2012年11月30日

たじぃの書読書感想文(2012年11月)

毎月最終週の週末にその月に読んだ本をまとめて、投稿していこうと思います。
その記念すべき、第一弾。2012年11月分。占めて7冊。



書籍    戦後史の正体
著者   孫崎 享
オススメ度 ★★★★★
テーマ   政治学 国際関係論
概要    戦後史を日米関係を軸に振り返る
読書期間  2012年11月3~6日
感想    
著者は外交官でこれまで外交の最前線にいた人物。これまで、戦後史に触れた本は多くあったが、ここまで赤裸々に、かつ高校生でも分かるように解説した本は無かったと思う。
原爆を2つも落とされ、全国に絨毯爆撃をされ、300万人以上も殺されているのに、なぜアメリカ好きが多いのか、非常に腑に落ちた。戦後、なぜ日本が劇的な経済発展を遂げられたのか、今ホットな領土問題とか、中国が反日なのに、台湾が親日な理由まで、すべて明快に解き明かしている。ここまで書いて作者の今後は大丈夫なのか、と少し心配になるくらい。また、太平洋戦争以降の歴史を学校でほとんど勉強しない理由も分かった。まぁこれでは周辺諸国から日本人は歴史を知らない、と揶揄されても仕方ないな、と。縄文土器と弥生土器の見分け方とかどうでもいいので、歴史の半分の時間は明治維新以降に当てるべきだと思う。まぁ、それができない理由も同時に分かるんだけども。



書籍    直感力
著者   羽生善治
オススメ度 ★★☆☆☆
テーマ   哲学 人生観
概要    将棋を通して培われた勝負感を語る
読書期間  2012年11月1~4日
感想    
直感とは論理的思考の積み重ねによって磨かれるもの、という一文がとても印象的でした。史上最強棋士として、常に将棋界にトップとして君臨していた羽生さんの勝負感などはとても参考になる。個人的には羽生さんのライバル、森内さんの方が好きだったりするんだけども(笑)





書籍    地域をプロデュースする仕事
著者   玉沖 仁美 
オススメ度 ★★★★★
テーマ   地域社会学 地域観光論
概要    作者が携わった地域創りの事例をもとに地域プロデューサーの役割を提案
読書期間  2012年10月29~11月2日
感想    
地域資源を発掘してから商品化していくまではこんなに大変なのか、と重かった。地域独特のウェットな人間関係や、財政事情など赤裸々に書かれている。地域プロデューサーはあくまで地域のプレーヤーが活躍できる土壌をつくること。将来はこの分野で仕事をしたいと思っているので、とても身近なストーリーに感じられた。著者がリクルートの先輩ということも親近感を持てた一因かも。




書籍    マイケル・ポーターの競争の戦略 エッセンシャル版
著者   マイケル・ポーター
オススメ度 ★★★★★
テーマ   経営学 経営戦略論
概要    
読書期間  2012年10月15~22日
感想    
戦略論の第一人者マイケル・ポーターの「競争戦略」の要点をまとめた一冊。3Cから5Fまでファーストフード業界、航空業界などの事例を交えて解説しているので、とても分かりやすかった。自分が携わっている事業の戦略を立てたり、他社サービスが取ってくるであろう戦略を想定するのに役に立つ非常に実用的です。もちろん戦略に関するフレームワークを知っていれば上手くいくというわけではないのですが、知っていれば過去に過ちを犯した事業の同じ轍を踏むことを避けれるので、最短ルートで勝負所まで持って行くことができる。特に事業戦略とかを考えたりする人は必読の一冊です。







書籍    頼れない国でどう生きようか
著者   加藤嘉一 古市憲寿
オススメ度 ★★★★☆
テーマ   社会学 国家論
概要    中国のコラムニスト加藤嘉一氏と若き社会学者の古市憲寿氏の対談本
読書期間  2012年11月23~24日
感想    
いま自分が考えているテーマがたくさん書かれていて面白かった。英語の必要性とか、外国も含めた複数のメディアからの情報収集、統計データの使い方、コンディショニング、ポジショニングなどなど。特に書き留めておきたいのが、現場と会議室の往復運動について。現場で行ってその場で対応する現場力は大切なんだけれどそれだけではダメで、それを一旦会議室のようなところに持ち込んで抽象的な理論に落としこんで普遍性を持たせることで次の現場で活かせる、という話。つまり、現場と会議室の往復運動。今まではずっと、現場、現場でやってきたけど、これからは抽象化する作業も入れていかなきゃいけないなぁ、と参考になった。



書籍    絶望の国の幸福な若者たち
著者   古市憲寿
オススメ度 ★★★★☆
テーマ   社会学 若者論
概要    現代の若者の実情をデータを交えて解説
読書期間  2012年10月15~22日
感想    
同い年の学者としてとても大好きな古市さんの本。今の若者は夢も希望もなく、とても不幸だ!と言われているけど、実はそんなでもないんじゃない?という視点で成り立っている。これくらいの脱力感がある文体は読んでてとても心地がいい。本文の中にあった「人間は今後の人生の方が良くなると潜在的に思っている時に『今は不幸だ』といえるのであって、今後も良くならない、と思っていたら『今は不幸だ』と言えない。もし言ってしまったら、自分を全否定してしまうから」という一文に深く納得した。





書籍    MEDIA MAKERS 社会が動く「影響力」の正体
著者   田端 信太郎
オススメ度 ★★★★★
テーマ   社会学 メディア論
概要    社会におけるメディアの役割をマス、ソーシャル、個人それぞれで解説。
読書期間  2012年11月23~24日
感想    
メディアに関わる人にとっては必読書。あぁ、メディアってこうやって作られてるのね、って腑に落ちた。メディアの社会ではたす役割みたいなマクロ的視点から、現代のメディア活用方法などミクロな視点まで。あぁ、メディアを運営するってこんなに大変で責任が伴うことなんだと思った。特にインターネット広告業をやっていると、メディアを広告媒体としての換金価値で見ちゃうんだけどそれはものすごく危険。なぜかというと、その視点こそがCPM単価とかCPC単価に置き換わり、そしてCPA/CPSが絶対的指標になり、結局、メディアも広告会社も疲弊するし、最終的に広告主に機械損失を与えてしまうから。このあたりの問題はもっと深堀りしなきゃいけないな。メディアの運営に携わってる者として自分の無知さ加減に幻滅した。



 
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たじぃの書読書感想文(2012年11月)
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