2012年07月21日

スカイマークに乗ったら感動した。

この前、ネットを中心に話題になっていた、スカイマークのサービスポリシー。これが原本なんだけど、


スカイマークに乗ったら感動した。


僕はこれを読んで感動した。何でここまで素晴らしく直球な表現ができたのかと。素晴らしい企業戦略だと本当に尊敬の念を抱いているほどだったりします。

要はスカイマークはJAL,ANAと違って質の高いサービスを提供せず、あくまで「安全に安く」をコンセプトにしていきます、という内容。スカイマークはサービス業ではなく、運輸業だと。そのために安全に安く乗客を「輸送」することが企業のコンセプトと言ってるわけですよね。

文章表現もわりと挑戦的な感じ。つまり、このくらい強く言われて「イラッ」とするような人は、どうぞ他の航空会社に乗ってくださいと。そういうメッセージが内在されてるわけです。


今回のサービスコンセプトの中で一番素晴らしいところは、客室乗務員を接客業ではなく安全運行のためのスタッフであると定義をしなおしたところ。もし可愛いキャビンアテンダントに「よしよし、なでなで」って接客して欲しければ、他に行ってください。ということを正々堂々と宣言したことが素晴らしい。(あ、ちなみにスカイマークの客室乗務員も美人な人が多かったですよ!)
今後は、男性の客室乗務員が増えるでしょう。客室乗務員は安全な運行のサポートなので、万が一の時は男性の方が力もあるし背も高いし、頼り甲斐がある。荷物の補助とか緊急時の対応だったら男性のほうが向いてますよね。さらに付け足すと、おばちゃんの旅行客も多いので、イケメンの客室乗務員がいたら人気出るかもしれません(笑)

僕は本当に素晴らしいと思います。自分たちの立場をしっかりと踏まえた上で、自分たちがどういう価値をお客に提供するのかを明確に持っている。そしてそれをしっかりとお客に伝えている。僕は今、ひとつ事業の立ちあげをやっているのだけれども、様々な立場の人が、様々な意見を持っている。それを一人ひとり聞いていたら、一つにまとまらない。自分達の事業をどの方向に持っていくのかを定めるのって本当に難しいと感じてたりします。スカイマークは今後の航空業界の激動の時代を見据えて「客室乗務員は安全運行のスタッフ」であると定義を変えるキラーパスが見事に通り、生き残って行くのでしょう。ストーリーとしての競争戦略という面白い本がありますが、もし続編が出るのであれば、このスカイマークの事例を取り上げて欲しいです。そんなスカイマークの戦略を見て、JAL、ANAはどのような戦い方をするのか。今後の2社の同行にも注目してます。

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Posted by たじぃ at 14:37│Comments(1)
この記事へのコメント
ビジョナリーカンパニーという本でも似たようなことを強く重要視していました。こういう理念は必要ですね
Posted by 馬 at 2012年07月22日 04:07
 
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    コメント(1)