2013年11月30日

民間人登用の意義(4ヶ月が経ちました)

今日で日南市のマーケティング専門官として、日南市に着任してから4ヶ月。早かったような気もするし、まだ4ヶ月か、という気もする。民間人登用ということで、行政に民間のやり方を導入するんだろう、という見られ方をすることもある。実際。僕もはじめはそれが仕事の一つだと思っていたこともあった。

しかし、4ヶ月働いてみて思ったことは、なんでもかんでも民間の手法を導入すればいい、というわけではないということ。当然、民間企業の手法はいい部分もあるが、行政には向かない民間の手法もたくさんある。では、僕の仕事はなんなのか。4ヶ月たった現在で行き着いた答えは、民間企業が使う言語と行政が使う言葉の翻訳をすること。翻訳と言っても、もちろん両者ともに同じ日本語を使っているのだけれども、互いのバックグラウンドと、意思決定の論理が違うので話が通じているように思っていても、必ずミスコミュニケーションが発生する。

例えば、某観光業(以下A社)の会社と話していた時のこと。いま、日南は新たな観光の取り組みとして、体験型×着地型観光に取り組んでいる。「お待たせしました!日南幸開き(http://www.kankou-nichinan.jp/information/post-99.html)」という企画で日南の工場見学や市場、スーツの製作の体験型のメニューが揃っている。この企画自体はとても好調で募集定員にもほぼほぼ達しているし、いろんなメディアに取り上げられ、話題にもなった。それを知ったA社が「もちろん来年も継続してやるんでしょう。」という前提で日南市に来年以降の取り組みの提案をしてくれたのだが、実は今年成功したことが、来年も継続してやる、という理由にはならなかったりする。民間企業の感覚からすると、定員もほぼほぼ達していて、話題にもなっているのに、なんで来年やらないのか、理由がわからない。行政からすると、企画の費用の出処の問題であったり、そもそもの枠組みの問題で来年以降の実施が未定だったりするわけだが、そういう問題は誰から行政と民間企業の間に入って両者の翻訳をしてあげなくてはならない。両者の意思決定の論理が決定的に違うので、そのことにお互いが気がつかないと、具体的なステップに進むことができない。

いま、僕に求められているのは、この両者の翻訳をする力だと思っている。企業と行政の通訳。民間企業から行政にたくさんの依頼が来るのだが、それは法的や財政的にNGものがあるが、なぜそれができないのかが企業は分からない。行政として、いつも無茶な依頼ばかりしてくる企業、というレッテルを貼ってしまってその後、両者が分かり合おうとしない。
そこの間に入って、両者の橋渡しになることで、これまで実現しなかった企画も、取り組めるようになるかもしれない。なぜ行政ができないないのか、もしくは行政ができないと思ってるだけで、実は手法を変えればできるのではないか。それらの情報の編集(≒通訳)を行うことで日南市としてこれまで出来なかった新しい挑戦ができる気がする。



 
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