2011年02月22日

広告の役割とか目的とか



ロングエンゲージメント 著:京井良彦


電通のサトナオオープンラボのメンバー京井良彦さんの著書。
ソーシャルメディアの出現により、これからの広告がどのように変わっていくかについて書かれた本。そもそも、中国に北理由の一つに「パイの奪い合い」をやりたくない。もっと新しいことを生み出せる環境でやりたい、なんて今考えると甘っちょろいことを思って中国に来たんだけれども、そんな自分にとても反省している。日本では確かに広告業界は市場の縮小、パイの奪い合いに鳴っているんだけれど、それは「アテンションの獲得」に固執しているせいであって、消費活動は少しづつ「共感の獲得」で購買が起こる社会になってきている。僕はそれが今後の広告豪快にどんな影響を与えるかをほとんど考えることなく中国に来ている。そんな自分の浅はかさを教えてくれた名著。

『広告はその活動自体が社会問題にどう貢献していくかを考える必要が出てきているのです。そしてその貢献こそが広告の「目的」となるのです。』

この一文はまさにそうだと思う。紙メディアの時代は、広告の目的は「商品、会社を認知してもらう」ことが目的だった。電波メディアの登場により、広告の目的は「商品、会社にいい印象を持ってもらうこと」になった。そして、インターネットの登場で、広告の目的は「費用対効果を見える化し、費用対効果とボリュームのバランスを最適化すること」になった。そして、現代。ソーシャルメディアの頂上により、広告の目的は「企業と消費者が社会問題に貢献する」ことが目的になった。

この結論に達した僕は、広告を自分の生業にしようと決意したことに自信と誇りと、もっと言うと運命のようなものを感じた。これからもテクノロジーの進化によって広告の形、定義、目的はどんどん変わっていくと思う。でも広告が社会に果たす役割は常に必要とされている。10年前の広告業界の人が現在のソーシャルメディアを使った広告なんかをみてもおそらくそれを広告とは見ないだろう。それと同じように、今の僕が10年後の広告をみても、きっと納得しないんだと思う。だけど、形を変え、テクノロジーが進化するなかで、きっと10年後も広告は社会に必要とされていると思う。社会に必要とsれ続ける広告に携われている自分はとても幸せものだと感じながら、北京に向かう飛行機の中でビールを飲みながらカタカタとブログを更新しております。




Posted by たじぃ at 01:20│Comments(0)
 
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