2012年06月24日
日本の技術流出と民主主義
このまえ、三一重工という中国の工作機器メーカーで働くある日本人に会った。三一重工とは中国最大の工作機器メーカーで、昨年コマツを抜いて中国ナンバー1にたった大きな会社。彼はコマツを定年退職されたあと、日本で定年生活を送っている時に、あるツテから声がかかり、三一重工に入社。彼は中国語はまったく話せないんだけれども、今は三一重工の若手社員の教育に取り組んでいらっしゃるとのこと。
彼と話していると、「自分の仕事が働いていたコマツを苦しめることになり、自分のやっていることに疑問を感じることもある。でも、日本にいては自分はただのおじいちゃん。中国だとこれまで自分が経験してきた知見をこれからの若い人に伝え、教え、育てていくことに、自分の存在価値を感じることができる。」とおっしゃっていた。
日本では「日本の技術が中国に流出して、将来大変なことになる」みたいなことがよく言われているんだけど、その流出の背景にはこういった事情がある。彼曰く、コマツ出身者以外も含めると15名程が、三一重工で若手育成を行なっているとのこと。反対意見も賛成意見も両方あると思う。中には売国奴と罵りたくなる人もいるだろうと思う。
でも、ぼくはとても肯定的な意見だ。個人は組織を上回るべきと思っており、中長期的なスパンで見た時に個人の意思を組織が抑圧している状態は、極論を言えば洗脳だと思う。民主主義を掲げている国である以上、社会的な圧力で個人の欲求を抑圧することはあってはいけない。今回の例だと、定年退職された一人のおじちゃんが「社会的承認」を求めているにもかかわらず、それを近視眼的な「国益」という観点から抑圧しかねない状況なわけ。もちろんなんでもかんでも流出するのも問題なので、機密事項を漏らしたとか、法的拘束力をもつ事象はちゃんと法制で対応すればいい。あくまで僕が言いたいのは、中長期的なスパンで組織(社会)の暗黙の圧力によって、個人の欲求を阻害することはあってはいけないということ。僕はこのおじさんが下した判断(語弊を恐れず言うと、コマツで得た知見を三一で共有すること)を心から応援したいし、それに文句を言うような奴は、「器の小さな奴」の一蹴りにしたい。
個人の欲求を追求する権利を国民全員が平等に持っている国こそが、真の民主主義だと思う。「国益が損なわれる」と文句を言う奴は、実はあなたこそ共産主義なのかと。ぐさっと言ってやりたい。そんな事を思いながら上海の夜を過ごす。
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彼と話していると、「自分の仕事が働いていたコマツを苦しめることになり、自分のやっていることに疑問を感じることもある。でも、日本にいては自分はただのおじいちゃん。中国だとこれまで自分が経験してきた知見をこれからの若い人に伝え、教え、育てていくことに、自分の存在価値を感じることができる。」とおっしゃっていた。
日本では「日本の技術が中国に流出して、将来大変なことになる」みたいなことがよく言われているんだけど、その流出の背景にはこういった事情がある。彼曰く、コマツ出身者以外も含めると15名程が、三一重工で若手育成を行なっているとのこと。反対意見も賛成意見も両方あると思う。中には売国奴と罵りたくなる人もいるだろうと思う。
でも、ぼくはとても肯定的な意見だ。個人は組織を上回るべきと思っており、中長期的なスパンで見た時に個人の意思を組織が抑圧している状態は、極論を言えば洗脳だと思う。民主主義を掲げている国である以上、社会的な圧力で個人の欲求を抑圧することはあってはいけない。今回の例だと、定年退職された一人のおじちゃんが「社会的承認」を求めているにもかかわらず、それを近視眼的な「国益」という観点から抑圧しかねない状況なわけ。もちろんなんでもかんでも流出するのも問題なので、機密事項を漏らしたとか、法的拘束力をもつ事象はちゃんと法制で対応すればいい。あくまで僕が言いたいのは、中長期的なスパンで組織(社会)の暗黙の圧力によって、個人の欲求を阻害することはあってはいけないということ。僕はこのおじさんが下した判断(語弊を恐れず言うと、コマツで得た知見を三一で共有すること)を心から応援したいし、それに文句を言うような奴は、「器の小さな奴」の一蹴りにしたい。
個人の欲求を追求する権利を国民全員が平等に持っている国こそが、真の民主主義だと思う。「国益が損なわれる」と文句を言う奴は、実はあなたこそ共産主義なのかと。ぐさっと言ってやりたい。そんな事を思いながら上海の夜を過ごす。
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Posted by たじぃ at
14:55
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2012年04月03日
日本の労働市場の参入障壁
このまえ、アジア規模で人材斡旋業の会社さんと話をしていたとき、あーなるほどなー、と思うことがいくつかありました。
グローバリゼーションがどんどん進んでいって、世界規模で労働力の流動性が高まれば、報酬は世界基準でみたときに適性な地点で決まるという話。例えば昔は、どんだけITに強くても、インドに生まれたらインドの中での報酬水準に限定されてた。けれど現代であれば、アジアを飛び越えて、シリコンバレーの水準で報酬を得ることが現実的になってきたわけです。インドだったら月5万円の報酬だったのが、シリコンバレーに行った途端、月50万円とか普通にもらえちゃったりします。労働力に対する報酬は国境を超えて世界基準で決まる時代が来るわけです。僕は日本人にとって重要なのはこれまで日本の労働市場の参入障壁になっていた「距離」「文化」「法律」「金融」「言語」が、急速に崩れてきていることだと思っています。
具体的にどういうことか。
まず、「距離」についてですが、世界の市場は戦後アメリカ、西ヨーロッパ、日本の3つがあったわけですが、この中で日本がその他2つの市場と離れていて、飛行機での10時間以上かかり、料金もウン十万円というのが普通でした。しかも時差のせいで昼夜逆転していて、電話でMTGするにも、一苦労だったと思います。しかし最近はLCCなるものが増えてきて、移動時間は変わらないものの、料金は安くなりました。さらにメールの普及でむりに電話MTGする必要もなくなり、Skypeを使えば世界どこでも無料で電話ができます。LCCとネット環境の整備によって、「距離」というに日本の労働市場への参入障壁は低くなってきました。
次に「文化」についてですが、昔は日本独自の風習が色濃く残っており、外国人が日本の生活環境に慣れることは一苦労でした。しかし現代では、大都市であればどこにでもコーラもマクドナルドもGAPもセブン・イレブンもイケアもあるわけで、日本の生活習慣に入らなくても良くなっています。(というか、日本がそういう元々外国の生活習慣を受け入れたわけですが。)つまり、その分、日本で生活する障壁が低くなって来ているわけです。
「法律」についても同じで、労働ビザの発給条件の緩和や、アジアからの労働力の受け入れなどを見ても、法律的に日本で働く事は年々簡単になってきています。
「金融」について言えば、カードでその場で決済ができる時代。昔みたいに、大金を銀行に持ち込んで、高い手数料払って両替する必要も無くなりました。しかも手数料もはるかに安くなりました。給料をドルでもらってようと、ユーロでもらってようと、両替の必要もなくカードで支払いができる時代。為替のリスクはあるものの、ヘッジしようと思えば簡単にできるので、「金融」が日本の労働市場の参入障壁になることはほぼなくなりました。
最後に「言語」ですが、これが日本にとって最大の参入障壁でした。なんたって、みんな英語ができない。道を英語で尋ねてもほとんど誰も答えれない。日本語は韓国人、中国人以外の母国語を持つ外国人からしたら、かなり難しいらしく、ちょっと勉強したくらいでは使えないらしいです。この日本語という言語が複雑難解なために参入障壁になっていわけです。
しかし!ユニクロとか楽天みたいな、グローバル化に対応するために英語を公用語にしましょう!みたいな取り組みが増えてきたら、最後の砦だった言語の壁もなくなります。そうしたら日本の労働市場は参入し放題!今までそんなに能力が高くなかったけれど、日本に生まれたことで、ある程度の生活ができていた人ってたくさんいたと思うんです。でもこれからはそういう人達は別の国からの労働力に取って代わられる可能性もある。もちろん政府もちゃんと考えると思うのですが、こういう流れはもう止まらないはずなんです。
という訳で、別に今仕事で英語を使わないのにもかかわらず、英語を頑張って勉強している人たちをみてて思うのですが、日本国民が英語を話せるようになって一番困るのは、日本で働いてる多くの日本人だと思うんです。なので英語の勉強はやめて、みんな日本語だけを使いましょう!そうして、外国からの労働力流入の障壁を作りましょう!あはは。
なんてことを上海から福岡に帰る飛行機の中で思いながら、ブログ書いてます。
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グローバリゼーションがどんどん進んでいって、世界規模で労働力の流動性が高まれば、報酬は世界基準でみたときに適性な地点で決まるという話。例えば昔は、どんだけITに強くても、インドに生まれたらインドの中での報酬水準に限定されてた。けれど現代であれば、アジアを飛び越えて、シリコンバレーの水準で報酬を得ることが現実的になってきたわけです。インドだったら月5万円の報酬だったのが、シリコンバレーに行った途端、月50万円とか普通にもらえちゃったりします。労働力に対する報酬は国境を超えて世界基準で決まる時代が来るわけです。僕は日本人にとって重要なのはこれまで日本の労働市場の参入障壁になっていた「距離」「文化」「法律」「金融」「言語」が、急速に崩れてきていることだと思っています。
具体的にどういうことか。
まず、「距離」についてですが、世界の市場は戦後アメリカ、西ヨーロッパ、日本の3つがあったわけですが、この中で日本がその他2つの市場と離れていて、飛行機での10時間以上かかり、料金もウン十万円というのが普通でした。しかも時差のせいで昼夜逆転していて、電話でMTGするにも、一苦労だったと思います。しかし最近はLCCなるものが増えてきて、移動時間は変わらないものの、料金は安くなりました。さらにメールの普及でむりに電話MTGする必要もなくなり、Skypeを使えば世界どこでも無料で電話ができます。LCCとネット環境の整備によって、「距離」というに日本の労働市場への参入障壁は低くなってきました。
次に「文化」についてですが、昔は日本独自の風習が色濃く残っており、外国人が日本の生活環境に慣れることは一苦労でした。しかし現代では、大都市であればどこにでもコーラもマクドナルドもGAPもセブン・イレブンもイケアもあるわけで、日本の生活習慣に入らなくても良くなっています。(というか、日本がそういう元々外国の生活習慣を受け入れたわけですが。)つまり、その分、日本で生活する障壁が低くなって来ているわけです。
「法律」についても同じで、労働ビザの発給条件の緩和や、アジアからの労働力の受け入れなどを見ても、法律的に日本で働く事は年々簡単になってきています。
「金融」について言えば、カードでその場で決済ができる時代。昔みたいに、大金を銀行に持ち込んで、高い手数料払って両替する必要も無くなりました。しかも手数料もはるかに安くなりました。給料をドルでもらってようと、ユーロでもらってようと、両替の必要もなくカードで支払いができる時代。為替のリスクはあるものの、ヘッジしようと思えば簡単にできるので、「金融」が日本の労働市場の参入障壁になることはほぼなくなりました。
最後に「言語」ですが、これが日本にとって最大の参入障壁でした。なんたって、みんな英語ができない。道を英語で尋ねてもほとんど誰も答えれない。日本語は韓国人、中国人以外の母国語を持つ外国人からしたら、かなり難しいらしく、ちょっと勉強したくらいでは使えないらしいです。この日本語という言語が複雑難解なために参入障壁になっていわけです。
しかし!ユニクロとか楽天みたいな、グローバル化に対応するために英語を公用語にしましょう!みたいな取り組みが増えてきたら、最後の砦だった言語の壁もなくなります。そうしたら日本の労働市場は参入し放題!今までそんなに能力が高くなかったけれど、日本に生まれたことで、ある程度の生活ができていた人ってたくさんいたと思うんです。でもこれからはそういう人達は別の国からの労働力に取って代わられる可能性もある。もちろん政府もちゃんと考えると思うのですが、こういう流れはもう止まらないはずなんです。
という訳で、別に今仕事で英語を使わないのにもかかわらず、英語を頑張って勉強している人たちをみてて思うのですが、日本国民が英語を話せるようになって一番困るのは、日本で働いてる多くの日本人だと思うんです。なので英語の勉強はやめて、みんな日本語だけを使いましょう!そうして、外国からの労働力流入の障壁を作りましょう!あはは。
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11:55
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2012年03月27日
道徳なき経済は犯罪。経済なき道徳は寝言
渋沢栄一の本を読んでいて、はっと気づいた。
これまで、仕事は順調?ときかれた時、良い悪いの応えの基準になるのはいつも「経済」だけだった。つまり自分の成績だけが基準だった。でもたとえ「経済」が良くても、「道徳」が良くなかった時もあったんじゃないか。これまで「数字」ばかり気にしていて「道徳」を疎かにしてきていた気がする。
道徳と経済は両立するはず。道徳を疎かにして、経済だけを求めても、短期的にうまく行くだけであって長続きしない。中長期的な利益をあげるためには経済だけでなく道徳も並行して求めることが大切だと思う。
「経済」の評価はとても簡単だ。「利益」が大きくなれば「良い」と言える。でも、「道徳」の良い悪いっていうのは基準が難しい。特に外国に住んでて外国人とやり取りする場合は、そもそもの「道徳」基準が違ったりする。中国であればOKだけど、日本だとNGということもある。(もちろんその逆も)
特にこれからグローバル経済が拡大すると、「道徳」の概念も日本の枠だけで考えていてはいけない時代がくる。(というかなってる。)
自分は自分のために頑張るのはとても苦手なタイプだと思う。社会に貢献するためというパブリックな目標が無いと頑張れない。なんか、就活生と同じ事言ってるなぁ、と思うけど社会人になってしばらくたった今でも、その気持ちは変わらない。最近、「なんで働いてるんだっけ?」という命題をもう一度考え直す出来事があった。僕は主に中国で商売している企業の広告をつくる仕事をしている。自分は何のために働いているのか。それは「国境を超え、良い商品・サービスに触れるチャンスがあふれるアジアを創る」ために働いていると、目的の再設定をした。
これは会社のスローガンでも無く、あくまで個人のポリシーみたいなもの。利益は「目標」であって「目的」ではない。利益は「目的」を達成するための手段みたいなものなんだよね。まぁ、これから「何のために働いているのか」「会社は何のために存在するのか」という命題にぶつかることは多いと思うが、そのたびにきっちりと答えを出して行こうと思う。
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これまで、仕事は順調?ときかれた時、良い悪いの応えの基準になるのはいつも「経済」だけだった。つまり自分の成績だけが基準だった。でもたとえ「経済」が良くても、「道徳」が良くなかった時もあったんじゃないか。これまで「数字」ばかり気にしていて「道徳」を疎かにしてきていた気がする。
道徳と経済は両立するはず。道徳を疎かにして、経済だけを求めても、短期的にうまく行くだけであって長続きしない。中長期的な利益をあげるためには経済だけでなく道徳も並行して求めることが大切だと思う。
「経済」の評価はとても簡単だ。「利益」が大きくなれば「良い」と言える。でも、「道徳」の良い悪いっていうのは基準が難しい。特に外国に住んでて外国人とやり取りする場合は、そもそもの「道徳」基準が違ったりする。中国であればOKだけど、日本だとNGということもある。(もちろんその逆も)
特にこれからグローバル経済が拡大すると、「道徳」の概念も日本の枠だけで考えていてはいけない時代がくる。(というかなってる。)
自分は自分のために頑張るのはとても苦手なタイプだと思う。社会に貢献するためというパブリックな目標が無いと頑張れない。なんか、就活生と同じ事言ってるなぁ、と思うけど社会人になってしばらくたった今でも、その気持ちは変わらない。最近、「なんで働いてるんだっけ?」という命題をもう一度考え直す出来事があった。僕は主に中国で商売している企業の広告をつくる仕事をしている。自分は何のために働いているのか。それは「国境を超え、良い商品・サービスに触れるチャンスがあふれるアジアを創る」ために働いていると、目的の再設定をした。
これは会社のスローガンでも無く、あくまで個人のポリシーみたいなもの。利益は「目標」であって「目的」ではない。利益は「目的」を達成するための手段みたいなものなんだよね。まぁ、これから「何のために働いているのか」「会社は何のために存在するのか」という命題にぶつかることは多いと思うが、そのたびにきっちりと答えを出して行こうと思う。
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09:41
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2012年01月04日
仕事の5つ分け
1月4日は仕事始め。中国の習慣では元旦しか休まないんだけれど、弊社一応日系企業なので、1-3日はお休みでした。初出社は上海から。1-3月は上海にいることが多めなので、上海で会いたいなぁ、と思っていた人にはできるだけ会っておきたいと思います。
そんなわけで、今晩、北京から上海に移動したんだけれど、移動時間って考えが巡りやすいので好き。タクシーで自宅から北京空港に向かう間、ふと気がついたことがあった。世の中の仕事って大きく分けると結局5つしか無いんじゃないかと。多分いつの時代も、どんな国の仕事でも5つに分けることができる気がする。
① 0から1を生み出す仕事
例)起業家、発明家、企画屋、アーティスト
② 1を10に大きくする仕事。
例)営利企業の会社員、雇われ社長、
③ -1を0に直す仕事。
例)政治家、社会起業家、(提訴する側の)弁護士、医者
④ 1を1であり続けさせる仕事。
例)インフラ系企業、公務員
⑤ -10になりそうなところを0に落ち着ける仕事。
例)(提訴される側の)弁護士
以上のような感じかな。
今日飛行機に乗っていた航空会社で①~⑤を当てはめてみると次の通り。
①は航空会社の就航路線を新しく開設する人たち。②はよりよいサービスを提供しようと日々努力しているCAさんたち。③はお客様の意見をサービスに反映させる人たち。 ④安全運行を維持する整備士、パイロット。⑤クレーム対応をするカウンターのスタッフ。
自分はどの役割が向いているのか考える手段になるはずである。業界とか業種はあくまで表面的な部分。大事なのは自分が①~⑤の中でどのような枠割を担いたいのか、得意なのかを自分で把握していることである。自分の会社でも「あ、この人は③だなー」とか「②は彼が得意だなー」とか考えながら、人材を見るのは重要だと思う。
みなさんも①~⑤の領域から、自分はどの仕事をしていて、
どの仕事が向いているのか観察してみると?
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02:08
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2011年12月19日
何が君の幸せ、何をして喜ぶ
加藤嘉一という人が書いた「我日本海の橋とならん」っという本を読んだ内容は多岐にわたっており、外交の話、経済の話、メディアの話などが語られている。その中でなぜか一方的に彼に親近感を持った。「一生懸命になるポイント」がとても似ていると感じた。
僕は昔から物欲とか名誉欲のような欲求がほとんど無かった。今でもめちゃくちゃ欲しい物があるかと言われると、全く思いつかない。高級車も興味ないし、高級マンションも全く興味がない。同世代の何名かは35年ローンを組んで都内にマンション買った人もいるけれど、僕には正直理解できない。名誉欲についても、まぁ、こういう言い方をしない方がいいことは承知の上で書くんだけれども正直、今も前職も出世したいと思ったことはないし、これからも出世したいと思うことは無いんだと思う。別に責任が重くなるのが嫌で出世したくないんじゃなくて、役職が上がること自体に魅力を感じない。
おそらく、巷で言われる「草食系男子」って僕みたいな人のことを言うんだと思う。
「そんなんじゃダメだ!もっとガツガツ行け!男だろ!」と、色んな人に言われて、僕も頑張って肉食系になろうと試みてきたけれど、やっぱり無理だった。根本的に興味が沸かないのだ。もう、これはどうしようもない。頑張ってなんとかなるものじゃぁ無い。これまで生い立ちや遺伝子などが複雑に絡んでくることなんだろう。
思い返せば前職の時、入社して半年間は営業面では同期の中で新規開拓数は一番をとった。それが評価されたのかどうか分からないけれど、入社半年でグループ会社との兼務も任せてもらえた。でも、半年たった頃くらいから、うまく行かなくなる。自分がいいと思って売った商品が、クライアントの役に立てなかった。自分はどんどん新規開拓してそれなりに認められてると思っていたけれど、クライアントに価値を還元してない。これってどうなんだ、僕はこのまま売り続けていいのか、、、。そういう葛藤を抱えたまま仕事をするようになった途端、急にうまく行かなくなった。「自分のために」と割りきって売り続けれる人もいるだろうし、商品改良を行うよう社内を動かすことができる人もいると思う。でも僕は両方とも出来なかった。前者は価値観の観点から、後者は能力の観点から。
たぶん、僕は「自分のため」には頑張れないタイプの人間なんだと思う。他人に勝つために頑張ることにも興味がない。あぁ本当に草食系男子だわ。
じゃぁ、自分は何のためになら一生懸命になれるのか。
大学時代、留学時代は周りの人達に助けれられながらも、本当に充実した日々を送っていた。もちろん学生なりにプレッシャーとかもあったんだけれど、それでも「社会に貢献している理想の自分」に近づくことがモチベーションとなって試行錯誤の繰り返しだったが、全然辛いと思ったことは無い。ちょっとでも宮崎がいい街になることを心から願いつつ、日々色んな考えを巡らせて、行動していた。
社会に貢献している自分に近づくことがモチベーション。誰かに勝つためとか、給料が上がるためとか、出世するためとかそういうんじゃないところから来るモチベーション。
働くようになってから、会社から色んなモチベーション要素を提示され、自分の中で咀嚼できないまま、中途半端に受け入れてきてしまった。当然消化不良になり毎日下痢だった。
結局ぼくは、他人に勝つことにモチベートされないし、物欲、出世欲にも反応しない。もうこれは努力云々の話じゃない。僕はそういう人間なんだと、ようやく「あきらめ」が付いた。大変なことはたくさんあるし、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらもそれでも毎日一歩一歩進んでいくんだろう。その時に自分の頼りになるのが、他人に勝つ、とか物欲ではなくて、理想の自分に近づくこと、社会貢献欲だったりするんだろう。
みんなからのアドバイスはできるだけ吸収してどんどん真似していこうと思う。でも自分の動機、モチベーション部分については、他人の意見を参考にすることはあっても、そのまま受け入れてもうまくいかない。それは日々自分を見つめ、自分について考え続けていることが重要なことなんだと思う。
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僕は昔から物欲とか名誉欲のような欲求がほとんど無かった。今でもめちゃくちゃ欲しい物があるかと言われると、全く思いつかない。高級車も興味ないし、高級マンションも全く興味がない。同世代の何名かは35年ローンを組んで都内にマンション買った人もいるけれど、僕には正直理解できない。名誉欲についても、まぁ、こういう言い方をしない方がいいことは承知の上で書くんだけれども正直、今も前職も出世したいと思ったことはないし、これからも出世したいと思うことは無いんだと思う。別に責任が重くなるのが嫌で出世したくないんじゃなくて、役職が上がること自体に魅力を感じない。
おそらく、巷で言われる「草食系男子」って僕みたいな人のことを言うんだと思う。
「そんなんじゃダメだ!もっとガツガツ行け!男だろ!」と、色んな人に言われて、僕も頑張って肉食系になろうと試みてきたけれど、やっぱり無理だった。根本的に興味が沸かないのだ。もう、これはどうしようもない。頑張ってなんとかなるものじゃぁ無い。これまで生い立ちや遺伝子などが複雑に絡んでくることなんだろう。
思い返せば前職の時、入社して半年間は営業面では同期の中で新規開拓数は一番をとった。それが評価されたのかどうか分からないけれど、入社半年でグループ会社との兼務も任せてもらえた。でも、半年たった頃くらいから、うまく行かなくなる。自分がいいと思って売った商品が、クライアントの役に立てなかった。自分はどんどん新規開拓してそれなりに認められてると思っていたけれど、クライアントに価値を還元してない。これってどうなんだ、僕はこのまま売り続けていいのか、、、。そういう葛藤を抱えたまま仕事をするようになった途端、急にうまく行かなくなった。「自分のために」と割りきって売り続けれる人もいるだろうし、商品改良を行うよう社内を動かすことができる人もいると思う。でも僕は両方とも出来なかった。前者は価値観の観点から、後者は能力の観点から。
たぶん、僕は「自分のため」には頑張れないタイプの人間なんだと思う。他人に勝つために頑張ることにも興味がない。あぁ本当に草食系男子だわ。
じゃぁ、自分は何のためになら一生懸命になれるのか。
大学時代、留学時代は周りの人達に助けれられながらも、本当に充実した日々を送っていた。もちろん学生なりにプレッシャーとかもあったんだけれど、それでも「社会に貢献している理想の自分」に近づくことがモチベーションとなって試行錯誤の繰り返しだったが、全然辛いと思ったことは無い。ちょっとでも宮崎がいい街になることを心から願いつつ、日々色んな考えを巡らせて、行動していた。
社会に貢献している自分に近づくことがモチベーション。誰かに勝つためとか、給料が上がるためとか、出世するためとかそういうんじゃないところから来るモチベーション。
働くようになってから、会社から色んなモチベーション要素を提示され、自分の中で咀嚼できないまま、中途半端に受け入れてきてしまった。当然消化不良になり毎日下痢だった。
結局ぼくは、他人に勝つことにモチベートされないし、物欲、出世欲にも反応しない。もうこれは努力云々の話じゃない。僕はそういう人間なんだと、ようやく「あきらめ」が付いた。大変なことはたくさんあるし、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらもそれでも毎日一歩一歩進んでいくんだろう。その時に自分の頼りになるのが、他人に勝つ、とか物欲ではなくて、理想の自分に近づくこと、社会貢献欲だったりするんだろう。
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2011年11月26日
消費行動の成熟
来週から1週間ほど上海に滞在しておりますー。上海にいるお暇な方。かまって下さいましー。
さてさて、中国で生活していて面白いなぁ、と思うことの一つに「消費行動基準の変化」が挙げられる。ちょっと見栄をはって小難しく書いてみたけど、つまるところ「何を基準に物を買うのか」ということ。
僕が上海に留学していた5年前は、とにかく単純だった。一般人にとっては安いものが売れていたし、富裕層は日本製、ドイツ製、高級ブランド品が売れていた。よく分かんないけどメイドインジャパンだから、シャネルだから、とかいう理由で売れていた。
だからこそ、安いものはすぐに壊れるし、産地偽装、偽ブランドが盛んだったわけだ。要は何かを買うときの基準が単純だったわけだ。
だけど、最近、スーパーとかをふらふら放浪していたら、「環境にやさしいです」とか、「アフターサービスがいいです」とかが書かれた商品が増えてきているように感じる。つまりは、価格、ブランド以外の要素が買い物をする時に考慮されるようになってきたわけである。これは素晴らしいことだと思うし、一つのパラダイムだと思う。巷では生産拠点としての中国は終わり、これからは市場としての中国だ、などと言われているが、それを実感している。
収入が増えてきて、ある程度、物を買うことに困らなくなったら、価格以外のことを考えるようになる。僕は日本と中国以外の国は住んだことが無いけれども、最近の日本人は様々なことを考慮して物を買う事ができる国民なんじゃないかなー、と思っている。価格以外に例えば、産地だとか、環境面(エコ)だとか、企業の社会貢献活動、ブランド、自己表現などを考慮して購入している。これって僕は素晴らしいことだと思う。少し大げさかもしれないが、この消費における選択基準の多様性こそが「豊かさ」なんじゃないかと思っている。「豊かさ」って僕は「自己と他者(社会)とのつながりから生まれる貢献している感」だと思っているんだけれども、「消費時における評価基準の多様性」はまさしく「他社(社会)とのつながり」を意識するのである。「安いから買う」だけであれば、それは自己と商品とのつながりしか意識しない。しかし、そこに環境(エコ)であったり、企業の社会貢献性が持ち込まれると、自己と商品との関係以外に、商品と環境。商品と企業というつながりを意識するようになる。この意識する「つながり(評価基準)」が増えれば増えるほど価格以外の要素を検討して消費するわけである。
僕はこの消費するときの「評価基準」が多ければ多いほど「成熟した消費市場」と呼んでおり、「評価基準」が少なければ少ないほど「未熟な消費市場」と呼んでいる。今の中国で起っているように消費する歳、価格、ブランド以外の要素を検討するようになってきたことはまさしく「消費活動が成熟に向かっている」ということなんだと思う。
最近、日本はTPPの参加をめぐり結構もめているらしいんだけど、僕は参加しちゃえばいいと思っている。色々と理由はあるんだけれど、一番の理由は「日本は成熟した消費市場」であるからである。TPPの概念は同じ商品であれば安いほうが売れるという経済学の基礎中の基礎から始まっている。ただ、この基礎中の基礎は「未熟な消費市場」になればなるほど当てはまり、「成熟した消費市場」であればあるほど、当てはまらない。日本は成熟した消費市場であるが故に、単に外国から安い商品が入ってきたからといって、皆がその安い商品を買うかというと多分違う。(もちろん買う人もいるが。)日本製のほうが安心だから、という理由で消費する人もいるし、私の価値観と合うからとか、その会社の社会貢献活動に賛同しているから、といった理由で消費する人もいる。少々高くてもフェアトレードの商品を買う人も、商品の裏にあるストーリーに共感して買う人もいる。つまり、日本が成熟した市場であるが故に「安ければ売れる」という単純な戦略では成功しない、価格以外の要素も提供する必要があるのである。そうなると日本の企業や、日本の農家は有利である。TPPに参加したらめちゃくちゃ安い農産物が市場に入ってくるだろう。でもそれでも日本産を買い続ける人は多いと思う。「安心、安全だから」という理由を上げる人もいれば「日本の農業を守りたい」という人もいる。その一方で日本以外はまだまだ「未熟な消費市場」が多い。代表的なのはアメリカである。主産業だった自動車業が日本車の参入により大打撃を受けたのにもかかわらず、消費者はそれでも日本車を買い続けた。同価格であれば品質がよい方を選ぶという経済学の基礎で成り立っていた。ちなみに日本以上に成熟市場だと思うのは韓国である。アジア通貨危機の時は海外旅行を自粛したり、自国の商品を優先して購入し、ウォンの流出を国民が一丸となって食い止めた。国民感情もあるのだろうが、高品質の日本製品も苦戦している。韓国が積極的に関税撤廃を進めているのは、自国経済規模が小さい事もあるだろうが、こうした成熟消費社会に入っているため、外国の単に安いだけの商品では韓国では売れないことを知った上での戦略なんだろう。そしてのその戦略は見事なまでに成功した。
価格では厳しいかもしれないが日本ブランド、日本クオリティというだけで購入してくれる市場がまだまだあるのである。昔はただでさえ高い日本製品が関税のせいで更に高くなっていたので、品質がいいのは知っていても買えなかった人がたくさんいた。しかし、TPPに参加することで、買える人が増えるのである。一方、日本の成熟市場では価格以外にも様々な魅力付けが必要になってくる。外国企業が行うには、実に骨が折れるめんどくさいこと。そう考えると日本にとってTPPは積極的に参画していけばいいと思う。中国、アメリカのような未熟な大消費市場は、そこは日本にとって格好の漁場である。たぶん日本製品は売れる。(サムスン、LGとの勝負になるが。)品質のよい商品が安く買えるようになるので、間違いなく市場は広がる。日本は価格、品質以外の評価基準があるので、参入障壁は高い。これは日本の産業にとっては望ましいこと。法律面で参入障壁が高いのであれば、外交圧力の対象になるが、文化、風土が参入障壁を作っているのであれば、日本政府は「仕方ない」と言い訳ができる。これって素晴らしいことだよなー。
そんなことを考えながら、北京ビールを飲みながら北京の夜景を鑑賞しています。
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さてさて、中国で生活していて面白いなぁ、と思うことの一つに「消費行動基準の変化」が挙げられる。ちょっと見栄をはって小難しく書いてみたけど、つまるところ「何を基準に物を買うのか」ということ。
僕が上海に留学していた5年前は、とにかく単純だった。一般人にとっては安いものが売れていたし、富裕層は日本製、ドイツ製、高級ブランド品が売れていた。よく分かんないけどメイドインジャパンだから、シャネルだから、とかいう理由で売れていた。
だからこそ、安いものはすぐに壊れるし、産地偽装、偽ブランドが盛んだったわけだ。要は何かを買うときの基準が単純だったわけだ。
だけど、最近、スーパーとかをふらふら放浪していたら、「環境にやさしいです」とか、「アフターサービスがいいです」とかが書かれた商品が増えてきているように感じる。つまりは、価格、ブランド以外の要素が買い物をする時に考慮されるようになってきたわけである。これは素晴らしいことだと思うし、一つのパラダイムだと思う。巷では生産拠点としての中国は終わり、これからは市場としての中国だ、などと言われているが、それを実感している。
収入が増えてきて、ある程度、物を買うことに困らなくなったら、価格以外のことを考えるようになる。僕は日本と中国以外の国は住んだことが無いけれども、最近の日本人は様々なことを考慮して物を買う事ができる国民なんじゃないかなー、と思っている。価格以外に例えば、産地だとか、環境面(エコ)だとか、企業の社会貢献活動、ブランド、自己表現などを考慮して購入している。これって僕は素晴らしいことだと思う。少し大げさかもしれないが、この消費における選択基準の多様性こそが「豊かさ」なんじゃないかと思っている。「豊かさ」って僕は「自己と他者(社会)とのつながりから生まれる貢献している感」だと思っているんだけれども、「消費時における評価基準の多様性」はまさしく「他社(社会)とのつながり」を意識するのである。「安いから買う」だけであれば、それは自己と商品とのつながりしか意識しない。しかし、そこに環境(エコ)であったり、企業の社会貢献性が持ち込まれると、自己と商品との関係以外に、商品と環境。商品と企業というつながりを意識するようになる。この意識する「つながり(評価基準)」が増えれば増えるほど価格以外の要素を検討して消費するわけである。
僕はこの消費するときの「評価基準」が多ければ多いほど「成熟した消費市場」と呼んでおり、「評価基準」が少なければ少ないほど「未熟な消費市場」と呼んでいる。今の中国で起っているように消費する歳、価格、ブランド以外の要素を検討するようになってきたことはまさしく「消費活動が成熟に向かっている」ということなんだと思う。
最近、日本はTPPの参加をめぐり結構もめているらしいんだけど、僕は参加しちゃえばいいと思っている。色々と理由はあるんだけれど、一番の理由は「日本は成熟した消費市場」であるからである。TPPの概念は同じ商品であれば安いほうが売れるという経済学の基礎中の基礎から始まっている。ただ、この基礎中の基礎は「未熟な消費市場」になればなるほど当てはまり、「成熟した消費市場」であればあるほど、当てはまらない。日本は成熟した消費市場であるが故に、単に外国から安い商品が入ってきたからといって、皆がその安い商品を買うかというと多分違う。(もちろん買う人もいるが。)日本製のほうが安心だから、という理由で消費する人もいるし、私の価値観と合うからとか、その会社の社会貢献活動に賛同しているから、といった理由で消費する人もいる。少々高くてもフェアトレードの商品を買う人も、商品の裏にあるストーリーに共感して買う人もいる。つまり、日本が成熟した市場であるが故に「安ければ売れる」という単純な戦略では成功しない、価格以外の要素も提供する必要があるのである。そうなると日本の企業や、日本の農家は有利である。TPPに参加したらめちゃくちゃ安い農産物が市場に入ってくるだろう。でもそれでも日本産を買い続ける人は多いと思う。「安心、安全だから」という理由を上げる人もいれば「日本の農業を守りたい」という人もいる。その一方で日本以外はまだまだ「未熟な消費市場」が多い。代表的なのはアメリカである。主産業だった自動車業が日本車の参入により大打撃を受けたのにもかかわらず、消費者はそれでも日本車を買い続けた。同価格であれば品質がよい方を選ぶという経済学の基礎で成り立っていた。ちなみに日本以上に成熟市場だと思うのは韓国である。アジア通貨危機の時は海外旅行を自粛したり、自国の商品を優先して購入し、ウォンの流出を国民が一丸となって食い止めた。国民感情もあるのだろうが、高品質の日本製品も苦戦している。韓国が積極的に関税撤廃を進めているのは、自国経済規模が小さい事もあるだろうが、こうした成熟消費社会に入っているため、外国の単に安いだけの商品では韓国では売れないことを知った上での戦略なんだろう。そしてのその戦略は見事なまでに成功した。
価格では厳しいかもしれないが日本ブランド、日本クオリティというだけで購入してくれる市場がまだまだあるのである。昔はただでさえ高い日本製品が関税のせいで更に高くなっていたので、品質がいいのは知っていても買えなかった人がたくさんいた。しかし、TPPに参加することで、買える人が増えるのである。一方、日本の成熟市場では価格以外にも様々な魅力付けが必要になってくる。外国企業が行うには、実に骨が折れるめんどくさいこと。そう考えると日本にとってTPPは積極的に参画していけばいいと思う。中国、アメリカのような未熟な大消費市場は、そこは日本にとって格好の漁場である。たぶん日本製品は売れる。(サムスン、LGとの勝負になるが。)品質のよい商品が安く買えるようになるので、間違いなく市場は広がる。日本は価格、品質以外の評価基準があるので、参入障壁は高い。これは日本の産業にとっては望ましいこと。法律面で参入障壁が高いのであれば、外交圧力の対象になるが、文化、風土が参入障壁を作っているのであれば、日本政府は「仕方ない」と言い訳ができる。これって素晴らしいことだよなー。
そんなことを考えながら、北京ビールを飲みながら北京の夜景を鑑賞しています。
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2011年11月13日
定期的なインプットがチャンスを引き寄せる
最近、少女時代のGeeを聞きながら仕事をしているたじぃです。
ジージージージー! イエィ!イエィ!イエィ!イエィ!
最近の北京といえばだいぶ気温も下がって来ており、朝晩は0度ほどになってます。でも北京の建物って暖房設備がしっかりしているので、室内にいると暖かいので、もっぱら出不精街道を突き進みそうな勢いです。
さて、最近仕事も少し落ち着いたので、本を読んでることが多いのですが、定期的なインプットって大事だなぁと、そんなことを実感する出来事が最近多いです。日々の仕事に追われていると、どうしても読書量が減ってきたり、中長期的な視点でものを考えたりすることが少なくなってくるわけですが、そういうインプット不全が続いていると、ここぞ!という大事な場面を乗りきれなかったりするわけです。定期的なインプット、勉強を続けることが、ピンチを切り抜けるヒントになったり、チャンスを確実につかむ糸口だったりするわけです。
例えば、自分の専門分野以外の出来事にも読書などで触れていると、話題が相手の専門分野のことであってもある程度盛り上がれるし、ベースの知識があれば、的を外した質問をすることがなくなるし、何より相手と楽しい時間を過ごすことができる。先日金融関係の人とご飯を食べていたんですが、金本位制やら、ドルペッグ制やら、プラザ合意やら今の中国の金融制度やらの話で盛り上がることができた。そんな話をネット広告業界の人間が、しかも20代の若造としたのは初めてだとご満悦の様子でした。
基本的に、自分の仕事とか、業界の事を話すのって楽しいんですよね。でもそれを同業界内でやってたらそれは仕事だし、その知識、思考レベルからお互い品定めするので、ある程度の緊張感もある。ただ、異業界の人間が自分の業界の話を興味をもって聞いてくれると、自分の方が知識があることを互いに共有した上で会話ができるので、安心して色々話せる。
今後、自分としても分からないことがあればアドバイスを求められる。それは立派なブレーンなわけです。
日々の仕事に追われて目の前の事を処理することだけで一日が終わり、インプットができない日が続くと、このようなチャンスを逃していくわけですよね。そんなことを考えながら時間を作っては定期的にインプットをするように心がけています。
そんなわけで、いま読んでる本はこんなのです。
リクルートのGM(課長)クラスの社員が課題図書!?として読んでいた本。半分ほど読みましたが、「あー、そういうことだったのね。リクルートが今直面している問題(フェーズ)って。」と納得しました。
こういう知識って、特に社会の動きに敏感になっておく必要がある広告に携わる人にとっては必須だなー、と思いました。
北京のブログの集まりに参加してみました。ぜひ投票してねー!

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最近の北京といえばだいぶ気温も下がって来ており、朝晩は0度ほどになってます。でも北京の建物って暖房設備がしっかりしているので、室内にいると暖かいので、もっぱら出不精街道を突き進みそうな勢いです。
さて、最近仕事も少し落ち着いたので、本を読んでることが多いのですが、定期的なインプットって大事だなぁと、そんなことを実感する出来事が最近多いです。日々の仕事に追われていると、どうしても読書量が減ってきたり、中長期的な視点でものを考えたりすることが少なくなってくるわけですが、そういうインプット不全が続いていると、ここぞ!という大事な場面を乗りきれなかったりするわけです。定期的なインプット、勉強を続けることが、ピンチを切り抜けるヒントになったり、チャンスを確実につかむ糸口だったりするわけです。
例えば、自分の専門分野以外の出来事にも読書などで触れていると、話題が相手の専門分野のことであってもある程度盛り上がれるし、ベースの知識があれば、的を外した質問をすることがなくなるし、何より相手と楽しい時間を過ごすことができる。先日金融関係の人とご飯を食べていたんですが、金本位制やら、ドルペッグ制やら、プラザ合意やら今の中国の金融制度やらの話で盛り上がることができた。そんな話をネット広告業界の人間が、しかも20代の若造としたのは初めてだとご満悦の様子でした。
基本的に、自分の仕事とか、業界の事を話すのって楽しいんですよね。でもそれを同業界内でやってたらそれは仕事だし、その知識、思考レベルからお互い品定めするので、ある程度の緊張感もある。ただ、異業界の人間が自分の業界の話を興味をもって聞いてくれると、自分の方が知識があることを互いに共有した上で会話ができるので、安心して色々話せる。
今後、自分としても分からないことがあればアドバイスを求められる。それは立派なブレーンなわけです。
日々の仕事に追われて目の前の事を処理することだけで一日が終わり、インプットができない日が続くと、このようなチャンスを逃していくわけですよね。そんなことを考えながら時間を作っては定期的にインプットをするように心がけています。
そんなわけで、いま読んでる本はこんなのです。
リクルートのGM(課長)クラスの社員が課題図書!?として読んでいた本。半分ほど読みましたが、「あー、そういうことだったのね。リクルートが今直面している問題(フェーズ)って。」と納得しました。
こういう知識って、特に社会の動きに敏感になっておく必要がある広告に携わる人にとっては必須だなー、と思いました。
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2011年09月25日
中国で日系企業がSNSを使う時に気を付けるべきこと。
久々の更新です。
最近はバタバタしており、という言い訳は、
ブログ更新が滞ってる時の常套文句なので言いません。
でも忙しかったです。
そんな「忙しい」合間を縫って上海のフリーペーパーの連載を書いているのですが、
今回書いたものが、歴史問題に絡むためボツになりました。
つまるところ、検閲に引っかかったわけです。
そのまま封印するのももったいないので、以下にボツ前の原稿を書いておきます。
================================
■ 日本女優の微博アカウントが炎上?
9月18日、中国版Twitter「微博」である騒ぎが起こりました。日本人として最多のフォロワーをもつ人気女優「蒼井そら」さんの何気ない一言が大炎上※を巻き起こしたのです。
蒼井そらさんが投稿したつぶやきは何気ない「超楽しい!(ピース)」と写真付きのものでした。そんな無邪気なつぶやきに寄せられたコメントは意外にも批判的なものだったのです。

■ 根強く残る歴史問題
なぜなら9月18日は旧日本軍が満洲を占領した日で、しかも今年は80周年にあたる年です。そのような敏感な日に「超楽しぃー」とつぶやいてしまったために、フォロワーの怒りを買い、彼女のアカウントが大炎上してしまったのです。寄せられたコメントにはかなり過激なものも含まれるので、全部は紹介できませんが、
「何が楽しいの?挑発してる?」
「9月18日に何があったのか知らないの?」
「九一八は日本の教科書に載ってないんだね。」
「今日は反日だ!」
などと多くの批判的なコメントが寄せられ収集がつかなくなってしまいました。
■ 本来は彼女のファンのはずが
微博などのSNSは「興味で繋がるメディア」と言われています。つまり、蒼井そらさんにコメントを寄せているフォロワーは、本来、彼女の事が好きな人たちなのです。そんな彼らでさえも歴史問題が絡むと敏感に反応してしまうのです。
■ SNSの特性と歴史認識
SNSは情報の双方向性が高いメディアである分、うまくコミュニケーションを行えれば絶大な効果を発揮する一方で、少しでも使い方を間違えると、これまで築きあげてきたブランドを一気に失墜させることにもつながります。中国の微博上で圧倒的な人気がある蒼井そらさんでさえ、例外で無いことが今回の出来事からも分かります。日系企業・日系ブランドにとっては、SNSの不注意な使い方から商品の不買運動に直結する危険性もあるため、SNSのもつ特性と中国人の歴史認識は最低限理解した上で慎重に運用することが重要なのです。
※炎上・・・非難・批判のコメントが殺到すること
==========================
こんなことを書いてたのですが、ボツですた、、、。
さて、もう一度ゼロからネタ探しから始めますか、、、。
最近はバタバタしており、という言い訳は、
ブログ更新が滞ってる時の常套文句なので言いません。
でも忙しかったです。
そんな「忙しい」合間を縫って上海のフリーペーパーの連載を書いているのですが、
今回書いたものが、歴史問題に絡むためボツになりました。
つまるところ、検閲に引っかかったわけです。
そのまま封印するのももったいないので、以下にボツ前の原稿を書いておきます。
================================
■ 日本女優の微博アカウントが炎上?
9月18日、中国版Twitter「微博」である騒ぎが起こりました。日本人として最多のフォロワーをもつ人気女優「蒼井そら」さんの何気ない一言が大炎上※を巻き起こしたのです。
蒼井そらさんが投稿したつぶやきは何気ない「超楽しい!(ピース)」と写真付きのものでした。そんな無邪気なつぶやきに寄せられたコメントは意外にも批判的なものだったのです。

■ 根強く残る歴史問題
なぜなら9月18日は旧日本軍が満洲を占領した日で、しかも今年は80周年にあたる年です。そのような敏感な日に「超楽しぃー」とつぶやいてしまったために、フォロワーの怒りを買い、彼女のアカウントが大炎上してしまったのです。寄せられたコメントにはかなり過激なものも含まれるので、全部は紹介できませんが、
「何が楽しいの?挑発してる?」
「9月18日に何があったのか知らないの?」
「九一八は日本の教科書に載ってないんだね。」
「今日は反日だ!」
などと多くの批判的なコメントが寄せられ収集がつかなくなってしまいました。
■ 本来は彼女のファンのはずが
微博などのSNSは「興味で繋がるメディア」と言われています。つまり、蒼井そらさんにコメントを寄せているフォロワーは、本来、彼女の事が好きな人たちなのです。そんな彼らでさえも歴史問題が絡むと敏感に反応してしまうのです。
■ SNSの特性と歴史認識
SNSは情報の双方向性が高いメディアである分、うまくコミュニケーションを行えれば絶大な効果を発揮する一方で、少しでも使い方を間違えると、これまで築きあげてきたブランドを一気に失墜させることにもつながります。中国の微博上で圧倒的な人気がある蒼井そらさんでさえ、例外で無いことが今回の出来事からも分かります。日系企業・日系ブランドにとっては、SNSの不注意な使い方から商品の不買運動に直結する危険性もあるため、SNSのもつ特性と中国人の歴史認識は最低限理解した上で慎重に運用することが重要なのです。
※炎上・・・非難・批判のコメントが殺到すること
==========================
こんなことを書いてたのですが、ボツですた、、、。
さて、もう一度ゼロからネタ探しから始めますか、、、。
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2011年08月09日
社員がやめた方が得な業界、損な業界。
大学を卒業して新卒で入社しても、3年で3割後半が辞めると言われている。この割合をどう捉えるかは人それぞれだけれど、僕は「意外に辞めないもんなんだなー」と思った。ただ、ここから公務員(準公務員)を除いたら半分近くがやめてる計算になると思うので、まぁ僕の肌感覚に近くなる。
このいわるゆる離職率だけれど、多分業種によって全然違うんだと思う。若い人材に早い段階で辞められると困る業種と逆にあんまり長くいられると困る業界があるように思う。
前職のリクルートはどんどん若い人を採用して、どんどん人が辞めていく、よく言うと労働流動性が高い会社だった。他にも人材系の会社や、コンテンツ企業も平均年齢は低い。でもその一方で重工業、銀行、インフラ系、などは未だに年功序列が残っているような、平均年齢が高い業種だ。
なんで、業界によって若い人の離職率が違うんだろう、なんて考えてみた。結局のところ若い人が辞める、辞めないの問題はある程度会社側の工夫で調節できるもんだと思う。毎年確実に給与が上がっていく仕組みを作ったり、転職者を受け入れないとか、社内研修で辞めることはいけないこと、と洗脳すればある程度は効果があると思う。
つまり、若い人材の離職率が高いのは、そっちの方が得、もしくは高くても低くてもどちらでもいいような業種で、逆に離職率が低いのは、そっちの方が得な業種なんだろう。
若い人がやめた方が得な業種ってどんなところなのかな、と思って考えてみた。
① 自社で資源を持っていて流出がおこらない。
これは、まさにリクルートや、サイバーエージェント(アメーバ部門)、地方のタウン誌の出版社のような企業。もし、会社を辞めて他の企業に移られても、クライアントを持って行かれる心配がない。ゼクシィの営業が転職してもクライアントはゼクシィに出稿したいのであって、それはリクルートの新しい営業が引き継げばクライアントの流出は起こらない。サイバーエージェントのアメーバもしかり。地方のタウン誌もしかり。
② 新人がすぐに成果が出せるような研修制度がある、もしくは仕事内容が複雑ではない。
これもリクルートが代表的かな。新人研修は本当にしっかりしていて、さすが人材を生業にしている会社だな、と感心した。入社3ヶ月の新卒が、入社10年目のベテランと同じ成績を残すことも珍しくない。同じ成績なのであれば、若いほうが給料も安くても納得してくれるし、将来ののびしろにも期待できる。とは言うものの、そんな新人が辞めてもまた新しい人が充実した研修をうけて、すぐに即戦力に育ってくれる。仕事の複雑性が高くないことも重要。もし、入社して10年ほどしないと即戦力に育たないような仕事内容であれば、9年間の人件費は無駄になるわけ。なので、出来る限り辞めてほしくない。でも入社3ヶ月で即戦力になるのであれば、もし辞めてもすぐに即戦力を育成すればいい話なので、企業にとってそこまで痛手じゃない。
③ 業界のイメージがよく、新しい人の採用が容易である
これはウェディング業界、旅行業界が代表。日本だと採用しようと思うといろんな費用が発生する。新卒で採るならリクナビ、マイナビに広告を出稿したり、大学に求人票を送ったり。中途だったら年収の3分の1を成果報酬で発生する。これは結構な負担なのです。でも、入社したい!という人が多い業界であれば、極端な話ホームページに内容を掲載しておけば募集があるので、新しい人材の補充負担がほとんど発生しない。なので、社員をとどめておく必要性が相対的に低くなる。
④ 体力勝負
これは不動産の営業、エステ商品などなど。
これはそのまま、若くて体力がある間しかできない仕事。必然的に若い人しかいない。
こんな感じかなー。
逆にコンサル会社なんかは、社員にやめられると、クライアントも持って逃げられるので、社員にはできるだけ辞めてほしくないと思ってるだろうな。広告代理業も社員にやめられるのは困ると思う。競合の会社に移られたらノウハウも流出するし、基本的にアウトプットも他社に移ってしまう。自社メディアを持っていない代理店なんかは、人材の流出はできるだけ食い止めたほうが会社にとって利益に繋がるんだろうな。
結局は社員の平均在職日数を伸ばす為にかかるコストと、社員が生み出す利益を天秤にかけてどこで、線を引くかなんだと思う。自社の人材流動性はどのくらいで設定するのがいいのか、年功序列が崩壊した現代では、重要な経営観点になるとおもう。
このいわるゆる離職率だけれど、多分業種によって全然違うんだと思う。若い人材に早い段階で辞められると困る業種と逆にあんまり長くいられると困る業界があるように思う。
前職のリクルートはどんどん若い人を採用して、どんどん人が辞めていく、よく言うと労働流動性が高い会社だった。他にも人材系の会社や、コンテンツ企業も平均年齢は低い。でもその一方で重工業、銀行、インフラ系、などは未だに年功序列が残っているような、平均年齢が高い業種だ。
なんで、業界によって若い人の離職率が違うんだろう、なんて考えてみた。結局のところ若い人が辞める、辞めないの問題はある程度会社側の工夫で調節できるもんだと思う。毎年確実に給与が上がっていく仕組みを作ったり、転職者を受け入れないとか、社内研修で辞めることはいけないこと、と洗脳すればある程度は効果があると思う。
つまり、若い人材の離職率が高いのは、そっちの方が得、もしくは高くても低くてもどちらでもいいような業種で、逆に離職率が低いのは、そっちの方が得な業種なんだろう。
若い人がやめた方が得な業種ってどんなところなのかな、と思って考えてみた。
① 自社で資源を持っていて流出がおこらない。
これは、まさにリクルートや、サイバーエージェント(アメーバ部門)、地方のタウン誌の出版社のような企業。もし、会社を辞めて他の企業に移られても、クライアントを持って行かれる心配がない。ゼクシィの営業が転職してもクライアントはゼクシィに出稿したいのであって、それはリクルートの新しい営業が引き継げばクライアントの流出は起こらない。サイバーエージェントのアメーバもしかり。地方のタウン誌もしかり。
② 新人がすぐに成果が出せるような研修制度がある、もしくは仕事内容が複雑ではない。
これもリクルートが代表的かな。新人研修は本当にしっかりしていて、さすが人材を生業にしている会社だな、と感心した。入社3ヶ月の新卒が、入社10年目のベテランと同じ成績を残すことも珍しくない。同じ成績なのであれば、若いほうが給料も安くても納得してくれるし、将来ののびしろにも期待できる。とは言うものの、そんな新人が辞めてもまた新しい人が充実した研修をうけて、すぐに即戦力に育ってくれる。仕事の複雑性が高くないことも重要。もし、入社して10年ほどしないと即戦力に育たないような仕事内容であれば、9年間の人件費は無駄になるわけ。なので、出来る限り辞めてほしくない。でも入社3ヶ月で即戦力になるのであれば、もし辞めてもすぐに即戦力を育成すればいい話なので、企業にとってそこまで痛手じゃない。
③ 業界のイメージがよく、新しい人の採用が容易である
これはウェディング業界、旅行業界が代表。日本だと採用しようと思うといろんな費用が発生する。新卒で採るならリクナビ、マイナビに広告を出稿したり、大学に求人票を送ったり。中途だったら年収の3分の1を成果報酬で発生する。これは結構な負担なのです。でも、入社したい!という人が多い業界であれば、極端な話ホームページに内容を掲載しておけば募集があるので、新しい人材の補充負担がほとんど発生しない。なので、社員をとどめておく必要性が相対的に低くなる。
④ 体力勝負
これは不動産の営業、エステ商品などなど。
これはそのまま、若くて体力がある間しかできない仕事。必然的に若い人しかいない。
こんな感じかなー。
逆にコンサル会社なんかは、社員にやめられると、クライアントも持って逃げられるので、社員にはできるだけ辞めてほしくないと思ってるだろうな。広告代理業も社員にやめられるのは困ると思う。競合の会社に移られたらノウハウも流出するし、基本的にアウトプットも他社に移ってしまう。自社メディアを持っていない代理店なんかは、人材の流出はできるだけ食い止めたほうが会社にとって利益に繋がるんだろうな。
結局は社員の平均在職日数を伸ばす為にかかるコストと、社員が生み出す利益を天秤にかけてどこで、線を引くかなんだと思う。自社の人材流動性はどのくらいで設定するのがいいのか、年功序列が崩壊した現代では、重要な経営観点になるとおもう。
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2011年07月21日
「偉い」の定義の変化から見る日本のグローバル化
中国語を日々使っていると、うまく中国語に訳せない単語がちらほら出てくる。この前は「偉い」をうまく訳せなくて困っていた。
直訳すると「伟大」とかになるんだけど、これはどちらかというと「偉大」というニュアンスなので、「偉い」とは少し違う。ちなみに英語にもピタリハマる単語がないらしい。
ということは、日本人がよく使っている「偉い」ってどういう意味で使ってるんだろう。
広辞苑では「普通よりもすぐれている様。社会的地位が高い。」と書かれているんだけど、あまりしっくり来ない。勉強が出来て東大に入る事は普通に比べて優れていることは間違いないんだけど、じゃな東大出身者は偉いのかと言われると、ちょっと違う気がする。社長であれば社員から搾取しまくっていても偉いのか?と言われるとむしろ「偉くない」方に分類されるような気がする。
確かに従来は、役職や社会的地位と「偉い」の紐付けがされていたと思う。会社の中であれば社長が一番偉くて平社員が一番偉くない。政治の世界であれば総理大臣が偉くて村議会議員は偉くない、みたいな感じ。
でも、最近は無意識的なところで、「偉い」の定義が変わってきているような気がする。広辞苑の定義に少し違和感を感じるのはそのせいじゃないか、と思っている。
そんなことを考えていると、前職の組織長が僕に言ってくれた一言を思い出した。
「この組織の中で一番偉いのは俺だ。それはこの組織の中で俺が一番偉いのは、組織のことを一番考えて、一番行動しているからだ。だがお前(田鹿)のクライアントの件に関しては俺よりもお前(田鹿)の方が偉い。それはクライアントの事を一番考え、クライアントのために一番行動しているのはお前(田鹿)だからだ。偉い、偉くないは、役職ではなく、『どれだけ考えて、行動しているか』で決まるんだ。」
当時の僕はどうしようもないくらいアホだったので(今はどうにかなるアホに昇格した)、意味を全く解せなかったが、今はその意味が少し分かる気がする。社長が会社の中で一番偉いのは社長が会社の事を一番考えて、一番行動しているという「前提」があるから。総理大臣が日本の中で一番偉いのは日本のことを一番考えて、一番行動している「前提」があるから。逆に言うとこの前提がなくなれば、いくら社長であっても総理大臣であっても偉いわけではないということ。「普通よりも能力が優れている(広辞苑)」東大出身者を「偉い」と行ったときに違和感を感じるのは、何を考えて、どんな行動をしているかが見えないから。かもしれない
「偉い」を英語にも中国語にも訳せないのは、それが日本固有の文化の中で生まれた定義だったからなのかもしれない。しかしブローバル化が進んだことで、「偉い=社会的地位が高い、普通よりも優れている」という定義が少しづつ変わってきていて、このグローバルの波を大きく受けている若い世代は特に「偉い」の定義に違和感を感じるんじゃないか。
グローバル化で人の動きが代わり、モノの流れが変わり、お金の単位が変わっていく中、母国語の定義も少しづつ変わってきている。外国語にうまく訳せない単語が表す意味の変化がどう起こるのか、結構興味深い内容だと思う。
一旦、僕の中の「偉い」の定義はリクルートの先輩からもらった
「どれだけ考えて、どれだけ行動したか」で決まる相対的地位。
ということで一旦落ち着けておきたいと思います。

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直訳すると「伟大」とかになるんだけど、これはどちらかというと「偉大」というニュアンスなので、「偉い」とは少し違う。ちなみに英語にもピタリハマる単語がないらしい。
ということは、日本人がよく使っている「偉い」ってどういう意味で使ってるんだろう。
広辞苑では「普通よりもすぐれている様。社会的地位が高い。」と書かれているんだけど、あまりしっくり来ない。勉強が出来て東大に入る事は普通に比べて優れていることは間違いないんだけど、じゃな東大出身者は偉いのかと言われると、ちょっと違う気がする。社長であれば社員から搾取しまくっていても偉いのか?と言われるとむしろ「偉くない」方に分類されるような気がする。
確かに従来は、役職や社会的地位と「偉い」の紐付けがされていたと思う。会社の中であれば社長が一番偉くて平社員が一番偉くない。政治の世界であれば総理大臣が偉くて村議会議員は偉くない、みたいな感じ。
でも、最近は無意識的なところで、「偉い」の定義が変わってきているような気がする。広辞苑の定義に少し違和感を感じるのはそのせいじゃないか、と思っている。
そんなことを考えていると、前職の組織長が僕に言ってくれた一言を思い出した。
「この組織の中で一番偉いのは俺だ。それはこの組織の中で俺が一番偉いのは、組織のことを一番考えて、一番行動しているからだ。だがお前(田鹿)のクライアントの件に関しては俺よりもお前(田鹿)の方が偉い。それはクライアントの事を一番考え、クライアントのために一番行動しているのはお前(田鹿)だからだ。偉い、偉くないは、役職ではなく、『どれだけ考えて、行動しているか』で決まるんだ。」
当時の僕はどうしようもないくらいアホだったので(今はどうにかなるアホに昇格した)、意味を全く解せなかったが、今はその意味が少し分かる気がする。社長が会社の中で一番偉いのは社長が会社の事を一番考えて、一番行動しているという「前提」があるから。総理大臣が日本の中で一番偉いのは日本のことを一番考えて、一番行動している「前提」があるから。逆に言うとこの前提がなくなれば、いくら社長であっても総理大臣であっても偉いわけではないということ。「普通よりも能力が優れている(広辞苑)」東大出身者を「偉い」と行ったときに違和感を感じるのは、何を考えて、どんな行動をしているかが見えないから。かもしれない
「偉い」を英語にも中国語にも訳せないのは、それが日本固有の文化の中で生まれた定義だったからなのかもしれない。しかしブローバル化が進んだことで、「偉い=社会的地位が高い、普通よりも優れている」という定義が少しづつ変わってきていて、このグローバルの波を大きく受けている若い世代は特に「偉い」の定義に違和感を感じるんじゃないか。
グローバル化で人の動きが代わり、モノの流れが変わり、お金の単位が変わっていく中、母国語の定義も少しづつ変わってきている。外国語にうまく訳せない単語が表す意味の変化がどう起こるのか、結構興味深い内容だと思う。
一旦、僕の中の「偉い」の定義はリクルートの先輩からもらった
「どれだけ考えて、どれだけ行動したか」で決まる相対的地位。
ということで一旦落ち着けておきたいと思います。

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2011年07月16日
カンヌ広告賞金賞おめでとう!九州新幹線プロモーション
九州新幹線全通の「幻」のCMがカンヌ国際映画祭で金賞を受賞しました!いやーめでたい。
↓日本から見ている方
http://www.youtube.com/user/shuku9wave
↓中国から見ている方
http://v.youku.com/v_show/id_XMjc5MDU5MjM2.html
なんで「幻」かというとこのCMが実際にテレビで放送されたのは2~3日ほど。というのも、九州新幹線全通が3月12日だったのですが、東日本大震災が前日に発生し、それ以降は日本全国で自粛ムード。そのあおりを受けて、このCMもその後使われることはありませんでした。
ただ、その後はネット上で「九州新幹線のCMが素晴らしい!」と話題になり、この度の受賞につながりました。
僕はこの出来事を中見ていて、二つのことに勇気づけられました。
一つはクリエイティブ面。九州新幹線沿線が一つになって、この3分間のCMを仕上げたこと。よくある、有名人ありきのCMではなく、その土地に住人、そこにしかない物を使って一つのCMを創り上げたことに広告に携わるハシクレとしてとても強い感動を受けました。さらにメッセージがこのCMに出演者に感謝を伝え、住民と同じ目線で作られていること。従来のような「ウチの商品いいですよー!」「ウチのサービス使ってねー!」という、一方的な情報伝達じゃない点が素晴らしい。そもそもこのクリエイティブ自体がこれは僕が将来目指す、「地域資源」に基づいた街づくりにも繋がるということもあり、個人的な価値観、志向性の琴線に触れた一つの作品でした。
そして勇気づけられたもう一つは、多くの人がこのCMに触れたのは従来のテレビなどのマス媒体ではなく、インターネットだったということ。さらにネットの中でもポータルサイトではなくYouTubeのような動画共有サイトや、ツイッター、ブログ、mixi、FacebookのようなでSNSで拡散していったことでした。もしもインターネットがこの世に存在していなければ、このCMは文字通り「幻」のCMとなりお蔵入りになっていたことでしょう。
先述したようにこのCMのメッセージ自体が「九州新幹線いいですよー、速いですよー!」という一方的な情報伝達でなく「九州のみんなありがとう!」的なメッセージなので、SNSの特徴との親和性もよかったんでしょうねー。
すこし余談ですが、この九州新幹線全通のプロモーションが実質なくなったことで、それまでの準備に1年以上費やしてきた関係者の方々は本当に落胆して居らっしゃったと思います。僕もこれに関わっていらっしゃった方がいましたが、前日に大々的なプロモーション中止が決まったときには、職場は大号泣だっようです。でも本当にいい物、気持ちが伝わる物を作れば、ネットの力で拡散されて、カンヌ国際広告賞を受賞することだって出来るんだと。このニュースは九州新幹線に携わってきた多くの人達に喜びを与えるニュースになったと思います。
この九州新幹線全通CMのカンヌ受賞は自分のネット広告業としての仕事面からも、将来の行う、街づくりという志向性の面からも、自分の価値観、意識に大きな影響を与えた出来事でした。まだまだ駆け出しだけど、将来はこういうプロモーションを引っ張っていけるような人材になりたい。この一連の仕掛けは自分のかなり遠いところにおかれたマイルストーンです。

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↓日本から見ている方
http://www.youtube.com/user/shuku9wave
↓中国から見ている方
http://v.youku.com/v_show/id_XMjc5MDU5MjM2.html
なんで「幻」かというとこのCMが実際にテレビで放送されたのは2~3日ほど。というのも、九州新幹線全通が3月12日だったのですが、東日本大震災が前日に発生し、それ以降は日本全国で自粛ムード。そのあおりを受けて、このCMもその後使われることはありませんでした。
ただ、その後はネット上で「九州新幹線のCMが素晴らしい!」と話題になり、この度の受賞につながりました。
僕はこの出来事を中見ていて、二つのことに勇気づけられました。
一つはクリエイティブ面。九州新幹線沿線が一つになって、この3分間のCMを仕上げたこと。よくある、有名人ありきのCMではなく、その土地に住人、そこにしかない物を使って一つのCMを創り上げたことに広告に携わるハシクレとしてとても強い感動を受けました。さらにメッセージがこのCMに出演者に感謝を伝え、住民と同じ目線で作られていること。従来のような「ウチの商品いいですよー!」「ウチのサービス使ってねー!」という、一方的な情報伝達じゃない点が素晴らしい。そもそもこのクリエイティブ自体がこれは僕が将来目指す、「地域資源」に基づいた街づくりにも繋がるということもあり、個人的な価値観、志向性の琴線に触れた一つの作品でした。
そして勇気づけられたもう一つは、多くの人がこのCMに触れたのは従来のテレビなどのマス媒体ではなく、インターネットだったということ。さらにネットの中でもポータルサイトではなくYouTubeのような動画共有サイトや、ツイッター、ブログ、mixi、FacebookのようなでSNSで拡散していったことでした。もしもインターネットがこの世に存在していなければ、このCMは文字通り「幻」のCMとなりお蔵入りになっていたことでしょう。
先述したようにこのCMのメッセージ自体が「九州新幹線いいですよー、速いですよー!」という一方的な情報伝達でなく「九州のみんなありがとう!」的なメッセージなので、SNSの特徴との親和性もよかったんでしょうねー。
すこし余談ですが、この九州新幹線全通のプロモーションが実質なくなったことで、それまでの準備に1年以上費やしてきた関係者の方々は本当に落胆して居らっしゃったと思います。僕もこれに関わっていらっしゃった方がいましたが、前日に大々的なプロモーション中止が決まったときには、職場は大号泣だっようです。でも本当にいい物、気持ちが伝わる物を作れば、ネットの力で拡散されて、カンヌ国際広告賞を受賞することだって出来るんだと。このニュースは九州新幹線に携わってきた多くの人達に喜びを与えるニュースになったと思います。
この九州新幹線全通CMのカンヌ受賞は自分のネット広告業としての仕事面からも、将来の行う、街づくりという志向性の面からも、自分の価値観、意識に大きな影響を与えた出来事でした。まだまだ駆け出しだけど、将来はこういうプロモーションを引っ張っていけるような人材になりたい。この一連の仕掛けは自分のかなり遠いところにおかれたマイルストーンです。

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19:10
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2011年07月13日
教えてもらおうと思っているうちは成長しない
前職は大企業ということもあり、研修制度などとても充実していた。ネット業界のトレンドから、各サービスの特性、他社事例、アメリカの動向などなど、本当に充実していた。でも、今思うのは、当時の僕はその研修に「教えてもらおう」という意識で参加していたように思う。でも「教えてもらう」という受身の態勢では決して成長はしない。
最近、中国の検索エンジン対策としてのSEO提案が増えている。前職もネット広告をやっていたので、基本的な仕組みは理解していたつもりだったのだが、自分から提案する機会は無かったので、あくまで「知識」として覚えていたレベルだった。だが、実際に自分が提案をすることになれば、本気で勉強する。先輩から本を借りて、何度も読み込む。そして、なるほど、こういう事だったのか、と理解して、前職の時のテキストを見返してみると同じことが書いてある。当時の僕は「分かった気」になっていただけで、本当な何分かって無かったのだと痛感した。
何事も受身の姿勢でいるうちは成長しない。自分の事と捉えて心づもりをしておかなくてはならない。自分がどう成長して、それによって誰にどういう事で貢献するのか。成長とは自己満足ではなく、広い意味で社会に貢献することである。そんな事を改めて意識付けられました。
最近、中国の検索エンジン対策としてのSEO提案が増えている。前職もネット広告をやっていたので、基本的な仕組みは理解していたつもりだったのだが、自分から提案する機会は無かったので、あくまで「知識」として覚えていたレベルだった。だが、実際に自分が提案をすることになれば、本気で勉強する。先輩から本を借りて、何度も読み込む。そして、なるほど、こういう事だったのか、と理解して、前職の時のテキストを見返してみると同じことが書いてある。当時の僕は「分かった気」になっていただけで、本当な何分かって無かったのだと痛感した。
何事も受身の姿勢でいるうちは成長しない。自分の事と捉えて心づもりをしておかなくてはならない。自分がどう成長して、それによって誰にどういう事で貢献するのか。成長とは自己満足ではなく、広い意味で社会に貢献することである。そんな事を改めて意識付けられました。
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07:09
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2011年07月10日
半年ののりしろ期間終了
昨年の12月にリクルートを退職し、今の爱德威广告(上海)有限公司というネット広告会社転職した。それから、まもなく半年が経とうとしている。今回の転職は仕事内容が変わるだけでなく生活する場所も代わり、使う言葉も変わったので慣れるのに大変だった。僕はいつも環境が大きく変わるときは昔から半年の「のりしろ期間」というものを設定している。新しい環境に慣れることを主眼に置いた期間のことである。こういう期間を意識していないと、無意味に焦ったり、逆にダラダラと引きずっていったりする。なのでいつも僕ははじめの半年を「のりしろ期間」と設定して、まず、自分がどういう環境にいて、その中で自分の強み・弱みを見立てて、今後の対策を立てていく。ということで、今日は上半期の棚卸を行っている。(ドリンクバー付きファミレスで。)
さて、来週からは下半期に突入です。生活のサイクルもある程度安定してきたし、これからは積極的に仕掛けていきたいと思っています。ちょうど最近仕事で色々あって弱り気味だったのだけど、そんなことも言ってられない。明日からも全力疾走だ。
さて、来週からは下半期に突入です。生活のサイクルもある程度安定してきたし、これからは積極的に仕掛けていきたいと思っています。ちょうど最近仕事で色々あって弱り気味だったのだけど、そんなことも言ってられない。明日からも全力疾走だ。
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20:58
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2011年06月30日
海外に住むと外交問題の理解が進む件について
外国に住むメリットの一つに日本を外からの視点で見れるようになることがある。日本に住んでたときは、「この国終わってるなー」とか思ってたこともあったけれど、外に出てみると外国もそれなりに終わっていることが分かったり、日本にいるときは気がつかなかった良さを発見できたり、またさら逆に日本にいるときに「日本のココは世界に誇れるよね」とか思ってたことが別に大したことでも無かったりして、日々とても刺激的。
最近、中国の領海問題がよく報道されている。去年の尖閣諸島とか、最近の南沙諸島とかの問題。あれも日本の中から中国を見てると、サイテーな国に見えるんだろなぁ、と思いつつも、しかし中国の事情を考えるとそうせざるを得ない事情も分からないでもない。
中国が空母を作っている!大変だ!と騒いでいるけれど、空母は作っても航路が確保出来てないと意味が無い。大連の基地に空母を置いて飛行機の離発着をやっても仕方ないわけで、それなら沈まない陸上の基地の方がいい。
今、中国が空母を作っているのは国威向上の意味もあるけど、それを外交カードにしたいから、馬鹿みたいに維持費がかかる空母を建造している。別に本気でどこかと戦争しようと思ってるわけではない。(と信じている。)
外交カードとして使うためには、その空母がしっかりと運用出来るところを見せておかなければならない。つまり、今大連にある空母が出稿して太平洋とかインド洋に出るための航路を確立することが必須で、それができなければ、外交カードには使えない。
中国の航路事情は本当にかわいそうなほど不便。黄海をはじめ、中国のほとんどの沿岸部から太平洋を目指すと沖縄があって、そこには最強のアメリカ軍が駐留している。世界地図を上下反対にして中国を見ると実感するんだけど、沖縄って中国に取って最悪の場所にある。そこにアメリカ軍が駐留しているのだから、目の上のタンコブそのものだと思う。中国としてはなんとかこの日本列島+琉球諸島の壁を突破したいと考えている。
空母の完成が迫った昨年、尖閣諸島でいちゃもんつけたのは、アメリカの動きを見るためで、「アメリカさんは日本を守るという立場を表明しますか?つまりもし、この領域を空母が通ろうとしたら本気になりますか?」というちょっと過激な質問であったわけで、別に日本について別にどーも思ってなかったと思う。結局アメリカが「はい、日本を守りますよ。つまり空母がこの領域を通ろうとしたら、本気になりますよ。」という回答をされたもんだから、さすがのノリノリ中国も少し冷静になって、「アメリカさん、そうですか。分かりました。他を当たります。」となって、今は南の海から空母を外に出す準備をしているんでしょうね。ちなみに、尖閣諸島の時の狙いはアメリカの反応を見ることだったので、日本から悪い印象を持たれちゃうのもそれはそれでめんどくさい。今や中国も日本からの輸出が無いと生きていけないし、日本への輸出が止まると経済が死ぬ。なので、この前、温家宝さんが福島に行って野菜を食べてたのもそのフォローのためのパフォーマンスですよね。しかもその後JTBに中国人向け海外旅行の免許を出したり、日本の農産物の輸入規制を緩和したりと、次の手、其の次の手を用意して、頑張って日本に悪く思われないように気を使ってたんだと思う。ほんと政治家も大変。
「次を当たります。」と言われて、当たられているのが今のベトナム。ベトナム政府としてはたまったもんじゃない。そもそもベトナム人は中国を嫌っている人が多いので、中国に屈した、とか思われると政権転覆の危機である。ベトナムの横を空母が通られようと、実は大した事はないんだけど、世論的に譲れないわけ。政権を維持するためにも是が非でも譲れないので実弾演習までして、必至の抵抗をしている。ベトナムの譲れない事情と、日米の中国に外交カードを渡したくない事情が一致したので、日米両国はベトナムを指示する声明を出したわけ。ベトナムの南にあるタイは結構海軍は力をいれていて、実は空母を既に持っている。仮にベトナムを突破しても強いタイがいる。そして東には米軍のグアム基地がある。
中国にしたら本当に面白くないと思う。もうすぐ空母が完成するのに、それを運用するための航路が確保出来ていないんだから、結構焦ってると思う。しばらくしたら「空母作ったのはいいけど、意味なくね?」と気づいちゃうから、空母の航路確保は重要課題なわけです。建造費もさることながら、膨大な維持費がかかるのに、外交カードに使えないんだったら、ホント作った意味が無い。
そんな中国の焦りを勘案して外交問題を見てみるととても面白い。感情だけで、好き嫌いと言って終わるのも否定しないけど、裏にどういう事情があるのかを知って外交のやりとりを見るととても面白いゲームだと思う。
そんな事を思いながら北京の夜をビールとともに満喫してます。
最近、中国の領海問題がよく報道されている。去年の尖閣諸島とか、最近の南沙諸島とかの問題。あれも日本の中から中国を見てると、サイテーな国に見えるんだろなぁ、と思いつつも、しかし中国の事情を考えるとそうせざるを得ない事情も分からないでもない。
中国が空母を作っている!大変だ!と騒いでいるけれど、空母は作っても航路が確保出来てないと意味が無い。大連の基地に空母を置いて飛行機の離発着をやっても仕方ないわけで、それなら沈まない陸上の基地の方がいい。
今、中国が空母を作っているのは国威向上の意味もあるけど、それを外交カードにしたいから、馬鹿みたいに維持費がかかる空母を建造している。別に本気でどこかと戦争しようと思ってるわけではない。(と信じている。)
外交カードとして使うためには、その空母がしっかりと運用出来るところを見せておかなければならない。つまり、今大連にある空母が出稿して太平洋とかインド洋に出るための航路を確立することが必須で、それができなければ、外交カードには使えない。
中国の航路事情は本当にかわいそうなほど不便。黄海をはじめ、中国のほとんどの沿岸部から太平洋を目指すと沖縄があって、そこには最強のアメリカ軍が駐留している。世界地図を上下反対にして中国を見ると実感するんだけど、沖縄って中国に取って最悪の場所にある。そこにアメリカ軍が駐留しているのだから、目の上のタンコブそのものだと思う。中国としてはなんとかこの日本列島+琉球諸島の壁を突破したいと考えている。
空母の完成が迫った昨年、尖閣諸島でいちゃもんつけたのは、アメリカの動きを見るためで、「アメリカさんは日本を守るという立場を表明しますか?つまりもし、この領域を空母が通ろうとしたら本気になりますか?」というちょっと過激な質問であったわけで、別に日本について別にどーも思ってなかったと思う。結局アメリカが「はい、日本を守りますよ。つまり空母がこの領域を通ろうとしたら、本気になりますよ。」という回答をされたもんだから、さすがのノリノリ中国も少し冷静になって、「アメリカさん、そうですか。分かりました。他を当たります。」となって、今は南の海から空母を外に出す準備をしているんでしょうね。ちなみに、尖閣諸島の時の狙いはアメリカの反応を見ることだったので、日本から悪い印象を持たれちゃうのもそれはそれでめんどくさい。今や中国も日本からの輸出が無いと生きていけないし、日本への輸出が止まると経済が死ぬ。なので、この前、温家宝さんが福島に行って野菜を食べてたのもそのフォローのためのパフォーマンスですよね。しかもその後JTBに中国人向け海外旅行の免許を出したり、日本の農産物の輸入規制を緩和したりと、次の手、其の次の手を用意して、頑張って日本に悪く思われないように気を使ってたんだと思う。ほんと政治家も大変。
「次を当たります。」と言われて、当たられているのが今のベトナム。ベトナム政府としてはたまったもんじゃない。そもそもベトナム人は中国を嫌っている人が多いので、中国に屈した、とか思われると政権転覆の危機である。ベトナムの横を空母が通られようと、実は大した事はないんだけど、世論的に譲れないわけ。政権を維持するためにも是が非でも譲れないので実弾演習までして、必至の抵抗をしている。ベトナムの譲れない事情と、日米の中国に外交カードを渡したくない事情が一致したので、日米両国はベトナムを指示する声明を出したわけ。ベトナムの南にあるタイは結構海軍は力をいれていて、実は空母を既に持っている。仮にベトナムを突破しても強いタイがいる。そして東には米軍のグアム基地がある。
中国にしたら本当に面白くないと思う。もうすぐ空母が完成するのに、それを運用するための航路が確保出来ていないんだから、結構焦ってると思う。しばらくしたら「空母作ったのはいいけど、意味なくね?」と気づいちゃうから、空母の航路確保は重要課題なわけです。建造費もさることながら、膨大な維持費がかかるのに、外交カードに使えないんだったら、ホント作った意味が無い。
そんな中国の焦りを勘案して外交問題を見てみるととても面白い。感情だけで、好き嫌いと言って終わるのも否定しないけど、裏にどういう事情があるのかを知って外交のやりとりを見るととても面白いゲームだと思う。
そんな事を思いながら北京の夜をビールとともに満喫してます。
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22:27
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2011年06月06日
結婚のご報告
この度、私、田鹿倫基、知美は5月29日に宮崎県高千穂神社において結婚式を行いました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、神話の里、高千穂に降る五月雨はとても趣深いものでした。式の途中、高千穂神社の屋根に鳴り響く雨音からは、ここが日本の発祥として謳われた歴史の重みと、先祖代々受け継がれてきた伝統の深みを感じることができました。このような由緒正しき高千穂神社で挙式を行えたことに、お世話になった皆様に感謝申し上げます。
まだまだ、若輩者の私達でございますが、ともに助け合い、ともに成長し、充実した生活をおくり、社会に役立てる二人になってまいる所存でございます。これからもご指導、御鞭撻のほど、何卒よろしくお願い致します。
田鹿 倫基 知美

当日はあいにくの雨模様でしたが、神話の里、高千穂に降る五月雨はとても趣深いものでした。式の途中、高千穂神社の屋根に鳴り響く雨音からは、ここが日本の発祥として謳われた歴史の重みと、先祖代々受け継がれてきた伝統の深みを感じることができました。このような由緒正しき高千穂神社で挙式を行えたことに、お世話になった皆様に感謝申し上げます。
まだまだ、若輩者の私達でございますが、ともに助け合い、ともに成長し、充実した生活をおくり、社会に役立てる二人になってまいる所存でございます。これからもご指導、御鞭撻のほど、何卒よろしくお願い致します。
田鹿 倫基 知美
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16:58
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2011年06月03日
中国のカフェにWi-Fiが導入されるのに日本にはされない理由
先週から日本に帰っていたのですが、なぜこんなにwifi環境が整っていないのかすごく疑問だった。中国だと普通のカフェに入ればwifiが入っているんだけど、日本だと空港すらほとんど入っていない。びっくりしたのは羽田空港の国内線ターミナルは有料だし、成田空港なんて最近になってようやく対応したらしいんだけどスポットのみだし、心底驚きですよ。あれ!?日本は世界の中でもトップレベルのネットインフラと聞いていたんですが、あれはなんだったの??
でも、日本ではなんでWi-Fi環境の整備が進まないんだろう。文句言うだけなら簡単なので、なんでこんな現状になってしまったのか考えてみた。
議題は中国のカフェではWi-Fiが充実しているのに日本のカフェでは充実していないのはなぜか?
仮説① 日本のカフェはWi-Fiを導入しても売上が上がらない。(むしろ下がる)
Wi-Fiをカフェで導入するとどうなるか。金銭的なものも含めて様々なコストを店側が負担することになる。それを上回る利益が出るんであれば導入するはずなんだけど、導入が進まないのを見ると、多分利益につながらないんだろう。お客がPCを持ち込んでネットにつないで、ネットサーフィンや、仕事とかしていればその分、滞在時間は長くなる。そうすれば当然のごとくお店の回転率は下がり、売上は下がるのではないか。Wi-Fi導入コストを負担した上に、売上が下がるのであれば、誰だってWi-Fiなんか導入したくないよね。仮にネット環境を求めて新規顧客を獲得できても、それはコーヒー一杯だけ頼んで滞在時間が長い「美味しくない客(=僕みたいな客)」なわけで、お店側にとっては欲しくない客なんだろうなぁ。
仮説② 中国のカフェは導入コストが安い
中国の無料Wi-Fiでもはじめにネットに繋いだ時に30秒CMが自動で流れるものも多く、その場合は導入コスト、運営コストを広告主とカフェが折半しているかもしれない。カフェで自分のノートPCでネットをする人たちだと、ある程度余裕がある層だと思うので、そのターゲットにピンポイントに広告を出せるのであれば、広告主としても出稿したい媒体なのだろう。
仮説③ 中国のカフェはWi-Fi利用者は他の客よりも単価が高い
比較的お金を持っている人たち(自分のノートPCを持っている人)に来てもらえれば、その分消費単価が他の客よりも高い。中国のカフェはそもそも回転率を上げる、というよりカフェで一休み文化がまだ浸透していないので、まずはカフェに来てもらうことに重点を置いたフェーズなのかもしれない。
そんな訳で、中国のカフェにWi-Fiが導入されるのに、日本で導入されない意味が分かってきた。市場、顧客の動向っていろんな確度から見れば多くの仮説が生まれてくるので、マーケティングではとても大切。
そんなことを考えながら、北京に戻りますー。

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でも、日本ではなんでWi-Fi環境の整備が進まないんだろう。文句言うだけなら簡単なので、なんでこんな現状になってしまったのか考えてみた。
議題は中国のカフェではWi-Fiが充実しているのに日本のカフェでは充実していないのはなぜか?
仮説① 日本のカフェはWi-Fiを導入しても売上が上がらない。(むしろ下がる)
Wi-Fiをカフェで導入するとどうなるか。金銭的なものも含めて様々なコストを店側が負担することになる。それを上回る利益が出るんであれば導入するはずなんだけど、導入が進まないのを見ると、多分利益につながらないんだろう。お客がPCを持ち込んでネットにつないで、ネットサーフィンや、仕事とかしていればその分、滞在時間は長くなる。そうすれば当然のごとくお店の回転率は下がり、売上は下がるのではないか。Wi-Fi導入コストを負担した上に、売上が下がるのであれば、誰だってWi-Fiなんか導入したくないよね。仮にネット環境を求めて新規顧客を獲得できても、それはコーヒー一杯だけ頼んで滞在時間が長い「美味しくない客(=僕みたいな客)」なわけで、お店側にとっては欲しくない客なんだろうなぁ。
仮説② 中国のカフェは導入コストが安い
中国の無料Wi-Fiでもはじめにネットに繋いだ時に30秒CMが自動で流れるものも多く、その場合は導入コスト、運営コストを広告主とカフェが折半しているかもしれない。カフェで自分のノートPCでネットをする人たちだと、ある程度余裕がある層だと思うので、そのターゲットにピンポイントに広告を出せるのであれば、広告主としても出稿したい媒体なのだろう。
仮説③ 中国のカフェはWi-Fi利用者は他の客よりも単価が高い
比較的お金を持っている人たち(自分のノートPCを持っている人)に来てもらえれば、その分消費単価が他の客よりも高い。中国のカフェはそもそも回転率を上げる、というよりカフェで一休み文化がまだ浸透していないので、まずはカフェに来てもらうことに重点を置いたフェーズなのかもしれない。
そんな訳で、中国のカフェにWi-Fiが導入されるのに、日本で導入されない意味が分かってきた。市場、顧客の動向っていろんな確度から見れば多くの仮説が生まれてくるので、マーケティングではとても大切。
そんなことを考えながら、北京に戻りますー。

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10:41
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2011年05月08日
東京ガールズコレクションin 北京
東京ガールズコレクションの初の海外開催が北京で行われました。日頃ファッションなどとは無縁の生活を送っているのですが、毎月執筆しているフリーペーパーの連載のネタにしようと行ってまいりました。
そのくらい何も期待していなかったのですが、実際に行ってみると意外に面白い。モデルの香里奈さんとか山田優さんとかも出演していて、ミーハーな僕は結構興奮。何故か鳩山前首相が来てて中国人に大人気だったのが興味深かったですね。あと日本人モデルばかりかと思っていたんですが、中国、韓国のモデルさんもいて、日中韓のファッションモデルを一度に見れる機会ってなかなか無いのでそれも楽しかった。
ちなみに公式HPはこちら http://www.tgc-china.com/
東京ガールズコレクションって日中韓台香の東アジアエリアで独自のプレゼンスを発揮できるコンテンツだと思いました。日本は独自のファンションの文化が根付いているし、韓国も独自路線を歩んでいる。香港はアジアにありながらイギリス統治が続いた影響かヨーロッパのセンスがうまく融合されている。台湾は日本のファッションをそのまま取り入れているけど、これももう少ししたら台湾独自のファッションが育ってくると思う。中国もここ数年で驚くほどみんなオシャレになってきているし、このまま経済成長が続けば現代アートが独自路線を築きあげているように、ファッションに置いても独自のカルチャーが根付くと思う。こうやって欧米とは違ったファッションカルチャーが東アジアで成長していくのは純粋に良いことがと思うし、とても嬉しい。そんなポテンシャルを秘めているこのエリアで東京ガールズコレクションのような若者向けの欧米の真似事じゃない完成度の高いファッションショーがあることに今後の可能性を感じる。
それぞれの国、地域からいろんなファッションカルチャーが生まれ、それを一つの同じ舞台で発表していく。なんか考えただけでワクワクする。年に数回、ソウルでやったり、上海でやったり、台北でやったり。そんな環境ってめちゃくちゃ平和だしとっても楽しいし、美しすぎる。今は日本政府が後援しているけど、これからは開催国政府が後援してやっていけたらイイなぁ。会場の盛り上がりを見てるとファッションに国境はないよね。いつかそんな素敵なイベントに何らかのカタチで携われますように。
そのくらい何も期待していなかったのですが、実際に行ってみると意外に面白い。モデルの香里奈さんとか山田優さんとかも出演していて、ミーハーな僕は結構興奮。何故か鳩山前首相が来てて中国人に大人気だったのが興味深かったですね。あと日本人モデルばかりかと思っていたんですが、中国、韓国のモデルさんもいて、日中韓のファッションモデルを一度に見れる機会ってなかなか無いのでそれも楽しかった。
ちなみに公式HPはこちら http://www.tgc-china.com/
東京ガールズコレクションって日中韓台香の東アジアエリアで独自のプレゼンスを発揮できるコンテンツだと思いました。日本は独自のファンションの文化が根付いているし、韓国も独自路線を歩んでいる。香港はアジアにありながらイギリス統治が続いた影響かヨーロッパのセンスがうまく融合されている。台湾は日本のファッションをそのまま取り入れているけど、これももう少ししたら台湾独自のファッションが育ってくると思う。中国もここ数年で驚くほどみんなオシャレになってきているし、このまま経済成長が続けば現代アートが独自路線を築きあげているように、ファッションに置いても独自のカルチャーが根付くと思う。こうやって欧米とは違ったファッションカルチャーが東アジアで成長していくのは純粋に良いことがと思うし、とても嬉しい。そんなポテンシャルを秘めているこのエリアで東京ガールズコレクションのような若者向けの欧米の真似事じゃない完成度の高いファッションショーがあることに今後の可能性を感じる。
それぞれの国、地域からいろんなファッションカルチャーが生まれ、それを一つの同じ舞台で発表していく。なんか考えただけでワクワクする。年に数回、ソウルでやったり、上海でやったり、台北でやったり。そんな環境ってめちゃくちゃ平和だしとっても楽しいし、美しすぎる。今は日本政府が後援しているけど、これからは開催国政府が後援してやっていけたらイイなぁ。会場の盛り上がりを見てるとファッションに国境はないよね。いつかそんな素敵なイベントに何らかのカタチで携われますように。
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23:39
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2011年04月26日
創造的破壊
僕の卒論のテーマは夕張の財政再建。夕張は財政が破綻し、それにより住民サービスの大幅な削減、増税により悲惨な町運営が続いています。そんな夕張市の市長に30才の鈴木さんが当選されました。最年少記録を3才以上も塗り替える偉業でした。
となると、前回の東京都知事選とどうしても比較してしまいます。なぜ夕張は政党の推薦をうけていた候補者が30才の若者にまけるのに、東京はいつまでもあんなじいさまがのさばっているのだろうと。別に東京がどうのこうのというわけではないのですが、日本の中心の首長を決める選挙があんな感じだと、本気で憂う。当選した直後にオリンピックとか言い出す老人の娯楽に付き合わされなければならないのかと。4年任期を全うしたら82才ですよ。ザ・高齢社会の象徴。てか、別の意味で満期を全うできるのかさえ心配。まぁ、あんだけ元気だったら大丈夫か。
でも夕張なんかはもう気がついているんだろうなー。夕張の人口なんて東京以上に少子高齢化なのにも関わらず30才が当選するわけです。それこそ地獄を味わった人たちだからこその判断だと思う。若者は経験がないとか云々とかじゃなくて、本気でその地を想って、本気でその地を良くしたいと思っているのか。そういう人に投票するべき。東京の人たち情報の中心にいるんだったら想像力を少し働かせればいいのに。この先に待つ社会とかさ。正直10年後に死ぬだろうなんて想ってる人が財政破綻の先に待つ社会なんて心配しないよね。まして副収入がたくさんある人なんかは。
でも今回の夕張の市長選の結果をみて、財政破綻も悪くないな。これで本当に日本が再生できるんであれば。そんな末期思考に陥ってます。まぁ、やけ酒も入ってますけど。というより、それしか道は残っていないのかもね。それほど日本の未来に悲観的。創造的破壊だよな。シュンペーターが言うところの。それしか方法が残っていないのなら選ばざるをえない。んー。残念だけどこの2週間で日本の終焉と、そこからの復興が見えた皮肉な二つの選挙でした。
となると、前回の東京都知事選とどうしても比較してしまいます。なぜ夕張は政党の推薦をうけていた候補者が30才の若者にまけるのに、東京はいつまでもあんなじいさまがのさばっているのだろうと。別に東京がどうのこうのというわけではないのですが、日本の中心の首長を決める選挙があんな感じだと、本気で憂う。当選した直後にオリンピックとか言い出す老人の娯楽に付き合わされなければならないのかと。4年任期を全うしたら82才ですよ。ザ・高齢社会の象徴。てか、別の意味で満期を全うできるのかさえ心配。まぁ、あんだけ元気だったら大丈夫か。
でも夕張なんかはもう気がついているんだろうなー。夕張の人口なんて東京以上に少子高齢化なのにも関わらず30才が当選するわけです。それこそ地獄を味わった人たちだからこその判断だと思う。若者は経験がないとか云々とかじゃなくて、本気でその地を想って、本気でその地を良くしたいと思っているのか。そういう人に投票するべき。東京の人たち情報の中心にいるんだったら想像力を少し働かせればいいのに。この先に待つ社会とかさ。正直10年後に死ぬだろうなんて想ってる人が財政破綻の先に待つ社会なんて心配しないよね。まして副収入がたくさんある人なんかは。
でも今回の夕張の市長選の結果をみて、財政破綻も悪くないな。これで本当に日本が再生できるんであれば。そんな末期思考に陥ってます。まぁ、やけ酒も入ってますけど。というより、それしか道は残っていないのかもね。それほど日本の未来に悲観的。創造的破壊だよな。シュンペーターが言うところの。それしか方法が残っていないのなら選ばざるをえない。んー。残念だけどこの2週間で日本の終焉と、そこからの復興が見えた皮肉な二つの選挙でした。
Posted by たじぃ at
00:24
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2011年04月23日
じゃぁ、今の大学生は何したらいいの? ~後半~
前回からのつづき。。。
後半は、「という時代なので大学生にオススメする大学生活」をテーマにします。
これからの社会は「グローバル規模で人材が短期に流動する」時代がくるわけです。
じゃぁ、そのために大学生は何をするべきなのか。
今後、海外へのアウトソースとITの進歩で作業の効率化によって日本国内の仕事は減り続けます。少子高齢化によって生産人口が減ることで消費は縮小、それによって給料は上がりません。というより新卒3~5年目をピークに下がります。ちなみに辞めない上の世代が詰まっているのと、優秀な外国人が上に入ってくるので、ほとんどの人は出世できません。にも関わらず社会保障費がかさみ、税金は上がります。若者死亡フラグ。
日本が経済発展を遂げたのは日本人が勤勉だったことも、アメリカにうまくとりいったこともあったと思いますが、一番は若者の資産を搾取したからです。この前の東京都知事選がまさに象徴でしたが、票が見込める年寄りに優遇される政策が今後も続くのは明らかでしょう。若者優遇の政策を引き出すために若者の投票率をあげるのは大切だと思いますが、年寄りの方が母数も多く、暇な時間も多い。ましてかれらの情報ソースはガチガチに情報統制された新聞のみ。ネット投票は解禁されず。そんな状況では数的、時間的に若者は圧倒的に不利なんです。
であれば若者優遇政策を引き出すためには、頑張って若者のの投票率を上げるよりも、優秀な若者がどんどん海外に流出して、このままじゃ「自分の生活が」ヤバい、と思ってもらわなきゃいけない。(日本がヤバいじゃだめ。年寄り政治家は逃げ切れるから)
なので日本脱出をするのであれば外国語は必須。別に日本人であるからと言って、日本政府と一緒に共倒れする義理もないですので。
まず、日本脱出のタイミングですが、大学卒業辞典でもありかと思いますが、日本人である以上、日系企業の働き方を知っておくことも必要かなと思います。これは自分の体験談といろんな経営者の話から。日本の働き方を知らないんであれば、別に現地より給料が高い日本人を採用する必要ないので。意外に日本企業での勤務経験は役にたつものです。ということで、脱出は日本で3年ほど働いたタイミングが理想。
つぎに、脱出のためのスキルですが、外国語は外せません。ただ、働きながら外国語を習得するのは大変なので、大学時代にある程度基礎はやっときましょう。TOEICでいくと700点レベル。オススメはBRICs(ロシアは微妙、、、。)かVISTAあたり。ということは英語、中国語、スペイン語(ポルトガル語)、ベトナム語、インドネシア語(マレー語)、トルコ語、あたり。英語は必須なんだけど、出来る人が多いので、プラスアルファ他のスキルがないので日本脱出は難しいような気がします。
もうひとつは自分の志向性。「自分がやりたい事がどういう事(動機)で、そのためにはこういう能力・経験が必要(スキル)で、それを身につけるためにどんな仕事(環境)がいいのか」という事を理解しておくこと。これがないとただ、海外に出ただけで終わり。単に日本から逃げただけの人になってします。別に逃げることが悪いんじゃないのですが、その海外に出た後に何をしたいのか、というモチベーションが無いと辛いかと思いますので。どうせ辛いんであれば日本にいても同じだし(笑)
ということで、大学時代に最低限身につけておくことはたった2つ。
・ 語学力
・ 自分の志向性
以上。
こんなの4年もあれば楽勝だよね。
後半は、「という時代なので大学生にオススメする大学生活」をテーマにします。
これからの社会は「グローバル規模で人材が短期に流動する」時代がくるわけです。
じゃぁ、そのために大学生は何をするべきなのか。
今後、海外へのアウトソースとITの進歩で作業の効率化によって日本国内の仕事は減り続けます。少子高齢化によって生産人口が減ることで消費は縮小、それによって給料は上がりません。というより新卒3~5年目をピークに下がります。ちなみに辞めない上の世代が詰まっているのと、優秀な外国人が上に入ってくるので、ほとんどの人は出世できません。にも関わらず社会保障費がかさみ、税金は上がります。若者死亡フラグ。
日本が経済発展を遂げたのは日本人が勤勉だったことも、アメリカにうまくとりいったこともあったと思いますが、一番は若者の資産を搾取したからです。この前の東京都知事選がまさに象徴でしたが、票が見込める年寄りに優遇される政策が今後も続くのは明らかでしょう。若者優遇の政策を引き出すために若者の投票率をあげるのは大切だと思いますが、年寄りの方が母数も多く、暇な時間も多い。ましてかれらの情報ソースはガチガチに情報統制された新聞のみ。ネット投票は解禁されず。そんな状況では数的、時間的に若者は圧倒的に不利なんです。
であれば若者優遇政策を引き出すためには、頑張って若者のの投票率を上げるよりも、優秀な若者がどんどん海外に流出して、このままじゃ「自分の生活が」ヤバい、と思ってもらわなきゃいけない。(日本がヤバいじゃだめ。年寄り政治家は逃げ切れるから)
なので日本脱出をするのであれば外国語は必須。別に日本人であるからと言って、日本政府と一緒に共倒れする義理もないですので。
まず、日本脱出のタイミングですが、大学卒業辞典でもありかと思いますが、日本人である以上、日系企業の働き方を知っておくことも必要かなと思います。これは自分の体験談といろんな経営者の話から。日本の働き方を知らないんであれば、別に現地より給料が高い日本人を採用する必要ないので。意外に日本企業での勤務経験は役にたつものです。ということで、脱出は日本で3年ほど働いたタイミングが理想。
つぎに、脱出のためのスキルですが、外国語は外せません。ただ、働きながら外国語を習得するのは大変なので、大学時代にある程度基礎はやっときましょう。TOEICでいくと700点レベル。オススメはBRICs(ロシアは微妙、、、。)かVISTAあたり。ということは英語、中国語、スペイン語(ポルトガル語)、ベトナム語、インドネシア語(マレー語)、トルコ語、あたり。英語は必須なんだけど、出来る人が多いので、プラスアルファ他のスキルがないので日本脱出は難しいような気がします。
もうひとつは自分の志向性。「自分がやりたい事がどういう事(動機)で、そのためにはこういう能力・経験が必要(スキル)で、それを身につけるためにどんな仕事(環境)がいいのか」という事を理解しておくこと。これがないとただ、海外に出ただけで終わり。単に日本から逃げただけの人になってします。別に逃げることが悪いんじゃないのですが、その海外に出た後に何をしたいのか、というモチベーションが無いと辛いかと思いますので。どうせ辛いんであれば日本にいても同じだし(笑)
ということで、大学時代に最低限身につけておくことはたった2つ。
・ 語学力
・ 自分の志向性
以上。
こんなの4年もあれば楽勝だよね。
Posted by たじぃ at
11:14
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2011年04月21日
採用とかキャリアとかグローバルとかの件 ~前篇~
ドラッカーが言うように経営とは顧客の創造だと思っています。そしてより多くの顧客を創造守るためには雇用も創造する必要があるように思っています。
僕は大学のころから「雇用」という分野に大変興味を持っていて、将来まちづくりをやる上で軸にしていきたいものの一つにも据えています。今の北京事務所は人を雇える状況ではないんだけれど、近い将来には人を雇用して、チームを作り、事業を進めていきたいという願望みたいなものがあって、そのために今しっかりと価値を顧客に還元し、顧客を創造するというモチベートになっています。
ということなので、まだまだ先の話ということは承知の上で、どういう人を採用するのか、どういう採用活動をするべきなのか、などということを時間できたときに考えていたりしています。
まず、最低条件としては中国語が日常業務で滞り無く使えること。これはそもそも社内用語が中国語なので必須。ここは外せない。あとはネット広告を含め、広告の知識を持った人だと尚嬉しい。まぁ、中国のネット事情まで、となるとほとんどいないと思うので、ココはまた入ってからでもいいかなぁと。むしろ、中国のネット事情については一緒にやるとなってから、効率的に理解してもらえるような仕組みを作ることが僕の仕事だと思うので、そのあたりの整備も意識して日々の仕事をやっていきたい。
あとは「新卒」か「既卒」かという問題。正直どっちでもいいんだけど、中国で就業ビザ取るためには「一定期間日本で就業していたこと」が条件になるので、必然的に既卒になってしまう。
次に志向性。ココが一番むつかしいところだと思う。実際、中国語が話せて日本で就業経験がある人なんてたくさんいるわけなんだけど、会社のベクトルと個人のベクトルが一致しなければそれは、会社にとっても、個人にとっても辛い話。しかも「違うな」と思ったときに方向転換する術がなく、ズルズル会社に残ってしまうのは、もう悲劇としかいいようがない。この「志向性」ってどう扱ったらいいのかについて、最近よく考えている。
僕は転職で今の環境にいる。今の環境は自分の「志向性」と一致しているし、すごくモチベートされる環境にある。何時まで働こうが嫌でもないし、休日出勤も苦じゃない。その意味ですごく恵まれた幸せものだと思うし、お世話になっている皆様に感謝している。ただ、前職の後半くらいから、自分の志向性と環境が少しづつずれてきて、転職のタイミングでは正直耐えられないほどズレてしまっていた。僕は社会人歴で言うとまだ2年何ですけど、幸運にも「モチベートされている状態」と「モチベートされない状況」の両方を既に経験させてもらっている。本当に感謝である。
僕はキャリアについて、常に3つの軸を意識していて、「動機(志向性)」「スキル」「環境」のそれぞれの軸が一致することに注力するべきだと思っている。スキルについては自分で上げる以外に方法はなく、「会社の研修制度が悪いからスキルが伸びない」などと言っている輩は逝ってよし(死語??)なんだけど、動機と環境については、ある程度自分の努力でなんとかなる部分もあるけど、正直、外部要因のほうが大きいのは事実。そこの歪を同調整するかがセルフモチベーションマネジメントだ、などと勝手に思っているわけです。この「『動機にマッチした環境』をどんな人であれば作り出せるのか」ということについて最近夜な夜な考えているのです。
結局、現時点で行き着いた答えは、「会社が求めることに応えることが、個人の将来やりたい事に繋がっている、という顕在意識があるかどうか。」なのかな、と。非常にモチベートされている今の自分と、全くモチベートされなかった昔の自分を比較すると、この部分が大きく違う。僕が今会社から求められていることに応えることは、将来、宮崎でまちづくりをやる、という目標にリンクしている。この辺は書きだすと長くなるので割愛。。。
終身雇用が終わり、人材の流動化がグローバルの規模で起こる今後(てか、既に起こってるけど)、「会社の理念に共感して云々、、、」なんていうところは正直どうでもよくて、今後3~5年に会社から求められることに応えることが将来の夢、目標、やりたい事に繋がっている、ということが大切。ぶっちゃけた話、会社にとっては個人が会社の理念に共感してようとしていまいとどうでも良くて、要は会社が個人に期待したことにその個人が応えれくれてるか、が重要なんです。そこに意欲的にチャレンジする個人が必要なわけ。会社の理念は年功序列時代、個人をモチベートする手段だったわけだよね。でも3~5年で流動的に人材が入れ替わるんであれば、会社の理念に共感するかどうかって意味が薄れてると思う。個人の志向性の重要性が上がってくる時代。そんな時代がまもなく来る。とってもワクワクしています。はやく、ブログで人材採用のネタを書けるように頑張ります。
後半に続く・・・
僕は大学のころから「雇用」という分野に大変興味を持っていて、将来まちづくりをやる上で軸にしていきたいものの一つにも据えています。今の北京事務所は人を雇える状況ではないんだけれど、近い将来には人を雇用して、チームを作り、事業を進めていきたいという願望みたいなものがあって、そのために今しっかりと価値を顧客に還元し、顧客を創造するというモチベートになっています。
ということなので、まだまだ先の話ということは承知の上で、どういう人を採用するのか、どういう採用活動をするべきなのか、などということを時間できたときに考えていたりしています。
まず、最低条件としては中国語が日常業務で滞り無く使えること。これはそもそも社内用語が中国語なので必須。ここは外せない。あとはネット広告を含め、広告の知識を持った人だと尚嬉しい。まぁ、中国のネット事情まで、となるとほとんどいないと思うので、ココはまた入ってからでもいいかなぁと。むしろ、中国のネット事情については一緒にやるとなってから、効率的に理解してもらえるような仕組みを作ることが僕の仕事だと思うので、そのあたりの整備も意識して日々の仕事をやっていきたい。
あとは「新卒」か「既卒」かという問題。正直どっちでもいいんだけど、中国で就業ビザ取るためには「一定期間日本で就業していたこと」が条件になるので、必然的に既卒になってしまう。
次に志向性。ココが一番むつかしいところだと思う。実際、中国語が話せて日本で就業経験がある人なんてたくさんいるわけなんだけど、会社のベクトルと個人のベクトルが一致しなければそれは、会社にとっても、個人にとっても辛い話。しかも「違うな」と思ったときに方向転換する術がなく、ズルズル会社に残ってしまうのは、もう悲劇としかいいようがない。この「志向性」ってどう扱ったらいいのかについて、最近よく考えている。
僕は転職で今の環境にいる。今の環境は自分の「志向性」と一致しているし、すごくモチベートされる環境にある。何時まで働こうが嫌でもないし、休日出勤も苦じゃない。その意味ですごく恵まれた幸せものだと思うし、お世話になっている皆様に感謝している。ただ、前職の後半くらいから、自分の志向性と環境が少しづつずれてきて、転職のタイミングでは正直耐えられないほどズレてしまっていた。僕は社会人歴で言うとまだ2年何ですけど、幸運にも「モチベートされている状態」と「モチベートされない状況」の両方を既に経験させてもらっている。本当に感謝である。
僕はキャリアについて、常に3つの軸を意識していて、「動機(志向性)」「スキル」「環境」のそれぞれの軸が一致することに注力するべきだと思っている。スキルについては自分で上げる以外に方法はなく、「会社の研修制度が悪いからスキルが伸びない」などと言っている輩は逝ってよし(死語??)なんだけど、動機と環境については、ある程度自分の努力でなんとかなる部分もあるけど、正直、外部要因のほうが大きいのは事実。そこの歪を同調整するかがセルフモチベーションマネジメントだ、などと勝手に思っているわけです。この「『動機にマッチした環境』をどんな人であれば作り出せるのか」ということについて最近夜な夜な考えているのです。
結局、現時点で行き着いた答えは、「会社が求めることに応えることが、個人の将来やりたい事に繋がっている、という顕在意識があるかどうか。」なのかな、と。非常にモチベートされている今の自分と、全くモチベートされなかった昔の自分を比較すると、この部分が大きく違う。僕が今会社から求められていることに応えることは、将来、宮崎でまちづくりをやる、という目標にリンクしている。この辺は書きだすと長くなるので割愛。。。
終身雇用が終わり、人材の流動化がグローバルの規模で起こる今後(てか、既に起こってるけど)、「会社の理念に共感して云々、、、」なんていうところは正直どうでもよくて、今後3~5年に会社から求められることに応えることが将来の夢、目標、やりたい事に繋がっている、ということが大切。ぶっちゃけた話、会社にとっては個人が会社の理念に共感してようとしていまいとどうでも良くて、要は会社が個人に期待したことにその個人が応えれくれてるか、が重要なんです。そこに意欲的にチャレンジする個人が必要なわけ。会社の理念は年功序列時代、個人をモチベートする手段だったわけだよね。でも3~5年で流動的に人材が入れ替わるんであれば、会社の理念に共感するかどうかって意味が薄れてると思う。個人の志向性の重要性が上がってくる時代。そんな時代がまもなく来る。とってもワクワクしています。はやく、ブログで人材採用のネタを書けるように頑張ります。
後半に続く・・・
Posted by たじぃ at
15:18
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