、必ずミスコミュニケーションが発生する。

例えば、某観光業(以下A社)の会社と話していた時のこと。いま、日南は新たな観光の取り組みとして、体験型×着地型観光に取り組んでいる。「お待たせしました!日南幸開き(http://www.kankou-nichinan.jp/information/post-99.html)」という企画で日南の工場見学や市場、スーツの製作の体験型のメニューが揃っている。この企画自体はとても好調で募集定員にもほぼほぼ達しているし、いろんなメディアに取り上げられ、話題にもなった。それを知ったA社が「もちろん来年も継続してやるんでしょう。」という前提で日南市に来年以降の取り組みの提案をしてくれたのだが、実は今年成功したことが、来年も継続してやる、という理由にはならなかったりする。民間企業の感覚からすると、定員もほぼほぼ達していて、話題にもなっているのに、なんで来年やらないのか、理由がわからない。行政からすると、企画の費用の出処の問題であったり、そもそもの枠組みの問題で来年以降の実施が未定だったりするわけだが、そういう問題は誰から行政と民間企業の間に入って両者の翻訳をしてあげなくてはならない。両者の意思決定の論理が決定的に違うので、そのことにお互いが気がつかないと、具体的なステップに進むことができない。

いま、僕に求められているのは、この両者の翻訳をする力だと思っている。企業と行政の通訳。民間企業から行政にたくさんの依頼が来るのだが、それは法的や財政的にNGものがあるが、なぜそれができないのかが企業は分からない。行政として、いつも無茶な依頼ばかりしてくる企業、というレッテルを貼ってしまってその後、両者が分かり合おうとしない。
そこの間に入って、両者の橋渡しになることで、これまで実現しなかった企画も、取り組めるようになるかもしれない。なぜ行政ができないないのか、もしくは行政ができないと思ってるだけで、実は手法を変えればできるのではないか。それらの情報の編集(≒通訳)を行うことで日南市としてこれまで出来なかった新しい挑戦ができる気がする。
  

Posted by たじぃ at 23:30Comments(0)

2013年10月20日

東京出張なのに台風直撃。

先週は台風の影響がすごかったですね。また今週も来るらしいので、万全の準備が必要ですね。



10月13日(日)  バルウォークで飲み歩き
午前中はすこしばかり休息。久しぶりに9時まで布団に入ってた。溜まりに溜まった資料作成などを片付け、午後からは宮崎市で行われていたバルウォークに参加。店舗を回遊する仕組みがしっかりと出来ていて、お店としては新規獲得が期待できそう!ソフト事業なのでお金が無くてもすぐに実行できるスキームなんだけど、日南でやるにはすこしお店が少ないかなぁ、、、。うまく日南用にカスタマイズできればいいんだけど。


10月14日(月) 祝日であろうと東京出張 
朝一の便で東京に向かおうとするも、機材トラブルで2時間出発が遅れ、11時からのアポが一件流れた。。。クラウドソーシングなど最新の課題解決モデルについて教えてもらう予定だったので、リスケは痛い、痛すぎる。次回の東京出張では必ずお会いしたい。東京出張時は本当に分刻みでスケジュールを詰め込んでいるので、遅延すると全体の予定が狂ってしまう。
13時からリクルート同期と人事でご飯。すでに全員退職しているけど、それでも交流があるのは素晴らしいこと。15時半からは宮崎県東京事務所主催の民間の知恵を活かした政策提言の会。前職時代から関わっていたプロジェクトで、官民一体となって宮崎を良くしよう!という企画。いま、僕の立場だと、両方の言い分が理解できるので、ちょっと新鮮でした。懇親会も盛り上がりました。その後、東京の友人数名に会って近況の報告。25時ホテル着。

10月15日(火) やお九州築地店
朝6時 やお九州さんが築地に出店をされたとの事だったので、オープン祝いも兼ねて築地へ。まだオープンして日が経ってないので、バタバタしているけれど、店内は飫肥杉を使ってくれていて杉の香りがしていてよかったです。10時からはイトーヨーカドーのバイヤーの方と交渉。流通の仕組みを教えていただき、バイヤー目線なるものまで伝授していただきました。宮崎にお越しいただく日も決まりましたので、アテンドさせていただきたいと思っています。12時からは複数の会社の人で集まってパワーランチ。こういう所から新しいアイデアとか、事業が生まれていくんだと思います。15時からはクリーク・アンド・リバー社を訪問。自治体のネットメディアの使い方等々を教えていただきました。17時からはフジテレビ。テレビ局の廊下って視聴率の紙が張ってあり、華やかに見える裏ではシビヤな世界が広がっています。この日の夜から台風が来ていたので、夜の予定はキャンセル。ゆっくりと休息にあてました。

10月16日(水) 台風の爪痕
午前中は東京を台風が直撃。予定では大田市場の視察と、某ソシャゲ会社の人とアポをとっていたのですが、泣く泣くリスケになりました。11時からは全国のお惣菜をネットで販売している「おかん」の沢木社長と商談。日南市としてもいい形で事業を行えそうで、良かったです。13時からはGoogle社へ。ホームページの有効活用についてアドバイスを頂きました。その後、すこし作業を行い、日南市の野菜を使ったメニューを出していただいている渋谷のワンダーボウル様を訪問。フライトの都合で10分ほどしかいれなかったのですが、お礼を言えてよかったです。慌てて羽田に戻り、なんとか最終便で宮崎に帰ってこれました。この日は宮崎泊です。

10月17日(木) 宮崎→南郷→日南
8時からは赤江のスタバでデスクワーク。10時から宮崎空港さんと打合せ。地域を思う気持ちを共有できました。具体的な取り組みもスタートできそうで有意義な時間になりました。その後、日南に戻る途中で最近出来た豊漁丸という海鮮料理屋さんへ。伊勢海老1尾が入った味噌汁定食がなんと1000円。破格でございます。さすが浜値。14時から南郷商工会で行われたカツオを使った地場料理の開発会議に出席。副委員長になったのですが、漁師の方の言葉が聞き取れないことがあるので、早急になんとかしなければなりません。16時からはネット広告代理店のオプトの方が訪問されたので、役所をご案内。17時からマーケティング推進室で会議。その後出張の後処理で21時頃まで役所にいました。

10月18日(金) 6次化成功モデルの視察
7時に日南を出発し、8時半頃から宮崎市内のジョイフルでデスクワーク。10時からは県内の6次産業化の先駆者の話を聞いて回ります。6次産業化は1次×2次×3次=6次という素晴らしいネーミングにより、ひとり歩きしてしまっているのですが、実際はイバラの道です。そして、成功されている事業者さんは口をそろえて、行政の出す補助金に手を出すとうまくいかない、とおっしゃいます。行政としては考えなければいけない部分です。地域経済の発展における行政の役目について考えさせられます。
17時半からはダンススタジオのCombinationの熊本代表と打合せ。地域活性×ダンスというのは非常におもしろいなぁ、と思います。芸能界も絡めた大きな仕組みにしていきたいですね。
夜は北郷温泉に入って日頃の疲れを癒やします。

10月19日(土)  志布志湾大黒イルカランドと飫肥城下まつり
朝8時半からサポマネ☆キトーアニキと打合せ。両者の連携は必須ですし、両者とも簡単な仕事ではないので、相乗効果を作っていかなければ、うまくいきません。これからもうまく連携していきたいと思っています。10時からは串間の志布志湾大黒イルカランドの視察。外からの目線で施設をどうすればより魅力的になるのかのアドバイスを求められました。僕は日南のマーケティングが任務なのですが、串間市は特に観光においては欠かせないパートナーです。行政区分に固執した自治体マーケティングはうまくいかないと思っているので、日南でなくても要望をいただければ駆けつけます!帰りは串間の寿司虎でご飯を食べて、飫肥城下まつりを2時間ばかりフラフラと歩き、あいさつ回りをして午後からは自宅でデスクワークです。夜は伊勢えび祭り実行委員会でお世話になってる本田さんと、チョウザメを食べに地元の居酒屋へ。チョウザメの売り出し方で新たな切り口が見つかりました。本田さんは僕より1歳上なだけなのに、豊富な知見と鋭い洞察力にいつも尊敬しています。こういう若い人たちが次世代の日南市を担っていくんだろうなぁ。


という訳で、今週の前半は東京。後半は宮崎市&日南市&串間市でございました。来週は雇用創出プロジェクト会議の設立総会でのプレゼンや、テクノフェアでのブースの出店、日南市会議員の方々向けのプレゼンがあり、準備が大変です。あー、肩が凝ったよ、、、。
  

Posted by たじぃ at 20:08Comments(0)

2013年10月13日

着任して2ヶ月半で初めて1週間ずっと日南で過ごしました

今週も本当によく動いて、よく聞いて、よく呑みました。



10月6日(日)
宮崎泊。
10時~ 高岡温泉に行って眠気を覚まして昼過ぎから街市でとったアンケート調査の集計フォーマット作りでした。
15時~  イオン宮崎の視察。3時間にわたってフロアをウロウロして、顧客層の観察してみたり、時にはちょっと尾行してみたりしてると、彼らがどうしても取りきれない顧客層が2つ存在する事に気がついた。これは、日南市としては非常にチャンス。対競合観点でみると、日南市の競合は自治体であることもあるけれども、イオンのようなショッピングセンターにもなりうるわけで、そこの把握をしておくことはとっても大事なことだと思ってます。

19時~  宮崎市内の芸術家、経営者とご飯。何か新しい発展がありそうで楽しみです。お酒は飲まずに、その夜のうちに日南に帰って月曜に備えます。


10月7日(月)
9時~ 日南サーフィン連盟の会長である川畑さんとお話。サーフィンを絡めた街づくりについて意見交換でした。10時半~ 日南造園の社長と油津の街づくりについての提案を頂きました。 よく思うのですが、行政が思っている以上に街づくりに真剣に取り組みたいと思っている企業は多いです。午後は台風上陸に備えて日程変更、各所への連絡などに追われます。その後、たまった資料を読み込み、来週からの出張準備。夜は省庁から出向で来ている方の家で勉強会。財政の考え方は、企業の財務と似ているところもあるのですが、いくつかの点においては真逆の考え方をしなければいけないんだなぁ、と勉強になりました。そしてその後は、そのまま飲み会。グテングテンになりました。ご迷惑かけてすみませんでした。

10月8日(火)
本来は宮崎市での業務の予定だったのですが、台風のためにすべて中止。アンケート集計などたまった仕事を片付けます。一日デスクワークでした。結局、アンケートの集計は夜3時頃までかかりましたが、ようやく終わりました。寝不足ですね。。。

10月9日(水)
私、29歳の誕生日でございましてたくさんの人にお祝いの言葉を頂きました。
7時半にやお九州という、主に宮崎の野菜をネットで販売されている会社の服部社長がお越しださいました。まもなく、オープンになる一つのプロジェクトの準備も佳境です。日南の美味しい野菜をもっと多くの人に味わってもらいたいですね。その後、南那珂森林組合に訪問して飫肥杉の基礎知識のお勉強。13時半~ Obisugi Designの商品開発会議。16時~は東京の某IT企業と某プロジェクトに関しての電話打合せ。地方とITはすっごく相性がいいなぁ、と日々感じます。19時からは振徳塾という日南市と隣接する串間市の若手中心が行っている勉強会に参加。その後はいつもの様に飲み会です。誕生日をたくさんの方に祝っていただきました!

10月10日(木)
午前中はデスクワーク。12時からは福岡から街づくりの専門家の高尾さんという方が来られていたので、市長、サポマネ☆キトーアニキと一緒にランチミーティング。その後、すこしメールチェックして、13時半~ 日南市の南郷地区で有名なジャカランダにちなんだおみやげ開発の会議に出席。あらかじめ根回しが終わっていて形式的な役所会議かとおもいきや、一気に筋書きのない会議へ!みんなが良い物を作りたい!と本気に思った結果です。本当に素晴らしい!こういう会議をもっともっと増やしていきたいです。15時半~ 伊勢海老祭り実行委員会の会議に出席。伊勢海老は三重以南であればどこでも獲れるため、差別化が難しい商品です。今後どういう方針で行くのか、非常に難しい課題に取り組まなければいけません。17時~は東京を中心に「塚田農場」ブランドで飲食店を展開しているエー・ピー・カンパニー様と日南市の生産者の情報交換会です。バイヤーと生産者が直接、焼酎片手に話す、という取り組みは構造的に非常にセンシティブではあるのですが、「日南の外貨獲得に貢献し、雇用を増やす。」というミッションがある以上、踏み込まなければいけないと思っています。色々と嫌味を言われたりすることもありますが、やると決めた以上は最後までやりぬく所存です。企画自体は大成功!具体的な話も数件決まりそうで、本当にやってよかったと思っています。また、第二弾も実施いたします!(宣言!)結局3次会まで。またもグデングデンです。

10月11日(金)
8時~南那珂森林組合さんにおじゃまして、注文していた飫肥杉の受取り。火曜にもお越しいただいていた、やお九州の服部社長も一緒です。やお九州さんとのプロジェクトもまもなく公開いたします!お楽しみに!9時~役所内でマーケティング推進室内で打合せ。10時~サポマネ☆キトーさんの3ヶ月の事業経過報告&検証会でした。多くの方に商店街活性化のサポマネ☆キトーさんと私の連携は非常に重要、とアドバイスいただくのですが、私も本当にそう思います。いくつかのプロジェクトは一緒に進めており、とてもいい感じに連携ができていると感じます。14時~ 日南の体験型ツアー企画の会議。いよいよまもなく、日南の地域資源を体験を通じて楽しむ企画が始まります!ぜひ皆様ご参加くださいませ、普通では体験できない企画もたくさん揃ってます!17時~ 某企業さんで日南の販路開拓に関する打合せ。こちらは来月くらいには詳細を発表できる予定です。事業の主体になれない行政だけでは、うまくいかないことが多いです。そういうときに一緒に取り組みができる企業があるということはその街の発展(再生!?)にとって非常に大きな意味をもちます。本当に今回、話を聞いていただけた企業には感謝しています。今後、確実に日南市の後追いをしてくる自治体が出てくると思いますが、それは誇るべきことですので、大歓迎です! 20時~ 某農業・農地のプロ集団と飲み会。知らないことが多すぎで、泣きたくなることも多いのですが、泣きながらも食らいついていきます。

10月12日(土)
8時~ 南郷の温泉で目覚まし。9時~ マリンビューワーなんごうという海の中を見ることができる海中観光船を運営している社長、船長と情報交換。話を聞く中でまだまだ、行政と民間の壁は感じるのですが、両面の役割をもつ自分の役割を果たしていきたいと思います。午後からは油津商店街で行われている黃札市という市場をフラフラ。14時からは広島カークCS第一線のパブリックビューイング。たくさんのカープファン(と一部の阪神ファンw)と一緒に応援しました。夜は役所の先輩と一緒に焼酎片手にいろんな談義。

明日から東京に出張です!頑張ってきますー!
  

Posted by たじぃ at 13:23Comments(0)

2013年10月05日

固くて真面目なことはブログで綴ります。

日南に着任してから2ヶ月が経ちました。日々日南、地域に対する理解は増えてきていると感じます。社会人になってからはクオーター単位(3ヶ月単位)で成果を出そうとするクセが付いているせいか、今月はアウトプットを多めにしていきたいと思い、定期的にブログを更新していきたいと思います。まぁ、1週間に2~3回ほど更新できればいいかなぁ、という温度感です。

フェイスブックでは割りとライトな投稿をしていますが、ブログの方では少し固めでディープな内容を書こうと思っています。フェイスブックはタイムラインに表示されるので、多くの人が取っ付き易い内容を。ブログのほうでは、行動の履歴とか、考えてること、感じたこととかを書きます。(なので面白くないです。)

平日は日頃の業務の中で気づいたことを。週末に一週間の振り返りを書く予定です。まぁ、あくまで予定なのでどうなるかはわかりません。その時その時で良い、と思われる形で書いていきたいと思います。


9月30日(月) 朝は宮崎市内で打合せから。地域活性化系のクラウドファンディングのFAAVOの責任者、斎藤さんと打合せ。行政の新しい資金調達の仕組みとしてのクラウドファンディングは大きな可能性を感じます。午後から日南市に戻り、漁業関係の方と海産物のブランディング、流通に関して意見交換を行いました。15時以降は、翌日の新部署「マーケティング推進室」の立ち上げの準備でした。

10月1日(火) いよいよ、正式に産業経済部、商工観光課付でマーケティング推進室が設立されました。室長には街づくり課にいた甲斐さんが就任しました。もう一人は重永さんという方です。私の着任から一緒に頑張ってきた川崎さんは商工係の係長となり、強力なパートナーシップをもって進んでいけそうな予感です。この日は、農業委員会、産業経済部、日南商工会議所青年部の3箇所で講演があり、ヘトヘト。夜は久しぶりに何もなかったので、市内のお鮨屋さん「若菜」で自分へのご褒美!?です。


10月2日(水) 
朝から役所で作業をこなし、午前に作業を片付け、11時から日南市の会社にお願い事があって訪問。本当に素晴らしい方で日南市を引っ張っていく社長です。着任から動いてきたこの事業もようやくまとまりそうで、近いうちに何らかの形で公表したいと思います。午後からは宮崎からベジオベジコの平林氏、田村氏が来日(日南を訪れること)。サポマネ☆キトー氏と商店街で有意義な打合せができました。その後は役所に戻って、マーケティング推進室の今後のアクションプランの共有会議。夜は飲食のボス、村岡さんを囲んで情報交換会と言う名の飲み会です。村岡さんには大学の時からお世話になりっぱなしです。将来、宮崎で街づくりをやりたい、と決めたのも、この方の影響です。これからもたくさん学ばせて頂きます。

10月3日(木)
朝から役所で作業。10時からは国に提出する資料作りの打合せ。この分野は役所職員の方が圧倒的に詳しいのでお願いしています。書類一つにしても、民間と役所は違うんだなぁ、と感じます。その後、銀行でもろもろの手続きを行ったあと、再来週からの東京出張の準備。3日間しかないので、1日たりとも無駄にできません。朝は6時から夜は23時までびっしりです。夜は散髪。結構、好評です♪

10月4日(金)
朝は役所で作業。12時から福岡から来客。リクルートの先輩が社長の地域つくりの分野で有名な会社です。日南の観光における強み弱みを外から目線で教えていただきました。いくつか日南が参考にできそうな事例も教えていただきとても勉強になりました。午後からは北郷の森林セラピーの視察。ストレス軽減が科学的に証明されている癒やしの森です。平日にもかかわらず、日本全国から観光客が来られてました。日南にはたくさんの地域資源があるなぁ、と改めて思います。夜は日南市内の歯科医の方々と情報交換。60歳を超える人生の大先輩なのですが、僕のような若造の話にも耳を傾けてくれます。若者、若者、となりがちな中、こういう方が街づくりの現場に入っていただけるのは本当に心強いです。

10月5日(土) 今日の日南は台風の影響ですごい雨。10時:予定していた油津農園での種まきは中止になったので、サポマネ☆キトーさんと商店街のyottenでお互いの仕事の情報共有。
11時30分:飫肥にプレオープンしたスムージー屋さんに行ってスムージー飲んできました。大学時代にお世話になってたJICA推進員の吉本さん(旧姓、佐藤さん)と4年振りに再開しました。またじっくりとお話したいです。13時には都城で行われていた女流王将戦を見に行ったのですが、すでに終局。。。タイトル戦の大盤解説を聞きたかったのですが叶わず。15時半からは宮崎市内で6次産業化(1次産業従事者が生産だけでなく、加工、販売まで行う一連の工程)の講座の開校式。農水省が旗を振って6次化を進めていますが、実際はそんなに簡単ではありません。今後、多くの6次化への参入があると思いますが、そのなかで埋もれずに、勝ち抜くことは至難の業だと思います。どういう戦略をとるのかは日南市としても非常に大きな問題になりそうです。その後は受講生のみんなで懇親会。様々なバックグラウンドを持つ方からお話が聞けとても勉強になります。「漁業の差別化」のヒントが見えてきたのでワクワクしています。

今週はマーケティング推進室の発足もあって日南市にいることが多かった一週間。来週も日南市にいることが多く、会議が目白押しです。来週もワクワクです!
  

Posted by たじぃ at 22:54Comments(3)

2013年07月27日

【ご報告】 アドウェイズ退職と宮崎県日南市赴任のご報告。

2年半勤めた株式会社アドウェイズを6月末をもって退職し、8月1日から宮崎県日南市でマーケティング専門官として、勤務することになりました。

宮崎大学を卒業するときに、10年間で東京、アジアでしっかりと経験を積み、地域づくりの第一線で活躍できる人材に成長し、将来、宮崎県に戻ろうと決意しておりました。そう決意させたのは、大学時代に宮崎市中心市街地活性化を目的とした「Doまんなかモール」での活動の中で出会った、かっこいい大人たちに憧れた、というのが、きっかけでした。

宮崎大学を卒業した後、リクルートに入社し、事業開発室に配属されました。そこでWEB広告の新規事業の立ち上げを担当したのですが、入社前の配属面談で「IT・ネット以外であればなんでもやります!」と言ってしまうほどのIT、ネット音痴だった僕に、リクルートの先輩辛抱強く(時には厳しく!?)教えていただいたことには本当に感謝しています。そして、このリクルートでの経験は、自分にとって本当に有意義なものでした。

その後、アジア事業に力を入れていたアドウェイズにご縁をいただきました。入社当日に上海に赴任する、と聞いたときには、さすがベンチャー、とワクワクしていました。朝、東京で日本語の自己紹介をやって、夕方に上海で中国語の自己紹介をする。グローバルのスピード感とはこういうことなんだ、と興奮したことを今でも覚えています。

その後、すぐに北京事務所の立ち上げのため日本人一人で北京に赴任しました。というこれまたワクワクするような仕事でした。異国の地で日本人一人で働くことは、つらいことも多かったのですが、非常に貴重な経験となりました。僕が担当していた日系航空会社さんの微博(中国版ツイッター)キャンペーンが日経新聞で取り上げられたり、大手警備会社さんの中国事業が黒字化したり、前職であるリクルートの先輩方と海外展開を一緒にできたことは、本当に嬉しく、海外でWEBマーケティング事業をやる醍醐味を感じました。


その後、訪日観光客向けの広告事業の新規立ち上げを任せていただきました。まったく無知だった観光インバウンドに関して、観光庁やJNTOの統計データを教科書代わりにして夜な夜な勉強していたことは今となってはいい思い出です。尖閣諸島の問題などは事業に大きな打撃を受けましたが、そのような逆境の中、一緒に戦ったアドウェイズのメンバーには本当に感謝しています。尖閣諸島の問題も乗り越え、売り上げも順調に上がってくると、経済産業省のクールジャパンプロジェクトにもお声掛けいただけました。そこで出会った日本のものづくりを支えている方々と、どうやって世界に打って出るか、と居酒屋で語っていた時間は貴重なものでした。日本のものづくりに対する想いだけでなく、日本全体が抱えている課題などを腹を割って離せたことは貴重な経験でした。

リクルートでもアドウェイズでも本当に尊敬する素晴らしい方々にお世話になりました。僕は特に頭がいいわけでもなく、何か専門的なスキルを持っているわけでもなく、ファッションセンスもまるでないのですが、人との出会いにはこれまで恵まれ続けています。そして、これからもたくさんの素敵な出会いがあると思いますし、その縁を大切にしていきたいと思います。もはや、最近は、人と出会うことは僕が持ってる唯一の才能なんじゃないかと、思っています。(もちろん妻もこの才能の賜物です。)

先述したとおり、もともとは大学卒業後10年後の35歳で宮崎に帰り、地域づくりの仕事をやろう、と決めておりました。それまでは、修行期間と思っていたのですが、定期的に宮崎に帰るなかで痛感したことが、僕が35歳までの残りの7年で私が成長する以上に、7年で地域は衰退する、という現実でした。(もちろん自分自身の成長の遅さも恥ずべきことなのですが。)その現実に直面したとき、宮崎に戻ろう、と決心ができました。



最後にお願いでございます。長々と駄文を読ませておいて、最後はお願いかよ。というお叱りを受けそうなのですが、お許しください。
日南が海あり山あり、温泉ありの素晴らしいところです。魚がおいしい、肉もおいしい。さらに、サーフィンのメッカですし、秋と春には広島東洋カープと西武ライオンズがキャンプを行います。キャンプ期間中は日南の飲み屋には選手がフラッと現れることもあります。コンビニで立ち読みしてる選手に出会えるかもしれません。本当に地域資源が豊かな街なんです。ぜひ、日南に遊びに来てください。
そして、日南のものをぜひ買ってください。新宿のサザンテラス口にある「KONNE館」にはたくさんの日南のものがあります。わざわざ、新宿に行くのもなぁ、、、という方は、飲み会を「塚田農場」で行ってください。それであなたも日南の食のとりこです。

 これからも多くの方のご協力を賜りながら、試行錯誤を繰り返し、地域経済と向き合って参ります。うまくいかないことの方が多いかもしれません。しかし「やる」と決めた以上、不退転の覚悟で、課題から逃げずに現場を這いずり回る所存です。これからもご指導、ご指南いただければ幸いでございます。



田鹿 倫基



■ 連絡先
E-mail : tazzy.jp.gl@gmail.com
Skype  : tazzy.1009
Twitter : tazzyjpgl
Facebook: tajika tomoki
ブログ : http://tariyan2005.miyachan.cc/


■ 日南市長 7月臨時記者会見
http://www.city.nichinan.lg.jp/modules/contents01/index.php?content_id=868
  

Posted by たじぃ at 23:05Comments(0)

2013年05月06日

日本にとって観光業が大切な3つの理由 ~その3~

月1回くらいのペースでブログを更新してまして、これまで、日本に観光業が必要な理由をつらつらと書いてきたわけですが、今回がその最終回です。

1回目は日本に観光が必要な理由を「平和」という観点から書いてみました。2回目は「経済」という観点から書いてみました。そして最終回の今回は「誇り」という観点から書いてみようと思います。

人気の観光地ランキングというのがありまして、毎年、観光庁から発表されてるんですが
、この順位と「自分の地域が好き」ランキングの順位は、上位のメンツ、下位のメンツが結構かぶってます。人気観光地の地域は、住んでる人も好きな人が多いという傾向になってます。まぁ、具体名を出してしまうと少々恐縮なのですが、観光地として人気な京都、北海道、沖縄なんかは、住んでる人も自分の地元が好き、という人が多いですし、茨城、埼玉のような観光地として、少々物足りない地域は、住んでる人の地元愛も低いわけです。

観光地として人気があるから、住んでる人たちも自分の地域が好き、となるのか、住んでる人が好きというから、観光地として人気があるのかを考えちゃうと、にわとりが先か、卵が先か、という問題になっちゃうのですが、この2つのランキングにはとても強い関連があるわけです。

これって、日本国内だけではなく、世界レベルでも同じことが起きているような気がしていて、世界から観光客があつまるフランス、スペイン、イタリア、中国なんかは自国に誇りを持ってるような気がしますし、日本、ドイツのような世界に観光客を送り出していて、訪れる観光客が少ない国々はそこまでの誇りを持ってないような気がしています。少なくとも、観光客がたくさん来ているのに、自国があんまり好きではない、という国は無いように思います。まぁ、これは自分で裏を取ってないので、あくまで感覚的なのですが、そんなに大きくははずしてないような気もしています。

外国に行ったときに、「昔、日本に観光で行ったけど日本は食事がおいしいね!」とか「自然が豊かでとても良かったよ」とか言われると、とてもうれしかったですし、逆に「日本って東京以外よく知らない」なんて言われるとそれはそれで結構残念だったりするので、自国に観光客がたくさん来てくれている、という状況は自国に対する誇りにつながるんだろうなぁ、と体験的に思っています。

なので、日本に世界から観光客が来るようになると、それは日本人のみなさんの自信につながるんじゃないかなぁ、と思ったりしてます。なんか周辺国とヤイヤイと喧嘩している状況でも、観光客がたくさん来てくれてること、それが日本国民の誇りとかアイデンティティの確立なんかにつながるんだと思って、毎日仕事をしてたりしています。


↓ここを押してくれるとたじぃのモチベーションが少しあがります

にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村  

Posted by たじぃ at 23:54Comments(0)観光